『ヒプノシスマイク』3rd LIVEを全曲レポート! 白熱のラップバトルにフロアのオーディエンスが大歓声!

 男性声優総勢12人からなるラップバトルプロジェクト『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』(以下、ヒプノシスマイク)【※】が11月17日、東京のZepp Diver Cityにて「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 3rd LIVE@オダイバ《韻踏闘技大會》」(以下、3rd LIVE)を開催。さらに、この様子は全国116館の映画館でライブビューイング上映されました。

※ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-
キングレコード(EVIL LINE RECORDS)が手掛ける音楽CD企画。男性声優総勢12人によるラップバトルプロジェクトとして2017年9月2日に始動。同年10月29日よりニコニコ生放送でレギュラー番組「ヒプノシスマイク -ニコ生 Rap Battle-」の配信を開始。武力による戦争の時代が終わり、女性が世界を統治するようになった“H歴”が物語の舞台。中王区と呼ばれる区画で女性たちが政治を行っている。その一方で、男性は中王区外のイケブクロ、ヨコハマ、シブヤ、シンジュクなど各ディビジョンで生活し、人々の精神に干渉する特殊なマイク“ヒプノシスマイク”を使った言葉による争いをラップで続けている。

 『ヒプノシスマイク』のライブは2017年11月4日『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 1st LIVE@イケブクロ アニメイトガールズフェスティバル2017』(池袋サンシャインシティ)、2018年8月26日『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 2nd LIVE@シナガワ《韻踏闘技大會》』(品川ステラボール/関東11館の映画館にてライブビューイング上映)とこれまでに2度開催されており、回を重ねるごとにステージの規模が拡大!

 これまでに発売した音楽CDにおいても、2018年7月30日付けのオリコン週間デジタルアルバムランキングで「ヒプノシスマイク Fling Posse VS 麻天狼」、11月20日付けのオリコンウィークリーアルバムランキングで「MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼」がそれぞれ1位を獲得するなど、大きな話題となっています。

 さらに、2019年にはアイディアファクトリーよりスマートフォン向けゲーム( iOS/Android対応)の配信が告知されています
 盛り上がりを見せる、『ヒプノシスマイク』! 今回は「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 3rd LIVE@オダイバ《韻踏闘技大會》」のライブレポートをお届けします。

【出演者】敬称略


Buster Bros!!!

木村 昴(山田一郎役)、石谷春貴(山田二郎役)、天﨑滉平(山田三郎役)


MAD TRIGGER CREW

駒田 航(入間銃兎役)、神尾晋一郎(毒島メイソン理鶯役))


麻天狼

速水 奨(神宮寺寂雷役)、木島隆一(一二三役)、伊東健人(観音坂独歩役)


Fling Posse

白井悠介(飴村乱数役)、斉藤壮馬(夢野幻太郎役)、野津山幸宏(有栖川帝統役)


中王区

たかはし智秋(勘解由小路無花果役)


ゲスト

ラッパ我リヤ、サイプレス上野とロベルト吉野


DJ
けいたん

 ロビーには、2018年9月3日〜10月8日までにイラストコミュニケーションサイトpixivで開催された「ヒプノシスマイク pixiv DIVISION BATTLE ILLUSTRATION SIDE 」のイラスト部門受賞作品が展示されていました。

文/かなぺん
ライブ撮影/粂井健太


3rd LIVE開始直後からバイブスが急上昇!

 開演30分前……。フロアに流れる『ヒプノシスマイク』の楽曲に合わせ、ファンたちは待ちきれないとばかりに声を出しはじめました。時刻が開演18時を告げたころ「みんな盛り上がってるか?」とライブ恒例ともなっている山田一郎のラップによるライブの注意事項が流れ、満員のオーディエンスは湧き出る歓声を上げていきました。

 今回のライブは、一部を除いてスタンディング形式。オーディエンスは応援するディビジョンカラーのバングルライトを腕に巻き、ジュエルリングライトを指にはめ、手バンで待ちに待ったステージの開始に応え始めます。Buster Bros!!!の赤、MAD TRIGGER CREWの青、Fling Posseの黄色、麻天狼のシルバーグレー。これから始まるラップバトルの激しさを予測させるように、会場は4色で埋め尽くされました。

