プラモ愛が高まりすぎたゲーマー、遂にリアルで戦闘開始する→大量の資金を遣い、コトブキヤ社員を巻き込んで自作ミニチュアゲームで決戦【写真あり】

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バトル開始! 突撃するボルトレックス

それでは傭ペンさん、ルール説明をお願いします。

先攻後攻を決定した後、各勢力がそれぞれ1ユニットずつ動かしていきます。全ユニットの行動が終了したら1ラウンド終了で、3ラウンド終了時点で生き残ったユニットの数が多い方が勝ちです。

ユニットはどのようなアクションが行えるんでしょうか。

基本的には移動と攻撃で、順番はどちらを先にやっても大丈夫です。

それではゲームスタート!

その前にナレーションを! ちゃんとなぜ戦っているのかという設定を持ってきたので、それを読んでいただきたい!!

えーでは、僭越ながら……(長いなぁ)。敵襲の報を受け、基地へと急行したガバナー「ボグダノフ」率いるヘキサギア部隊。しかし、それは彼らを狙ったリバティー・アライアンスきっての戦略家「カラベキアン」によって立案された陽動作戦だったのだ――。

ではダイス【※】を振って……。

※このゲームでは12面体のダイスを用いる。普段の生活ではなかなか見かけないと思うが、アナログゲーム、特にTRPGなどではポピュラーなダイスだ。(筆者注)

こちらが先攻となりましたね! では陽動作戦を開始しましょう。

まずは「ボルトレックス」のアクションから。移動は各ユニットの移動力と同じ分だけのヘクスを移動します。

岩崎氏「移動しまーす! ブーーーン」

ちなみに移動は、プレイヤーがユニットを持ち上げて直接動かします。

TPS【※】のカバーアクションみたいに、オブジェクトの後ろに隠れることもできるので、なるべく敵に身体を晒さずに進んだ方が有利ですね。

※ TPS
Third Person Shooterの略。プレイヤーもしくは主人公を追うような、第三者視点で操作をするアクションシューティングゲーム。

これコンテナの上に乗れるんですか?

ジャンプという特殊なアクションで登れます。上から地上にいる敵に攻撃すると有利ですね。

(撮影:ホットケノービ

ちなみに攻撃を捨てて、2回移動することもできます。今回は敵がいないので、2回移動して行動を終了します。ガバナーと比べて、ヘキサギアは足が速いので一気に近づきましたよ!

よし、私のターン。これはもう攻撃できる距離に入ってきたんじゃないですかね?

射程内かつ、ユニットの目線に立って相手が見えていれば攻撃できますよ。

いわゆる目視ですね。

そういえば別の社員からこんなものを預かってきました。

※小型カメラとガバナーの腕をドローンにくっ付けた謎の装置。映像はハコスコでみることができる。

おお!! それがあれば、まさしくユニットの目線に立てますね。

よし、目視入りますー!

……あ、こいつからは敵が見えてますね。じゃあいってよろしいでしょうか、隊長。

好きにしたまえ。

じゃあ「インパルス」を移動させて、ボルトレックスに「チェーンガン」で遠距離攻撃!

攻撃の成否は、お互いがダイスを振って、成功数の差だけダメージが入ります。振れるダイスの数はユニットと武器の性能によって変わり、ダイスの目が6以下だったら成功です。

くらえ!

※Dとはダイスの略である。

こちらもダイスを振りますね……そちらが1成功、こちらが2成功なので、ノーダメージです!

ダメだった……。

本気で落ち込む岩崎氏

この絵面、スケール感があって見ていて楽しいですね。

それを動かしながら遊べるのが、ミニチュアゲームの醍醐味ですね!

(撮影:ホットケノービ

ラウンド2:ダイスの女神はどちらに微笑む?

じゃあここでまた先攻後攻を決めます。

ってことは、場合によっては連続行動になることもあるんですね?

そうなんです。だからここはかなり重要です。では、ダイスを振りましょう!

岩崎さん、アレ”を使うしかないよ。

そうですね。あれを使いましょう……。

あれとは!?

