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『メタルギアソリッド』に新種の壁抜けグリッチが偶然発見。いちファンの配信中に突如現れた未確認情報をめぐり、RTA界隈に激震走る

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 『メタルギアソリッド』における海外のRTAコミュニティは8月16日(月)、スピードランとは無関係のいちファンが偶然発見した新種のグリッチをめぐり、識者らが総力を挙げて検証する事態へと発展した。走者の戦略を左右する大技の意外な登場に、界隈の注目が集まっている。

 未知のグリッチの存在を明らかにしたのは、実況配信グループ「The Yogscast」のメンバーとしても活動するストリーマーのboba氏。Twitchを通じて気の向くままに『メタルギアソリッド』の実況プレイを楽しんでいた彼女を唐突なハプニングが襲った。

 舞台となったのは、狭く長い階段での戦闘やロープを駆使して進むなど複雑な操作が要求され、ゲーム後半の難所として知られる通信棟。ロックがかかった扉の前で追手からの被弾を受けるや、突如暗転する画面に動揺した様子のboba氏。数秒後、彼女の目に映ったのは、なぜか扉の向こうにいるスネークの姿だった。

 想定外の出来事に鼻歌を披露して喜ぶ氏の発見を、RTAコミュニティは逃さず捉えた。たちまちDiscordに緊急招集がかかり、15名あまりの実力走者らが集結「bobaスキップ」と名付けられた未知のグリッチの再現性について、総力を挙げての検証が行われた。

 識者らの力により、「bobaスキップ」は発見からわずか3時間強で“再現可能”と証明を果たす。さらには細かい発生条件や他の場面でも応用ができるのかといった検証作業が続けられた。界隈の分析では今回のグリッチを用いることで、約2分30秒のラン短縮につながるという。

 この事態を受け、所属グループの他メンバーによるインタビューに応えたboba氏は「まさかこんな騒ぎになるとは完全に予想外。すでにお馴染みのバグに遭遇しただけかと思っていた」と感想を述べている。

 いちファンのささやかなプレイが生んだ今回の大きな発見。奥深いRTAの世界を揺るがす可能性の芽は、案外身近なところに潜んでいるのかもしれない。

ライター/dashimaru

ライター
フリーランスの翻訳者を経て、2021年より編集アシスタントとして加入。京都の町屋で猫と暮らす。
Twitter:@dashimaruJP

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