研究目的のもと無償公開されているアーケードゲームライブラリ「Internet Arcade」。2000年代ふくむ1100本の作品が新たに追加

 ウェブページのコピーやソフトウェア、書籍などのデジタルデータを無償で保存・公開している団体The Internet Archiveは、2014年より運営を開始した研究目的向けのアーケードゲームライブラリ「Internet Arcade」にさらに1100本のタイトルを追加したと発表した

 2014年に公開された当時は、70年代から90年代までのアーケードゲームが公開されていたが、今回は2000年代のゲームも追加。発表ではこの年代を「アーケードマシンが大幅に複雑化し、グラフィックはさらに豊かになり、家庭用ビデオゲームの台頭におされていた時代」とし、熱心なゲームファンであっても出荷台数の低減と設置期間の短期化でプレイできなかった人もいるだろうと説明している。

 アーケードゲームの動作には、オープンソースのアーケードゲームエミュレーター「MAME」が利用されており、ブラウザからゲームを遊ぶことができる。操作方法はゲームの個別ページに掲載されている。

(画像はInternet Arcadeより)

 The Internet Archiveは、アメリカ著作権法などにある“フェアユース”という考え方に則って運営されており、このInternet Arcadeも同様に運営されている。
 これは著作物であっても、フェアユースで規定された4つの判断基準のいずれかで評価されれば、「公正な利用」として権利を侵害せずに使用することができるというものだ。基準は大まかに、著作物の利用目的・性質・利用量・市場影響の4つとなっており、The Internet Archiveにおいては利用規約でアーカイブされているデータはすべて研究目的の利用に限るとしている。

  Internet Arcadeはフェアユースと照らし合わせると、文化の保存目的に非営利で運用され、もう稼働しておらず基盤も入手困難なゲームのライブラリなので市場への影響も少ない、という意図を捉えることができる。
 一方で、掲載されなくなった理由は公表されていないが、2014年のライブラリ開始以降、『ストリートファイターII』といった約250本のタイトルの公開は停止されている。かつて人気だったアーケードゲームの一部は、現在も最新機種向けの移植版や復刻版がリリースされている状況であり、市場への影響が少ないとは考えづらい。このほか、アーカイブのコンテンツの一部は国内法、あるいは国際法で規制されている可能性があり、自己責任で利用するよう定められている。

文/古嶋 誉幸

関連記事:

誰もが知っている『テトリス』を、誰も知らない「体験」に──ゲームの“体験性”を一歩先に進めた『テトリス・エフェクト』【水口哲也インタビュー】

水口哲也のハチャメチャ人生が『Rez』で人類を進化(?)させるまで。「制約が創造を生む」なんて、もう言い訳しない【ゲームの企画書:水口哲也氏】

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
電ファミのDiscordでこの記事について語ろう!

関連記事

SNSで話題の記事

新着記事

新着記事

連載・特集一覧

カテゴリ

ゲームマガジン

関連サイト

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