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フロム・ソフトウェアのゲームは“間違いない”!

――それまで加三さんご自身は、ゲームにまったく興味がなかったのに、なぜ息子さんは、還暦のお祝いにゲーム機を贈られたのですか?

加三:
 それはええ質問や。息子はこっちの人間性を知っとるねん。なんでも好奇心を持ってるとか、おもしろいと思ったら年齢関係なしに、それを認めるとか。そういうのを知っとるから、あの親父やったら、60歳でもゲームをやるやろなと。

――さすがは親子ですね。じゃあそこから、どんどんゲームにハマっていった?

加三:
 『エースコンバット』をクリアして、ほかにもゲームをやろうと思うて、その時分に出てた名作と言われてるゲームを調べて。『バイオハザード』とか、『トゥームレイダー』とか。それから『キングスフィールドⅡ』【※】

※『キングスフィールドⅡ』  『キングスフィールド』は、1994年にフロム・ソフトウェアから発売された、プレイステーション用のアクションRPG。初代プレイステーションの発売とほぼ同時期の作品ながら、その性能を駆使したリアルタイム3Dグラフィックと、高難易度のストイックなゲーム内容が話題となって、口コミで人気が広がりシリーズ化された。なかでも1995年発売の『キングスフィールドⅡ』は、シリーズ最高傑作の呼び声が高い。  (※画像はゲームアーカイブス版です。プレイステーション® オフィシャルサイトより)
※『キングスフィールドⅡ』
『キングスフィールド』は、1994年にフロム・ソフトウェアから発売された、プレイステーション用のアクションRPG。初代プレイステーションの発売とほぼ同時期の作品ながら、その性能を駆使したリアルタイム3Dグラフィックと、高難易度のストイックなゲーム内容が話題となって、口コミで人気が広がりシリーズ化された。なかでも1995年発売の『キングスフィールドⅡ』は、シリーズ最高傑作の呼び声が高い。
(※画像はゲームアーカイブス版です。プレイステーション® オフィシャルサイトより)
 ――そこでフロム・ソフトウェアのゲームと出会ったんですね。

加三:
 『キングスフィールド』は『Ⅱ』からやったんやけど、もうチンプンカンプンで(笑)。

――プレイヤーをつき離すような作風は、当時から変わらないですからね。

加三:
 チンプンカンプンやけども、フルポリゴンの3Dの画面が、ほんまにリアルで。自分が考えたこともないような、想像の世界に入っていける。人間が体験できんようなことを、架空のことやけども体験できたっちゅう、あれはスゴいと思うな。

――仮想の世界を味わってしまったんですね。

加三:
 仮想とちゃうねん、現実のようやねん。こう言うと若い子に悪影響が出ると思われるけど、こっちぐらいの歳になると、完全にゲームの中の世界って分かってるわな。けど、それでもやっぱり、あの体験はスゴい。

――なるほど。そうやってプレイステーションのゲームにハマって、今はPS3で遊ばれているんですよね。ハードの世代交代に合わせて、ゲームをどんどんと追いかけていったわけですか?

加三:
 こっちはハードよりも、内容を追っていくねん。フロムが好きやから、フロムのゲームが出たら、ハードが変わっても絶対やるわな。

――やっぱりそうなんですね。

加三:
 フロムでやってへんのは、『アーマード・コア』【※1】。あれは合わんかった。けど、それ以外はやってる。『シャドウタワー』【※2】もなかなか大変やったな。

 いちばん印象に残ってるのは、『デモンズソウル』【※】。あの中に、城壁の回廊を進んでいって、そこに出てくる敵を倒しながら、次の城に入っていくところがあるねん。ところがそこに、飛竜が襲ってきよんねや。まぁ一応、走って逃げたらいけるわな。けど、飛竜をいっぺん、やっつけたろと思うて。

※『デモンズソウル』 2009年にSCE(現・SIE)から発売された、PS3用のアクションRPG。開発をフロム・ソフトウェアが担当しており、ディレクターの宮崎英高氏はその後、『ダークソウル』シリーズや『Bloodborne』を手がけることになる。“心が折れそうだ”というゲーム中のメッセージがプレイヤーの間で定着するほど、歯ごたえのある難易度が口コミで話題を呼び、日本だけでなく海外でも高い人気と評価を獲得した。(画像はプレイステーションオフィシャルサイトより)
※『デモンズソウル』
2009年にSCE(現・SIE)から発売された、PS3用のアクションRPG。開発をフロム・ソフトウェアが担当しており、ディレクターの宮崎英高氏はその後、『ダークソウル』シリーズや『Bloodborne』を手がけることになる。“心が折れそうだ”というゲーム中のメッセージがプレイヤーの間で定着するほど、歯ごたえのある難易度が口コミで話題を呼び、日本だけでなく海外でも高い人気と評価を獲得した。
(画像はプレイステーション® オフィシャルサイトより)

 あのゲームは、矢を3種類ぐらい買えるねん。それを999本やったか、全部マックスに持って、それから延々とやった。飛竜の体力が2〜3000ぐらいやけど、矢が1本当たっても、ダメージは10か20や(笑)。

――それで、飛竜を倒したんですか?

加三:
 倒した。2〜3時間かかったな。

――プレイのテクニックはもちろんですけど、その根気もスゴいですね。そうやってフロム・ソフトウェアのゲームをずっと追いかけて、その結果として『ダークソウル』【※】にたどり着いているのが、さすがだと思うんですよ。

※『ダークソウル』 2011年にフロム・ソフトウェアから発売された、PS3用のアクションRPG。『デモンズソウル』の系譜を受け継いでいる一方で、オープンワールドの広大なフィールドをシームレスに移動できるなど、変化している部分も多い。2014年に『ダークソウルⅡ』が、また2016年には『ダークソウルⅢ』が、それぞれ発売されている。 (画像はダークソウル オフィシャル ウェブサイトより)
※『ダークソウル』
2011年にフロム・ソフトウェアから発売された、PS3用のアクションRPG。『デモンズソウル』の系譜を受け継いでいる一方で、オープンワールドの広大なフィールドをシームレスに移動できるなど、変化している部分も多い。2014年に『ダークソウルⅡ』が、また2016年には『ダークソウルⅢ』が、それぞれ発売されている。
(画像はダークソウル オフィシャル ウェブサイトより)

加三:
 フロムのゲームは間違いない。フロムはサービス精神がぜんぜんないねん。1回クリアして2回目をやっても、オマケも何もなしで、またイチからやり直しや。

――でも、それがいいんですよね?

加三:
 それがええねん(笑)。

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