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中野サンプラザを超満員にした「シャインポスト」のライブが素晴らし過ぎたので感想を書く

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アンコールで声出しの真価が発揮された

 「On Your Mark!!」が終わると、すぐに中野サンプラザ全体を「アンコール」の声援に包まれた。

 アンコールの声援だってちょっと前までは当たり前じゃなかった。この声援の有り難さが分かるようになった。

 そして、再び「TINGS」が登場。「中野サンプラザ!こんなに来てくれてありがとう!」と叫ぶと、自己紹介曲「Be Happy Time!!」に突入する。

 この曲はライブでこそ本領を発揮する。もう一つ付け加えるのであれば、ファンの声援が最後のピースである。

 サビの「TINGS!!」の大合唱。ここにファンの声が乗るのと乗らないのとでは全く違う。

 「TINGS!!」

 「TINGS!!」

 と、大合唱が続く度に胸が熱くなってくる。これが「Be Happy Time!!」の完成系なのだ、と。

 そして、TVアニメ「シャインポスト」のEDテーマ「パレットガールズ」へ。

 この今日だけが本編中でも全く振り付けが公開されていなかったが、その振り付けはまさに会場を一つにするというものだった。

 サビに突入するとメンバーが手を大きく右へ左からへと振る。それに呼応するように会場も一体になりペンライトが美しく揺れる。

 非常に綺麗な光景だった。

 アンコールの締めは「シャインポスト Be Your アイドル!」のテーマソング『LOOK AT ME!!』。

 まさに大団円といった雰囲気に包まれる中野サンプラザ。芹澤優氏(蓮)から鈴代紗弓氏(春)へと続く流れなど、もう言葉にできないくらい心に来た。

 本日は11人でのお披露目となった。いつか全員でのパフォーマンスも期待したい。

 この曲のパート割りや公演後に流れた陰ナレの意味は、小説版「シャインポスト ねえ知ってた? 私を絶対アイドルにするための、ごく普通で当たり前な、とびっきりの魔法」をご一読いただくとかなりエモみがますので、ぜひこちらもチェックいただきたい。

 ここまでがライブレポートというか僕の感想になる。

 改めてになるが、今回のライブのタイトルである「Re-Live」には追体験という意味が込められていたそうだ。

 そういった意味も込めて、アニメ本編のエピソードも交えながら執筆を進めてみた。

 結構長くなったが最後に2つほど書きたいことが残っていたので、もう少し続けさせて欲しい。

運営の英断に感謝

 2023年3月7日。今回のライブが開催される4日前。

 「シャインポスト」公式から「声出し」に関するご案内が発信された。

 関係各所と確認・協議の結果、2023年3月11日(土) に開催される「シャインポストTINGS LIVE JOURNEY ep.02 “Re-Live” with HY:RAIN & HOTARU」東京・中野サンプラザホール公演におきましては、改訂された基本的対処方針に沿った上で、不織布マスクを着用の上、お客様による声出しを解禁することを決定いたしました。

 チケットは完売している状態で、ギリギリでの告知。

 まさに今回のライブをさらに最高の状態にするための調整だったとしか思えない。この点は運営の方々に心から頭が下がる。本当にありがとうございました。

 以前、知人からこんな話を聞いたことがある。手拍子もありがたいが、やはり歓声や声援はかけがえのないものだ、と。

 客席からの歓声を受けて、明らかに演者がノッていた。

 前述したが、「Be Your Light!!」の盛り上がりは半端じゃなかった。やはりライブは演者と客席がお互いの本気をぶつけ合うことで最高の作品になるのだなぁと改めて感じさせられた次第だ。

 あの日、集まったファンがあの最高の空間を演者と一緒に作り上げたのだ。その光景を見ることができたこと、一人のメディアマンとして心から幸運に思う。

 また、今回のライブは4月16日(日)午後4:00からテレ朝チャンネル1でアンコール放送されることが決定している。

 まだ間に合う。ご友人も誘ってアンコール放送に備えて欲しい。

“天才”青天国春と作品を背負った鈴代紗弓の凄み

 最後に。

 座長として作品の看板と“天才”青天国春を背負ってステージに立った鈴代紗弓氏について触れておきたい。

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 鈴代紗弓氏演じる青天国春はアイドルの天才である。

 その道の天才の役を演じることは非常に難しい。さらにそのキャラクターは「TINGS」のセンターでもある。

 歌割りも多ければ、MCもメインで回す。

 それだけでなく、「シャインポスト」の座長として、ライブを成功させるという圧倒的なプレッシャーがあったことは間違いないはずだ。

 ただ、その重責をパワーに変え、素晴らしいパフォーマンスへと昇華させた。

 まず、歌が素晴らしかった。甘さと気迫が入り混じった独特なハイトーンが非常に印象的に残るものだった。さらに難易度の高い振りも完璧にこなしきった。

 鈴代紗弓氏はアイドル作品でメイン級のキャラクターを演じ、ステージに立つのは「シャインポスト」が初だという。つまり、覚悟と努力を武器に短期間で中野サンプラザのステージでセンターに立つまでに登り詰めたのだ。

 1人の人間として素直に尊敬する。

 客席から見ていても、明らかに努力に努力を重ねたのだろうと伝わってきた。だからこそ生まれた副産物もあった。

 単純なパフォーマンスクオリティとはちょっと別軸にある“人の心を動かす力”。端的に言えば、見ていてなぜだか胸が熱くなってきて、涙腺に来るというやつだ。

 今日の「TINGS」にはそれがあった。その中心に鈴代紗弓氏がいたのは皆様もご存知の通りだ。

 こうした“背負っている”人が輝く作品は必ずヒットする。

 そう確信させるほどのパフォーマンスだったように思う。

 「シャインポスト」はこれからゲームのリリースを控えている。

 そして、ひょっとするとまた「シャインポスト」に登場するアイドルたちのステージを見る機会もあるかもしれない。

 そんな日を心から楽しみにしたい。そんな強い期待を抱かずにはいられないライブだった。

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2023年3月11日(土)中野サンプラザホール セットリスト

 M1. Sweet Surrender
 M2. ワンダー・スターター
 M3. TOKYO WATASHI COLLECTION
 M4. 一歩前ノセカイ
 M5. Yellow Rose
 M6. 前奏曲
 M7. Snow Leaves
 M8. Life goes on!
 M9. 春風に乗って
 M10. Rain of BulletsXX
 M11. Misty=Missing You
 M12. GYB!!
 M13. Be Your Light!!
 M14. On Your Mark!!
 EN1. Be Happy Time!!
 EN2. パレットガールズ
 EN3. LOOK AT ME!!

【あわせて読みたい】

令和史上に残るアイドルアニメ「シャインポスト」のBlu-rayが発売されたので、改めてその素晴らしさを語りたい

年間約200本という数のアニメ作品が生まれていく中で、「2022年の一本を選んで?」と聞かれたら、僕は「シャインポスト」と答える。それくらいには名作だった。

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ライター
宣伝・編集・執筆...色んな仕事をしています、川野優希です。
Twitter:@ougaan21

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