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Microsoftが本気出して作ったお値段33万円のHMDをさっそく購入してみた【HoloLens体験レビュー】

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HoloLensの弱点は視野角の狭さ?

本当に覚悟してください。ものすごく狭いです。両手で丸を作って覗く、くらいのイメージです。現実の視界はシースルーで全周見えるだけに、拡張現実の狭さが際立ちますね。

スキーのゴーグルよりもっと狭いですね。昨今のVRのHMDとは視野角の感覚が全然違います。

ただ、視野角の狭さは脳が勝手に補完してそのうち慣れるという話も聞きます。

昔あった『鉄騎』【※】というゲームでは、見える範囲が狭すぎて何をやっているか初めは分からないんですけど、慣れてくると「この辺に敵がいそう」というのが分かるようになりました。そんな感じでしょうかね。

※鉄騎
カプコンが2002年にXbox向けに発売したシミュレーションゲーム。2足歩行ロボットに乗り込んで戦う。同梱の大掛かりなコントローラが特徴。

なるほど、使っているうちに慣れると。

そのかわり解像度はかなり高い感じがしますね。

本が読める解像度」を目指して、そのかわりに視野角を少し犠牲にしたみたいですね。仕事のマニュアルを空間内に表示しながら作業できるのを目指そうと。

マニュアルを空間上のどこかに置いておいて、必要なときだけそっちを見ればいい。視線を外せば視界についてこないようにできますしね。

IKEAの家具を組み立てるときとかよさそうですね。

HoloLensでゲームは難しい?

これだけ視野角が狭いと現時点ではゲームは難しそうですね。当面はゲームより仕事で使われる用途に注力しようということなんでしょうね。

この高価なデバイスを買わせるにはその戦略は正しい気がしますけどね。

Microsoftが本気出して作ったお値段33万円のHMDをさっそく購入してみた【HoloLens体験レビュー】_011
仕事で使うのが主な用途になりそうだ(画像はMicrosoft公式サイトより)

約33万円という価格ですが、一般の人には手を出しにくい値段ですね。

一般用に買うのはまだ時期尚早ですね。触る機会があれば触ってほしいけど。

アメリカではMicrosoftストアで体験会をやっているみたいですが、日本ではどうなるかな。

PS VRが面白かったのでちょっと奮発して買ってみようかな、という人はやめておいたほうがいいと思います。逆にOculusのDK1をKickstarterで支援して、VRゲームを開発していた人なら向いていると思います。

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HoloLensをつけている人だけが空間上に何があるか共有できる

ただ、仕事で使うならもうちょっとバッテリーが持つようになってほしいな……。

一応公称では2〜3時間持つということになっていますけどね。

使ってみた感じ、その言葉に嘘はなさそうです。充電中も使えますから、普段はmicroUSBを挿しっぱなしにしておいて、通勤中だけバッテリー駆動で動かすのがいいかもしれませんね。

通勤中につけるんですか?

え? つけないんですか? 社内に数年間毎日ウェアラブルディスプレイをつけて通勤していた人がいるんですが、彼は通勤時間に映画を1本見る生活をしていましたよ。

逆に言うと映画を見るくらいしかできることがなかったんですよね。

オリンパスの「Eye-Trek」【※】とかありましたけど、視野角がそこそこ広いかわりに解像度が低いんですよね。そうすると文字は読めないし、できることが映画くらいしかない。

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※Eye-Trek
オリンパスが1998年に発売したHMD。(画像はオリンパス公式サイトより)

ところがHoloLensは逆のコンセプトなんですよね。視野角が狭いし、現実の場所にウィンドウを配置するという思想なので、映画を見るのには向いていない。新機軸というか、新しい種類のデバイスが出てきたなという感じがしますね。

とにかく触ってほしい!

今までのものとは趣が違いますよね。違うところに刺さっている。

しかし、Microsoftはいったいどこからこんな技術を持ってきたんだ……。完全に魔法ですよね。他に類似の技術をまだ見たことがない。

少なくともVRや既存のHMDとはまったく別物ですね。とにかく体験してみてとしか言えないですね。

ただデモ映像でマインクラフトを遊んでたような感じにはまだ至っていないので、そこは今後に期待したいです。視野角がもうちょっと広くならないとゲームには厳しいかな。

技術的なゴールはもう数年待ってくださいという感じですね。

いまごろMicrosoft社内ではもうバージョン2.0ができてるんでしょうね。悔しい! 早く欲しい!

皆さんありがとうございました。今後は「MRって結局どういうこと?」「1日中つけ続けるとどうなるの?」など、さらに深く追求していこうと思います。せっかく購入したHoloLens、使い倒していきます! 

 最後に、TwitterやYoutubeに投稿されているHoloLensデモ動画をいくつか引用してみよう。

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