 アナウンスが終了すると客電が落ち、いよいよ「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 3rd LIVE@オダイバ《韻踏闘技大會》」がスタート!
 モニターには2nd LIVEの映像で作られたオープニングVTRが「IKEBUKURO WEST GAME PARK」のフックに合わせて流れ、オーディエンスは「Buster Bros!!!」と声を高らかに叫び、フロアのバイブスが急上昇!

 ビジョンのグラフィティがモニターに映し出されると、伊東健人、木島隆一、速水 奨の順にシンジュク・ディビジョン「麻天狼」を演じる3人が登場。続いて、野津山幸宏、斉藤壮馬、白井悠介とシブヤ・ディジョン「Fling Posse」。さらに、神尾晋一郎、駒田 航とヨコハマ・ディビジョン「MAD TRIGGER CREW」のふたり。最後に天﨑滉平、石谷春貴、木村 昴のイケブクロ・ビジョン「Buster Bros!!!」を演じる3人が現れ、メンバー全員がステージ上に姿を現しました。

 瞬間、鳴り響いたのは『ヒプノシスマイク』のアンセムソング、Division All Starsによる「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」
 今回のライブには、ステージ下、横、後方、2F上空、客席上クレーンなど、さまざまな角度にカメラが設置されており、その映像が瞬時にモニターに映し出されていきます。バトルモードに入り込んでいく出演者たちの表情があらゆる角度からクローズアップされました。

 ステージ中央には大きなDJブースがあり、DJけいたんがスクラッチを加えるなどライブならではのアレンジでオーディエンスの熱を盛り上げていきました。

 ヨコハマ・ディビジョンのパートでは、ステージ不在の左馬刻に変わり銃兎がうねり声を上げました。瞬間、“左馬刻様”モードのようにも感じられる銃兎のボイスに、オーディエンスからは歓喜の叫びが湧き上がっていきました。

 2曲目も同じくアンセムソングの「ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-」4つ打ちのキックに合わせ、フロアが大きく揺れていきます。序盤からヒートアップし続けるなか、山田一郎が「最後まで楽しんでくれよな!」とさらに、オーディエンスを盛り上げました。

 次にモニターに映し出されたのは、3rd LIVE不在の左馬刻役の浅沼晋太郎の姿。左馬刻からのメッセージVTRか……と思ったのもつかの間、「俺が出れねぇなんて、ありえねぇだろうがよ」という言葉と同時に左馬刻はカメラを殴り……“しばらくおまちください”という文字がフロアのモニターに映しだされました。左馬刻らしい直情的な行動に、拍手と笑い声があがります。
 浅沼晋太郎からのメッセージVTRでは「左馬刻様は杜の都・仙台ディビジョンで若ぇ衆が問題を起こしケジメをつけにいった」と不在の理由を説明。さらに、モニター越しで3rd LIVEにかける意気込みラップが披露され、大きな拍手に包まれました。

まずはソロ曲! 手バンとクラップが鳴り響く

 ディビジョンごとにそれぞれのソロ曲がスタート。トップバッターを飾ったのはヨコハマ・ディビジョン「MAD TRIGGER CREW」でした。
 甲高いビューグルの信号音を合図に、その場を制したのは毒島メイソン理鶯の「What’s My Name?」。銃兎が「声出さねぇとブッ飛ばすぞ!」とオーディエンスをヨコハマの世界へと煽っていきました。

 理鶯の低音ボイスからなるラップは、まるで獰猛な獣が戦闘態勢をとったかのようで、聴いていると体中の鳥肌が立ってしまいます。理鶯が俺の名前は何だと問いかければ、オーディエンスは「理鶯!」と阿吽の呼吸で応えます。まさに、反することを許さないかのような元軍人の圧がフロアに響き渡りました。

