『テイルズ オブ』シリーズの25周年を記念したオーケストラコンサート「テイルズ オブ オーケストラコンサート ～25th Anniversary Encore～」が、2021年10月23日（土）にパシフィコ横浜にて開催されました。
本公演は、2020年9月5日に開催され、好評を博したオーケストラコンサートの再演版。「歴代シリーズ作品のテーマソングをフルオーケストラでお届けする」という前回のプログラムを踏襲しながら、シリーズ最新作『テイルズ オブ アライズ』の楽曲をはじめ、いくつかの楽曲が初披露となりました。
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前回同様、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団。指揮者は栗田博文氏。加えて、司会はこれが『テイルズ オブ』シリーズのイベントには初参加となる、『テイルズ オブ アライズ』でシオンを演じた声優の下地紫野さん。スペシャルゲストに『テイルズ オブ』シリーズの数々の作品でBGMの作曲を担当している桜庭統氏を迎えるなど、前回公演の魅力はそのままに、ひと味違うコンサートとなっていました。
なお、アーカイブ配信は11月23日（火）いっぱいまで視聴可能。気になっている方はぜひいまからでもチケットを購入して、視聴してみてください。
荘厳な生演奏+OPムービーで蘇る、ゲームの感動！
1曲目に披露されたのは、もちろんシリーズ1作目『テイルズ オブ ファンタジア』の主題歌「夢は終わらない ～こぼれ落ちる時の雫～」。ステージの上に配置されたスクリーンには、ゲームのオープニングムービーが映し出されます。
演奏が終わると、司会を務める下地紫野さんが登壇。下地さんが身にまとうのは、シオンのコスチュームを彷彿とさせる、真っ赤なフィッシュテールドレス。少し緊張をのぞかせつつも、そのドレスに相応しい大人っぽい語り口で、コンサートを進行していきます。
そのあと披露された2曲目は『テイルズ オブ デスティニー』の「夢であるように」。3曲目は『テイルズ オブ エターニア』の「flying」。シリーズ初期の名作たちの楽曲が、会場を包みます。
4曲目はシリーズ本編ではじめて過去作のその後の世界を描いた『テイルズ オブ デスティニー2』より「Key to my heart」。
ここで再び下地さんが登壇。ここまでに演奏された4曲を振り返ったあと、配信のコメント機能を紹介。スクリーンに映し出されたリアルタイムのコメントを読み上げます。演奏を聴いての感動を伝える言葉のほか、下地さん自身へのメッセージも多く、少し戸惑う下地さんが印象的でした。
続いて『テイルズ オブ シンフォニア』よりゲームキューブ版の主題歌「Starry Heavens」とプレイステーション2版の主題歌「そして僕にできるコト」をメドレーで披露。
『テイルズ オブ リバース』の「good night」。そして『テイルズ オブ レジェンディア』の「TAO」で、第一部は終了。20分の休憩時間に入りました。
『アライズ』楽曲初披露！ 桜庭統氏のピアノソロが冴え渡る
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第二部の幕開けはシリーズ10周年記念作品であり、現在も根強い人気を誇る『テイルズ オブ ジ アビス』から「カルマ」。本公演で初披露の楽曲です。
続いて、こちらも初披露となる『テイルズ オブ イノセンス R』より「New Day,New Life」。さらに『テイルズ オブ ハーツ R』より「永遠の明日」と、携帯ハード向けタイトルの主題歌が続きます。
下地さんの解説を挟んで、お次に披露されたのはこちらも人気作『テイルズ オブ ヴェスペリア』の「鐘を鳴らして」。そして『テイルズ オブ グレイセス エフ』より「まもりたい～White Wishes～」。
シリーズ15周年記念作品として初の男女ダブル主人公となった『テイルズ オブ エクシリア』と、その続編『テイルズ オブ エクシリア 2』の主題歌メドレー「Progress～Song 4 u」も披露。『エクシリア』からオープニングアニメーションの制作がProduction IGからufotableに変わったこともあり、それ以前とは質感の異なる映像が目を引きます。
