いま読まれている記事

「不安や焦りを掻き立てる“音”がメンタルをガツガツ削る」『サイレントヒル』【ホラゲレビュー百物語】

article-thumbnail-hr-review053
画像はサイレントヒル1を怖くないように実況してもらった。part2より
画像は【ニコニコ動画】サイレントヒル1を怖くないように実況してもらった。part2より

【ゲーム概要】
 行方不明となった愛娘を追って、ひなびた湖畔の観光地“サイレントヒル”を探索する男の物語。霧と闇に覆われた町で、ラジオのノイズとライトを手かがりに、迫る異形の生物を退けていくアクションアドベンチャー。“アメリカンモダンホラー”を目指したと言われるように、リアルに描かれたありふれた町に潜む違和感がプレイヤーに絶えず緊張を強い、同時期のホラーテイストのアクションアドベンチャーゲーム群と大きな差別化がなされている。そのため人気も高く、コンソール、ハンドヘルドを問わず数多くの続編が作られ、PlayStation 4のプレイアブルティザー『P.T.』が、未完成となったが小島秀夫監督による『サイレントヒル』の続編のテクニカルデモであったことも知られている。

編集部ひとことレビュー

 映画化されるなど、全世界で人気を誇る『サイレントヒル』シリーズ第1作目。
 本作は、ド派手な演出は少ないのですが、本能的な恐怖を煽ってくる“暗闇”と、“不気味なクリーチャー”、そして不安や焦りを掻き立てる“音”で、ジワジワと締め上げてくるような恐怖が印象的でした。

 なかでも、個人的にメンタルをガツガツ削られたのが“音”です。
 初めてプレイしたとき、濃い霧に覆われたゴーストタウンは、主人公の足音と風の音だけが響くほど静かなのに、突如として電話のベルのようなノイズ音が鳴ったときは、そりゃあもうビビりました。
 このノイズ音は、付近に敵がいることをお知らせしてくれるラジオで、霧の向こうの敵を感知してくれる必須アイテムなのですが、それを理解していても慣れるまではとにかく驚かされます。

 また、“裏世界”と呼ばれる血や錆にまみれた真っ暗な世界に突入すると、静寂な世界から一変して、不安を煽るようなサウンドが。
 この音楽は、トラウマ級に怖い。そこにノイズ音がアンサンブルされた日には、かなりのダメージを食らいます、精神的に。

 ヘッドフォンをすると、さらに怖さが増すので、ホラーゲーム好きはぜひともお試しあれ!

(動画投稿:ペトペトさん)

サイレントヒル

発売年月日開発元/発売元プラットフォーム
1999年3月4日コナミPlayStation
特記事項
廉価版(2000年『サイレントヒル コナミ ザ・ベスト』、2002年『サイレントヒル PS one Books』)あり

(C)1999 KONAMI COMPUTER ENTERTAINMENT TOKYO ALL RIGHTS RESERVED.

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

Amazon売上ランキング

集計期間:2024年4月20日07時~2024年4月20日08時

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