 バトンは「銃兎、お前の番だ」と理鶯から銃兎へ。メロディアスな歌とラップが混ざった入間銃兎の「ベイサイド・スモーキングブルース」。悪党すらかなわない正義という“盾”で、強く畳み掛けてくるラップパート。しかし、歌パートでは一転し、胸の内に秘めている哀愁が漂い、銃兎が歌った瞬間……ふと穏やかなハマの夜風がフロアを駆け抜けたかのようでした。

 ヒートアップし続け、今にもモッシュが起こってしまいそうなオーディエンスに対し、銃兎が警官の交通整備のごとく「今日の会場はギチギチだ」とフロアをクールダウン。「特にヨコハマのみんな、守ってくれよみんなを!」と声をかけると、それを聴いていた理鶯が「よくできたな」とひと言。会場は、再び熱を持ち始めました。

 2番手として姿を見せたのはシブヤ・ディビジョンの「Fling Posse」。リーダーの乱数が「それじゃ3rd LIVE 行ってみよう!」と、フロアを一気にキュートさ漂うポップな空間へとチェンジ。

 飴村乱数は「drops」の曲に合わせ、手にはカラフルなロリポップを携えて登場。

 ステージサイドに位置しているカメラに手を降ったかと思えば、可愛さ漂うヒップホップステップでも見る者を楽しませていきます。アップダウンを繰り返し飛び跳ねる姿に、オーディエンスは手を横に振り声援を送っていました。

 すっかり乱数のポップな世界にフロアが包み込まれたかと思った瞬間、有栖川帝統が「3$EVEN」で、その場を言葉の洪水で飲み込んでいきます。
 フロア全体に殴りかかる声の嵐が鳴り響くなか、オーディエンスも負けじと「Money」と一斉に連続コール。オーディエンスにすらバトルを挑むかのような帝統の荒れ狂うラップは、まさにギャンブラーの生き様を表現していました。

 空気が一転したのは、夢野幻太郎「シナリオライアー」の冒頭台詞とメロウなサウンドが流れた瞬間でした。ステージ中央で左手に本を持ち、静かに佇む幻太郎。乱数と帝統は幻太郎の世界に入り込むかのように、ステージ後方の階段に静かに腰をかけリリカルなラップに耳を傾けはじめました。
 モニターに映し出される歌詞は、文学小説のようなフォントで縦書き。語りかけるように始まった曲でしたが、しだいに感情の熱を帯び、魂からの叫び声を響かせていきます。

 最後……手にしていた本がすべて白紙であることを披露。語っていた内容が“Lie(嘘)”であると伝えるように……。幻太郎のラップを静かに聴いていたオーディエンスは、そのトリックに歓喜の叫び声を送り続けました。

 おさまることのないフロアのざわめきをものともせずに登場したのはシンジュク・ディビジョン「麻天伊弉冉一二三が「シャンパンゴールド」全員まとめてネオン煌めく夜の世界へエスコート
 ホストクラブで流れるシャンパンコール調の1曲は、会場のバイブスをテッペンまで上げていきました。「一二三」と会場が名前をコールする場面ではモニターに赤色の緞帳が映し出され、会場はいつしかラグジュアリーなホストクラブへ……。

 スーツ着用でホストスイッチが入っている一二三は、エース客に酒を煽るがのごとく、オーディエンスを盛り上げていきます。フロア全体の空気が見事に一体化し、そこに集ったすべての人によるシャンパンコールは、数値化さえ難しいだろうデシベルとなり、フロアを揺るがせました。

 シャンパンコールという夢心地のあとに訪れたのは、まさに“現実”。モニターに電車の窓が映し出され、車窓はなんと会場……。

 そう、観音坂独歩の「チグリジア」です。DJブースの前に腰かける独歩の姿、胸の苦しみを吐露するようなラップからはサラリーマンの悲哀さえ漂ってきます。バイオレットとエメラルドのスポットライトがさらにダーティー観を助長させていきました。
 すっと独歩が立ち上がりステージ中央へ。己のLIFEに対する魂の叫びは、社会を生きるすべての人間の思いを代弁するかのようでした。