じゃーん! コトブキヤカラーのダイス! ……おっ、こっちが先攻だ。

恐るべしコトブキヤカラー!

これはマズいことになってしまった……この位置だと、「インパルス」は隣のマスにいる「ボルトレックス」に近接攻撃ができます。

ちなみに、移動を行わない代わりに、「フルアタック」という全力攻撃もできます。ユニット毎に決まった回数だけ連続で攻撃ができるのですが、「インパルス」の場合は3回攻撃できますね。

 

え!? それってヤバくないですか。

では、「フルアタック」をしましょう。武器は3回とも「レイブレード」を使います……あ、1が1つだけですか……。

(撮影:ホットケノービ

1の出目はクリティカル成功という扱いで、1つで2成功分として扱います。なので……4成功です。だがしかし、こっちは4成功なので、なんとか避けました

しかし、まだ2回攻撃できる! 行きます!

今回は成功数の差が2だったので、ここでついに2点のダメージを受けます。

だ、大丈夫ですか?

「ヘキサギア」は装甲値が0にならない限りはとりあえず平気です!

最後の1回!

(撮影:ホットケノービ

うわあぁぁあぁぁあ! ダメージ3で装甲が0に!!

よっしゃあ!

岩崎氏&亀山氏「ウェーーーーーーイ!」

装甲が0になった場合、「損傷チャート」というものを使って損傷の処理を行います。損傷はダイスの出目によって決まるんですが……5ですね。今回は脚が壊れましたね。サブアクションで移動ができなくなり、あらゆる判定のダイスの数が-1となりました……厳しい!

ターン終了です。

ダメージは受けたけど、いまこそ反撃の時! 威力が高いヘッドブレードで攻撃だ!

「ヘッドブレード」は命中がマイナス-3ってなってますが、当たりづらいってことですか?

ご明察! 強力な武器であるがゆえに成功に必要な出目が-3されるのですが、実はもう一つの武器であるグラップルカッターで先にダメージを与えれば、相手を掴むことができ、そのペナルティが消えるんです! ということで「フルアタック」!!

コンボ技の要領ですね。やっちゃえ!

さぁ、いくぞ! 

……あ、あれ、当たらない。もう一度!!

くっ、数を倒せば勝利できるんだから、ここは冷静に射撃で近くのガバナーを狙っておきましょう。

ちょっとちょっと! そんな戦い方でいいんですか〜? 男なら初志貫徹で行きましょうよぉ?

岩崎氏、ここぞとばかりに煽りまくる

ええい! こうなったら我々の恐ろしさを教えてやるしかないな……。「ヘッドブレード」で倒してやるぜ!!

挑発が効きましたね! では、ガバナーで突撃します。突撃は移動と攻撃を同時に行えるんですよね?

隣接するヘクスに敵がいる場合、移動してグサッと近接攻撃できますね……。

ガバナーは、アサルトライフルにハイパーバイブレーションソードを取り付けて銃剣突撃をすることができるんです。命中+2だったのが命中プラスマイナス0になってしまいますが、威力はヘキサギアの武器並に強力になります……。

では銃剣突撃!

既に装甲が0なので、今回はいきなり「損傷チャート」を振ります。ダメージは蓄積されていくので、今回のダメージ【2】+今回のダイス出目【4】なので【8】が適用されますが……はっ、もう1本脚が壊れました。

やつはもう虫の息です!

うむ。よくやった。

じゃあ、もう一機のボルトレックスの「プラズマキャノン」で、ガバナーを撃ちますね! あ、あれ……?

(撮影:ホットケノービ

なんかこっちの出目がさっきから悪くないですか……ダイス変えようかな……。【※】

※出目が悪いのはダイスのせいであるという、アナログゲーマーが陥りがちな迷信。ダイスを清めにいくという人もいる。(筆者注)

 

ここからヴァリアントフォース(電ファミ)は攻撃を続けるも、ダイスの女神は彼らに微笑みかけることはなく、一方で、リバティー・アライアンス(コトブキヤ)は着実に敵を仕留め続けていった。

 

……くっ! こうなったら敵のヘキサギアに乗っているガバナーを倒してしまいましょう! ガバナーを倒せばヘキサギアの能力に大きなペナルティが入ります。

しかし命中と火力が……。

要はクリティカルをいっぱい出せばいいんですよ!