ここで下地さんからの紹介で、スペシャルゲストの桜庭統氏が登壇。最新作『テイルズ オブ アライズ』のBGMも手掛けている桜庭氏が、このあと披露される「『テイルズ オブ アライズ』ゲームBGMメドレー」にピアノ演奏者として参加することが、改めて伝えられます。
桜庭氏は「お客さんの前での演奏は1年半ぶり。ファンの皆さまにはいつも感謝しております。ありがとうございます。」とコメント。また、今回のBGMメドレーにはゲーム序盤に触れるBGMから選んだ楽曲を選んだので、ゲームをプレイしはじめたばかりの人にも楽しんでほしいとのことでした。
続いて披露されたのは、シリーズ20周年記念作品『テイルズ オブ ゼスティリア』の「White Light」。さらに『ゼスティリア』と世界観を共有する『テイルズ オブ ベルセリア』の「BURN」。プレイステーション3からプレイステーション4へ。グラフィック表現の向上が実感できた作品が続きます。
そしてシリーズ最新作『テイルズ オブ アライズ』から、初披露となる「HIBANA」。再び桜庭氏が登壇し、「『テイルズ オブ アライズ』ゲームBGMメドレー」も披露します。
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BGMメドレーでは、スクリーンには『アライズ』ゲーム序盤のデモシーンを放映。ゲームをプレイしている観客は、プレイ時の思い出が蘇ったことでしょう。メドレーの中には、桜庭氏のピアノソロという見せ場も！ 演奏後は客席から惜しみない拍手が送られ、桜庭氏は何度も深々とお辞儀をしたあとにステージをあとにしました。
これにて今回のセットリストは終了……と思いきや、鳴り止まない拍手に、指揮者の栗田氏が再登場。もっと大きな拍手を要求するように、耳に手を当てるジェスチャーをします。観客もこれに応え、拍手はさらに大きなものに。アンコールが始まります。
アンコールで披露されたのは『テイルズ オブ グレイセス エフ』より「王都～威風堂々～」、そして『テイルズ オブ ゼスティリア』より「スレイのテーマ ～導師～」。「東京オリンピック2020」の入場曲としても使用された2曲がラストを飾ります。
最後に栗田氏の合図で、奏者に演奏パートごとの惜しみない拍手が送られます。下地さんと桜庭氏も改めて登壇し、割れんばかりの拍手で、コンサートは幕を閉じたのでした。
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「テイルズ オブ オーケストラコンサート ～25th Anniversary Encore～」セットリスト
・夢は終わらない ～こぼれ落ちる時の雫～ 『テイルズ オブ ファンタジア』より
・夢であるように 『テイルズ オブ デスティニー』より
・flying 『テイルズ オブ エターニア』より
・Key to my heart 『テイルズ オブ デスティニー2』より
・Starry Heavens～そして僕にできるコト 『テイルズ オブ シンフォニア』よりメドレー
・good night 『テイルズ オブ リバース』より
・TAO 『テイルズ オブ レジェンディア』より
・カルマ（「mirrors」「meaning of birth」） 『テイルズ オブ ジ アビス』より
・New Day,New Life 『テイルズ オブ イノセンス R』より
・永遠の明日 『テイルズ オブ ハーツ R』より
・鐘を鳴らして 『テイルズ オブ ヴェスペリア』より
・まもりたい～White Wishes～ 『テイルズ オブ グレイセス エフ』より
・Progress～Song 4 u 『テイルズ オブ エクシリア』『テイルズ オブ エクシリア2』よりメドレー
・White Light 『テイルズ オブ ゼスティリア』より
・BURN 『テイルズ オブ ベルセリア』より
・HIBANA 『テイルズ オブ アライズ』より
・スペシャルゲスト 桜庭統氏による 『テイルズ オブ アライズ』ゲームBGMメドレー
アンコール
・王都～威風堂々～ 『テイルズ オブ グレイセス エフ』
・スレイのテーマ ～導師～ 『テイルズ オブ ゼスティリア』
©いのまたむつみ ©藤島康介 ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