 静まり返った空気のなか、スポットライトがブラックとレッドに切り替わり……「麻天狼」代表の神宮寺寂雷が登場し「迷宮壁」。「寂雷先生〜!」というオーディエンスの明るい雰囲気を打ち消すかのように、寂雷は静かなラップを語り始めます。おどろおどろしくも感じるそのボイスは、オーディエンスを迫り来る緊迫感と恐怖に落とし込んでいきました。

 モニターのフチは白くぼかされ、まるで自分の瞳孔から外の世界をみているような感覚を与えてくれます。ステージに光明のような細く真っ白なライトが散りばめられ、神々しさを放つ姿に「寂雷先生〜」と会場からは大きな声援がおくられました。

 最後に登場したのはイケブクロ・ディビジョン「Buster Bros!!!」の山田三兄弟! まずは田一郎が登場し「俺が一郎」でオーディエンスの熱をブチ上げていきます。

 一郎が放つドープなラップにフロアが飲み込まれると、もうそこはストリート感溢れる一郎の独壇場。一郎が客席に至近距離で語りかければ、オーディエンスのコールは大きくなるばかり。それでも、手でもっとこいと客席にサインを送り、一郎の“一”を示すハンドポーズでオーディエンスに手バンを要求するなど、激しいやりとりも! 「サイコー、サイコー、みんな見えてるからな!」とアツい言葉が放たれました。

 一郎の次は……もちろん二郎!山田二郎の「センセンフコク」です。

 これぞ山田のプライドとばかりに兄弟3人で、さらに会場のボルテージをあげていきます。タフなビートに刻まれたキレ味のあるラップは二郎の爆発力そのもの! 「まだまだ足りねぇ〜」とさらに大きなコールを求め、オーディエンスも応えます。最後は「オッケー、サイコー」とバトンを三郎へと渡していきました。 

 山田三郎の「New star」は曲タイトルのごとき幕開けです。DJブース後方“もっとも高い位置”に立ち、モニターには“スター”が映し出されます。

 バッハの「G線上のアリア」がアレンジされているクラシックラップ曲。誰もが聴き知った至極のメロディがバックに流れるなか、爆発寸前のマグマのような熱さを感じるグルーヴィーなラップ。まさに、ニュースターの到来を告げるかのごとくです。「『ヒプノシスマイク』3rd LIVE 。夢を求め、さぁドライブ! ドライブしていっちゃう感じだぜ」と韻を踏んだ鮮やかなラップで前半戦を締めくくりました。

ディビジョンごとに放たれるラップは個性満載 

 後半戦の始まりに登場したのはゲスト・サイプレス上野とロベルト吉野。左馬刻の楽曲「G anthem of Y-CITY」の作詞を担当したふたりの登場に大きな拍手が鳴り響きました。

 「左馬刻たちのヨコハマからやってきた」と、自分たちの活動ビジョンがヨコハマであることをラップで紹介し、「PRINCE OF YOKOHAMA」のフックを披露し、ヨコハマのプリンスは俺達だと言わんばかりの圧巻ラップをオーディエンスに見せつけました。

 そして会場だけでなく、ライブビューイングでみている全国のオーディエンスにも語りかけ「ヒップホップ体操第二」へ。手バンからのクラップを全員で奏でました。なんと、ステージ下で撮影しているカメラマンにも手を挙げるように要求。これにはフロアから暖かな笑い声が起こりました。

 ソロ曲、ゲスト曲のあとは、ディビジョンごとのラップ曲が始まりました。まずは「MAD TRIGGER CREW」の銃兎と理鶯による「Yokohama Walker」。ヨコハマ・ビジョンを示すブルーのライトでステージが一色に包み込まれました。

 港町ヨコハマのおしゃれな光景がモニターに映しだされ、銃兎と理鶯によるハモリが熱を帯びながらも静かに会場を包み込みました。曲が終わると銃兎が「先に行かせてもらう、アイツが待ってる」とオーディエンスへ。この場に居合わせられなかった左馬刻へ向けたと思われるひと言に、オーディエンスは一斉に悲鳴をあげました。