なるほど……行きましょう!

ダ、ダメでした…!

おいいいいい!!

じゃあボルトレックスに止めを刺しましょう。今度はこっちのガバナーで銃剣突撃!

(撮影:ホットケノービ

また損傷チャートを振りますが、今回のダメージ【2】+マイナスになった装甲【2】+今回の損傷チャートの出目【8】を合計して……【12】! 爆発だ! ヘキサギアは残骸となり、搭乗中のガバナーは爆風に巻き込まれてダメージを受けます……!

ごめんね、ボルトレックス……。

だがしかし! 俺のボグダノフはまだ生きているぞ!!

 

大ダメージを受けながらも、ヘキサギアを降りて勇猛果敢に戦闘継続するボグダノフだが、仲間たちは次々と倒れていく。正直、銃剣突撃を強くしすぎたね(まだバランス調整中)。さぁ最後の第3ラウンドだ!

ラウンド3:運命のダイスロール

さて、我々はかなーりヤバイ状況ですが。傭ペンさん、さっきから引き悪くないですか。

……ここは生き残ったもう一体のボルトレックスの「テイルブレード」を使いましょう!

(撮影:ホットケノービ

「テイルブレード」はぶつかったらガバナーがちぎれちゃうほど強力な武器……はっ!?

ルールをよく読んでみると……?

そう! 「テイルブレード」は隣接するヘクスにいるすべての敵に攻撃できる武器なんです! 固まっている敵をまとめて蹴散らしてやります。

なに!?

では判定していきましょう。あっ、あれ……誰にも当たらないだと……。傭ペンさん!?

ぐぬぬ……今残された戦力で敵ヘキサギアを倒すのは難しい。少しでも敵を多く倒すために、ガバナーへの攻撃を続けましょう。アックスで攻撃……まぁね、当たりませんでしたね。

これはもう降参するしかないのでは……。

全員ぶちのめすまで止めないよ?

無慈悲! なんという無慈悲!!

カラベキアンの「インパルス」がだいぶ囲まれてるんですが、こいつには範囲攻撃とかないんですか?

(撮影:ホットケノービ

「オートマチック・グレネードランチャー」が範囲攻撃ですが、今その距離で撃つと自分も巻き込まれますね……。

自分を撃っても、まとめて2体やれれば……美味しいですよね。

でもそれだとこっちもダメージ食らう可能性があるよね。

亀山さん! コトブキヤがそんな器の小さな戦い方じゃダメでしょ!

よし、許可する。

(撮影:ホットケノービ

ああ! こちらのセンチネルは1体やられてしまいました……。では自分へのダメージを判定して下さい。

……! インパルスは無傷! やった!!

まだパイロットのガバナーがいますよ。判定お願いします。

お願いします。

あっ……。(小声)

ガバナー(カラベキアン)は戦闘不能です。

(爆笑)

 

それからヴァリアントフォースは一切戦果をあげられず第3ラウンドは終了。まさかの倒した敵は自爆したカラベキアンだけという形で完敗! 陽動作戦だったはずが、返り討ちにされてしまった。

壮絶なバトルを終えて

いやー楽しいですね!

最初にミニチュアゲームの話を聞いた時は、正直どう面白いかわからなかったんですけど、これいいですね! これもっといろんな人に遊んでもらえるようにしたい!

次はこいつを使って戦いましょうよ!「レイブレードX2改」です!! レイブレードのキットを2箱組み合わせてちょっとパーツを足すだけで、こんなものになるんですよ。

電ファミさんには、この「ボルトレックス・ツヴァイ」をどうぞ。

おおお!ありがとうございます!! よし、巨大ロボット対決だ!

