いま読まれている記事

ゲーム内容と関係ない「ピンを引き抜くパズル広告」、イギリスの広告審査機構が禁止を通告。『ガーデンスケイプ』のメーカーに対して

article-thumbnail-201013i

 ゲーム開発会社Playrixが開発する『ガーデンスケイプ』『ホームスケイプ』の広告に対し、イギリスの広告基準協議会(ASA)は「誤解を招く」として表示を禁止する判断を下した。現地メディアBBCが報じている。ASAは日本における日本広告審査機構(JARO)に当たる団体で、英国の広告分野における独立規制機関だ。

 これらの広告は、特定の順番でピンを引き抜いてキャラクターを助けるパズルゲームを示唆する内容となっており、日本でもさまざまなアプリ上で見ることができる。主要なゲーム内容とは異なるため、広告とのゲームプレイの乖離がたびたび話題になっていた。

ゲーム内容と関係ない「ピンを引き抜くパズル広告」、イギリスの広告審査機構が禁止を通告。『ガーデンスケイプ』のメーカーに対して_001
(画像はBBCより)

 『ガーデンスケイプ』と『ホームスケイプ』は、3つ以上の同じジェムを組み合わせて消去する「マッチ3」と呼ばれるジャンルのパズルゲームだ。ピンを引き抜くパズルも本編には存在するが、全体の割合としてはかなり小さい。

 問題の広告は3月と4月にもASAに取り上げられており、PlayrixからASAへの回答では、このパズルはゲームをかなり進めないと遊べないと言及されている。また、ほとんどのプレイヤーは最初の段階でゲームをアンインストールしており、このパズルを遊んでいないとの統計を示した。
 数千のステージのうち、ピンを引き抜くパズルはわずかに10個。20ステージクリアごとに1回遊べる割合だとしている。

 これに応じて、Playrixは4月の時点でピンを引き抜くパズルの出現頻度を変更。くわえて、広告には小さく「すべての画像が実際のゲームプレイを示すわけではありません」と警告文を記載した。
 しかし9月30日付けでASAは、公開したリリースにて「この広告をふたたび表示することを許可しない。Playrixはゲームの代表的なゲームプレイを宣伝しなければならない」との裁定を下したことを公開している。
 つまり、たとえ誰もが遊べる状態であったとしても、広告に使用するのであればそのパズルがゲームプレイのおもな要素にならなければならないという判断だ。

 BBCのインタビューに答えたゲームアナリストのマシュー・ベイリー氏は「このASAの評決は、誤解を招く広告の使用についてほかのゲームメーカーにさらに強力なメッセージを送るだろう」と期待するコメントを寄せている。ただし、BBCの記者は「この評決が下されたあともこの広告を見かけた」と記事に書いている。

ライター
ゲーム内容と関係ない「ピンを引き抜くパズル広告」、イギリスの広告審査機構が禁止を通告。『ガーデンスケイプ』のメーカーに対して_002
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

Amazon売上ランキング

集計期間:2024年4月19日14時~2024年4月19日15時

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