 続いては「Fling Posse」による「Shibuya Marble Texture -PCCS-」。リズミカルな楽曲が流れる乱数のポップボイスから幻太郎の語りかけるようなラップ。そんな中、帝統のハードボイスが叩き割るかのように鳴り響くと、一気に強めのラップモードへ。「アーイ!」「HOO-HOO-」というコール&レスポンスが沸き起こりました。

 曲のラストでは乱数が、セルフィースティックについたスマートフォンでフロアを映しながら記念撮影……と思いきや「あっちに大金!」という言葉につられ……「お姉さ〜ん」と乱数を含め3人は走り去ってしまいました。

 圧倒的なオーラを放ちながら登場したのは麻天狼のメンバー。不安定な音階にDJのスクラッチ音が加わり「Shinjuku Style 〜笑わすな〜」が始まりました。モニターには色を失ったモノクロのシンジュクが映し出されていきます。

 重くどこか苦しささえも感じさせる静なる重圧ボイスで寂雷がフロアを制覇。オーディエンスが「麻天狼!」とコールし、独歩が「ははっ」と笑い声を上げると、フロアは熱を持ちはじめ、歓声が四方八方からステージに投げかけられました。
 そんななか、ハリのある一二三のコールが空気を割るかのようにこだますると、フロアは一気に動的な熱へと変化していきました。

 曲のつなぎが終わるとBuster Bros!!!の「IKEBUKURO WEST GAME PARK」。ラップが始まるとすぐ、オーディエンスはクラップで三兄弟を盛り上げていきます。「いくぜー」と山田一郎の掛け声でフロアはドッと湧き上がります。3人は激しいビートに負けないタフなボイスで、高速ラップを炸裂。

 さらに一郎がビートボックスを巧みに繰り広げ、二郎と三郎がさらにフロアを煽ると、オーディエンスは山田三兄弟の熱にうなされていきました。

 そして……ステージはいよいよィビジョン士が死闘を繰り広げるラップバトルへ! まずはBuster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREW「WAR WAR WAR」。「左馬刻いねぇけど、大丈夫か?」とリーダー不在によるパワー不足を指摘するBuster Bros!!!に対し、MAD TRIGGER CREWの銃兎は「俺ひとりでも十分なくらいだ!」とアンサー。

 至近距離まで迫りくる二郎を冷たい目線で銃兎が見下ろしたかと思えば、三郎と理鶯は額と視線をバチバチに合わせ“やれるもんならやってみろ”と言わんばかりに互いを威嚇。
 左馬刻のパートは銃兎がラップ。一郎と至近距離でバトルを繰り広げると、理鶯が銃兎をかばうように割って入り、一郎VS銃兎&理鶯の状態へ……。MCたちのマジモードバトルに、フロアからは地響きのような轟音にもちかい声援が鳴り響き続けました。

  会場の熱も冷めないまま、Fling Posse VS麻天狼「BATTLE BATTLE BATTLE」のディビジョンバトルが始まりました。まずは独歩と帝統のバトル。そこに、一二三が加わり……。帝統が一二三にけしかけた瞬間、幻太郎が帝統を制し、さらに割って入ってきます。

 そんな浮き立つフロアに圧を加えたのが寂雷。何事にも動じず威風堂々と立つ寂雷の周りを乱数が華麗なステップで飛び跳ねる姿は、一見すると可愛いものの……。元The Dirty Dawgのクルー同士であり、因縁があるふたり。乱数からの威嚇に、寂雷のボイスは熱が孕んでいきました。

 最終決戦はMAD TRIGGER CREW VS 麻天狼「DEATH RESPECT」
 リリース直後のこの楽曲がライブで披露されるのは“初”! MCたちの意気込みが波動としてオーディエンスに伝わったのか、フロアはこれまで以上の盛り上がりとなっていきました。