この組み換えこそが『ヘキサギア』最大の特徴で、それゆえにミニチュアゲームにすると熱いんですよね……。今回はいわゆる素組のキットを使いましたが、自分だけのヘキサギア、自分だけのガバナーを持ち寄って対戦したら最高に面白いはずです。

では再びナレーションを。大損害を受けながらも逃げ延びたボグダノフは新型ヘキサギアを受領し、今度はMSGが実験中の新兵器が保管されている防衛を任される。しかし、そこに現れたのは先の戦いで倒れたはずのカラベキアン率いるヘキサギア部隊だった――。

こうやってストーリーを連続させて遊ぶと楽しさが倍増するんです! ちょっとTRPGっぽくもありますね。今回は陣取り系のシナリオをやります。第3ラウンドの終了時に、より多くのガバナーを所定の位置に配置していた陣営が勝利です

 

そして巨大ロボを交えての激しい戦いが行われた。しかし、脅威の出目の偏りによってまたしても電ファミはまさかの連敗。ダイスの女神は無慈悲である!

(撮影:ホットケノービ

 写真を見ての通り笑顔と笑いの絶えないゲームで、参加者全員が大いに楽しむことができた。ミニチュアゲームは、ミニチュアをフィールドに並べてワイワイ楽しみながら、頭も使う。もはやある意味参加した全員が勝者となる遊びなのだ。

 今回自らルールを作って遊んだことで、ミニチュアゲームの独特な面白さが再認識させられた。それは、思い思いのミニチュアとそのストーリーを持ち寄って、脳内と眼前に広がる風景の両方で自然と熱い物語が広がっていくという、対戦ゲームでありながらRPG的でもあるというところだ。

 そしてそんな遊び方をする時に、組み替え・ポージングが可能な『ヘキサギア』はビジュアル面のオリジナリティを発揮できる。その「世界観も自由にできる土壌」は、当初予想した以上にミニチュアゲームとの相性が抜群だった。

 今回は説明書通りに作ったものだったが、「このパーツとこのパーツを組み合わせたらこんなマシーンが作れるんじゃないか」、「こんな設定を付けて戦わせたらどうだろう」と、妄想が広がって楽しい。この記事を読んだ人にも、この楽しさはぜひ体験していただきたい。

 もちろんそんな楽しさは既存のミニチュアゲームでも味わえる。『ウォーハンマー』含め、様々なゲームが全国の様々なサークル/クラブで遊ばれているし、ミニチュアゲーム専門店などもあるので、読者のみなさんもぜひ遊んでみて欲しい。

 そして今回製作した『ヘキサギア』のミニチュアゲームは、9月30日・10月1日に開催される「全日本模型ホビーショー」で実物を展示する予定だ。あくまでも本稿のために製作したゲームであるため製品化の予定はないが、機会があれば体験会なども実施したいと思っている。

© KOTOBUKIYA

【全日本模型ホビーショー開催概要】

 

日時:2017年9月30日(土) 9:30~18:00
   2017年10月1日(日) 9:30~16:30

場所:東京ビッグサイト東7・8ホール

住所:東京都江東区有明3丁目10−1

コトブキヤのページ:http://hobbyshow.co.jp/exhibit/kotobukiya/

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インタビュアー・著者
傭兵ペンギン
筋肉&アメコミ映画ライター兼翻訳家。しかし、その実態は重度のゲーム好き。ビジネスに使える大事な英語は幾多の洋ゲーに教わった。アナログゲームも大好きで、中でもミニチュアゲームをこよなく愛する。好きなヴァン・ダム映画は『タイムコップ』。
Twitter:@Sir_Motor
インタビュアー・著者
新聞配達中にトラックに跳ね飛ばされたことがきっかけで編集者になる。過去に「ロックマンエグゼ 15周年特別スタッフ座談会」「マフィア梶田がフリーライターになるまでの軌跡」などを担当し、2017年4月より電ファミニコゲーマー編集部のメンバーに。ゲームと同じぐらいアニメや漫画も好き。
Twitter:@ed_koudai

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