『シティーハンター』が好きだ。
子供のころ。最初に憧れたヒーローは冴羽獠だった。
“新宿の種馬”こと冴羽獠は、感情表現のリミッターが外れているほど女好きで、普段はおちゃらけてばかり。
ただ、自分にとって大切な人たちのピンチや心を揺さぶられた依頼人のために、動くときは言葉にできないほどのカッコよさがある。決めるところはビシッと決める。アクションシーンだけでなく、日常の中でちょっとイイことを言う時も、普段とのギャップもあってか、本当にカッコよすぎる。
そんな冴羽獠のカッコよさに惹かれたのか、『シティーハンター』は私にとっても大切な作品として、心に残り続けていた。
また、2024年4月25日（木）は、鈴木亮平氏の主演でNetflix映画『シティーハンター』の配信が開始されることもあり、個人的にも『シティーハンター』熱が再燃しはじめていた。予告映像を見ただけで原作への愛が伝わってくる。今か今かと配信を楽しみにしているのは、私だけではないはずだ。
そんな中、電ファミに一通のメールが届いた。
2024年4月17日(水)よりギャラリーゼノン（旧：ゼノンサカバ）にて「北条司展 The road to 『CITY HUNTER』40th anniversary 2025〜Limited Special Exhibition〜」がスタート致します――。
…行くしかない。
しかも、前日には関係者向けの内覧会があるとのこと。普段は電ファミでも執筆以外のお仕事ばかりしている私だが、ここは行くしかない。私が行くしかないと思い、編集長に打診し、内覧会に足を運んだ。
もうね。本当にいい。素晴らしすぎる。
展示コーナーに入った瞬間。『シティーハンター』の主人公とヒロインが待ち構えている。
じっくりと見….ようと思ったとき、頭に電撃が走った。この場では、もっこりしたと言えばいいだろうか。
北条司先生作品の楽曲（私の場合は、『シティーハンター』）の曲を聴きながら展示を見て回ったらとんでもない瞬間になるのではないか、と。
早速、愛用のイヤホンを耳にねじ込む。どの曲にする…と一瞬悩んだが、まずはこれだろう。
「CITY HUNTER〜愛よ消えないで〜」続いて、「MR. PRIVATE EYE」、「SARA」、「STILL LOVE HER (失われた風景)」をリピートしながら展示会場を歩き回る。生原画一つひとつをじっくりと見つつ、北条司先生に質問のコーナーもあったので、そちらもふむふむと読み込んでいく。
すべての展示を見終わるのに、おおよそ30分くらいだっただろうか。高い満足感に包まれた私は今、北条司先生のスペシャルブレンドコーヒーを飲みながらこの原稿を書いている。美味い。これがキャッツアイの味か。
毎回書いているような気がするが、私は記者ではなく営業だ。いや、最近は営業の仕事ばかりでもないのだが。
改めて、北条司展の見どころを3行で伝えて、短いがこの原稿を終えたいと思う。
・北条司先生ファンでも、ファンじゃなくても大満足の展示が多数
・ネットフリックスのドラマが楽しみなファンは絶対足を運んだほうがいい
・鈴木亮平さんのファンの方は絶対に絶対に行ったほうがいい
今回、鈴木亮平さん扮する冴羽獠を北条司先生が描き下ろした展示もあった。正直、カッコよすぎた。シビれた。
語彙がなくなるくらいよかったので、皆さんもぜひ、期間内に足を運んでみてください。
イヤホンから「Get Wild」のイントロが流れはじめたので、今日はこのあたりで筆を置きたい。
以下は、展示会で表に出していいお写真を紹介していく。とにかく、『シティーハンター』、北条司展はいいぞ！
文／川野優希
「北条司展 The road to 『CITY HUNTER』40th anniversary 2025〜Limited Special Exhibition〜」
会期
前期 2024年4月17日〜5月19日
後期 2024年5月22日〜6月23日
※火曜定休
2025年2月に控える『シティーハンター』連載40周年に向け、漫画家北条司デビュー作から連載作品や読切等、ほぼ全ての作品を網羅したこれまでの北条ワールドと歴史を体感していただける原画展を開催します。
【前期 4/17-5/19】展示予定作品
シティーハンター
キャッツ♥アイ
こもれ陽の下で…
RASH!!
SPRASH！
おれは男だ！
ネコまんまおかわり♡
TAXI DRIVER
桜の花 咲くころ
【後期 5/22-6/23】展示予定作品
シティーハンター
キャッツ♥アイ
エンジェル・ハート
F.COMPO
天使の贈り物
ファミリー・プロット
少女の季節