 冒頭、寂雷を威嚇する銃兎と銃兎を制する理鶯。しかし、寂雷は“相手にしない”と言うかのように正面を向いたままと緊張感がステージを包み込んだ。

 ステージの天井を指差し「盛り上げろー!」「こんなもんかぁ?」とはオーディエンスを煽りまくり、熱をぶっ放していきます。

 最終決戦のラップバトルが終了すると、オーディエンスたちは自身が応援するキャラクターの名前を口々にさけび、ステージは冷めやらぬ熱を含んだままのざわつきがしばらくの間続いていました。

 次の瞬間、ステージに姿を現したのは2MCと1DJからなるラッパ我リの3人。シンジュク・ビジョン「Shinjuku Style~笑わすな~」の作詞を担当しているラッパーの登場をフロアは暖かな拍手で迎えました。

 しかし、ビートボックスでリズムを刻みながら「手を上げろ!」と冒頭から遠慮することなくフロアを盛り上げるラッパ我リヤ。「SAY HOOOO!」とコールすればオーディエンスがレスポンス。ラッパ我リの爆発的なボイスにフロアは震撼するばかり。

 巧みなビートに合わせ「ヤバスギルスキル10」が始まると、ラッパ我リはオーディエンスをファンキーな空間へ強制連行! 「キャー!!!!」という甲高い悲鳴のような声が上がりました。

 その後もラッパ我リとフロアのコール&レスポンスが絡み合い、ボリュームはヒートアップしていきました。「『ヒプノシスマイク』サイコーだぜ! 来年も再来年も楽しもうよ!」と挨拶すると、会場からは惜しみない拍手が送られました。

 開演から休むことなく続いたステージ。『ヒプノシスマイク』のキャスト陣が全員の挨拶へ。「やっとしゃべれるぜ!」と山田一郎を演じる木村 昴が挨拶するとファンからは温かい笑い声が漏れました。出演者ひとりずつ挨拶が行われた後は“『ヒプノシスマイク』からの旬なお知らせ”。

 まずは『ヒプノシスマイク』と眼鏡市場のコラボレーション「眼鏡市場×ヒプノシスマイク Battle CDジャケットキャンペーン」の発表。「会場にいるメガネっ子たち〜」と木村 昴が声をかけると、眼鏡をかけているファンたちは、自身の眼鏡を外し上空へ高らかにかかげて応えました。眼鏡をかけていないファンが手をあげると「眼鏡かけてないですよね」と斉藤壮馬が優しいツッコミ。

 続いてのお知らせは3rd LIVEとAGF2018オフィシャルグッズの予約受注開始について。さらに、12月下旬に「『ヒプノシスマイク』オリジナルマイクのネックレス」の発売が予定されていることが伝えられました。

 無花果様の降臨に、フロアからは歓喜の悲鳴!

 沸き立つフロアを一瞬で黙らせたのは、「下郎ども」とたかはし智秋が演じる勘解由小路 無花果(かでのこうじいちじく)の声が鳴り響いた瞬間でした。舞台上手にその姿が現れると、フロアのオーディエンスたちは「無花果さまぁ〜!!!!!」と狂乱! 予想を超える展開に、嬉しさのあまり泣き叫ぶような悲鳴がこだまし続けました。

 しかし、そんな盛り上がりを気にもかけず内閣総理大臣補佐官および警視庁警視総監の無花果は、何者も寄せ付けない超上から目線で言葉を続けます。

 無花果はMAD TRIGGER CREWと麻天狼による最終決戦の結果発表の日取りが決定したことを両者に告げました。「第一回韻踏闘技大会〜優勝者発表會〜」は2018年12月12日21時からニコニコ生放送で配信されるとのこと。さらに、ファンを驚かせたのはこの様子が新宿アルタビジョンでも同時生中継されるとのことでした!

 大会を目前にひかえ、入間銃兎役の駒田 航は「出せるものを全部だして、ライブもやらせてもらって、出せるものは全部だした!」とMAD TRIGGER CREWの勝利予告を宣言しました。

 神宮寺寂雷役の速水 奨は無花果の冒頭挨拶にふれ「下郎といわれたのは生まれて始めてです。あとでゆっくり話し合おう」と冷静にひと言。これにはファンたちから大きな笑い声が湧き上がり上がりました。
 さらに、初めて神に頼ってもいいかな? と思いを述べ「(観音坂独歩の)観音様と(伊弉冉一二三の)イザナミ様……そして、ここは神頼みでも勝ちたいです!」とカミという韻を踏んだ挨拶で会場を沸かせました。

 無花果が「また会おう!」と“ふんっ”と鼻を鳴らしながらステージを去ると、出演者たちがその様子を真似し、「似てる〜」と笑いを誘いました。

 「いよいよエンディングを迎えました」と木村 昴が口にすると……フロアからは「もう一回やろ!」という掛け声が! これには「その気持は山々ですが!」と木村 昴もこれには苦笑。
 各ビジョンから、3rd LIVEのエンディングを迎えてのビジョンごとに総決算が述べられていきます。ヨコハマ・ビジョンは駒田 航が「声ってなくなりそうになるんだ」、神尾晋一郎は「Zeppで……ライビュで……応援してくれてありがとう」と挨拶。

 シンジュク・ビジョンは伊東健人が「最強の姿をみてくれましたか?」、シブヤ・ビジョンは斉藤壮馬が「私のMCネームはファントム。幻は何度でも現れますから。そして現れたときだけ一人の実体となるということで……また、幻の夜に会いましょう」

 そして、イケブクロ・ビジョン「日本列島超えたぜ〜、SAY HOO-」とフロアそしてライブビューイングで鑑賞している全国のオーディエンスに語りかけました。

 3rd LIVE最後はDivision All Stars feat.ラッパ我リヤ、サイプレス上野とロベルト吉野。All Castによる「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- SP version」。楽曲がスタートする前には木村 昴とラッパ我リヤのMr.Qが同じシャツを着用しており盛り上がりを見せました。
 もちろん、ライブだけでしか聴けないゲストたちのバースも追加されており、サイプレス上野とロベルト吉野はヨコハマの街に対する熱い思いをビートに乗せ、ラッパ我リヤはラップスキルと音韻を炸裂しました。

 最後はフロアとライブビューイングのオーディエンス、そしてAll Castで2本指を出し“PEACE!”。大興奮のままステージは終了となりました。

  ステージから出演者が降壇した後も、客電がつく気配はありません……。するとモニターに12月12日に開催が告知された「第一回韻踏闘技大会〜優勝者発表會〜」のプレゼンターがZeebraであることが発表されました。
 Zeebraと『ヒプノシスマイク』は、Zeebra主催のレーベル「GRAND MASTER」に所属するラッパーEGOが楽曲提供やラップ指導を行っていたり、1st LIVEでステージ協力としてEGOが参加していたという深い関係性があります。
 Zeebraを迎えて開催される「第一回韻踏闘技大会〜優勝者発表會〜」……。何かが起こりそうな予感が会場を包み込んだ後、客電がつき、3rd LIVEの幕がおりました。

 2017年にラップというジャンルを携えスタートした『ヒプノシスマイク』。たった1年という間に、マグマのような熱をもったファンたちが集うようになりました。
 池袋サンシャインの噴水ステージからスタートし、Zepp Diver Cityへ。一直線に盛り上がりをみせる『ヒプノシスマイク』がどこに行き、どう展開していくのか……。想像すらできないファンの規模と熱量にこれからも圧巻されることでしょう。

 3rd LIVEでは出演者はもちろん、会場にかけつけたファンたちのコール&レスポンスや一糸乱れぬクラップが印象的でした。ラップという激しいビートが繰り広げるバトル……。まだまだ目が離せません。

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コスプレ雑誌の編集部を経て、電ファミ初の女性スタッフとなった編集者。乙女ゲームと育成ゲームをこよなく愛し、BLゲームを嗜んでいる。2.5次元舞台の観劇とコスプレ撮影が趣味。アニメに影響されフィギュアスケートを習っている。
 
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