架け橋ゲームズは10月12日、デベロッパーのinsertdisc5が手掛ける「タイムループもの」のRPG『In Stars And Time』を11月21日に発売すると発表した。
対象プラットフォームはPC（Steam）、Nintendo Switch、PS4／PS5。Steamでは日本語に対応した体験版が配信されている。
最後のダンジョンから始まるタイムループ系RPG『In Stars And Time』#Steam/#Switch/#PlayStation 版の発売日が11月21日に決定！
— Kakehashi Games – 架け橋ゲームズ (@kakehashigames) October 12, 2023
これは悪の王の暴政を終わらせる冒険の物語。しかし、最後の戦いを目前に悲劇は起き、時計の針は巻き戻る。そして、すべてをやり直すことに…。 pic.twitter.com/lYyIWuOt5s
『In Stars And Time』は「タイムループもの」のターン性のRPGだ。本作の物語は主人公「シフラン」とその仲間たちが悪の王の暴政を終わらせるために戦う物語を描く。
しかし、主人公たちの冒険では勝利を目前に悲劇が起こる。時計の針は巻き戻り、ラストダンジョンの開始点全てをやり直すこととなるのだ。
いっぽう、ループに気付いているのは主人公だけである。プレイヤーは「シフラン」として永遠の2日間を繰り返し、ループの悲劇に終止符を打つ戦いに挑むこととなる。
ループを重ねるたびに得られる知見は、冒険を重ねるたびにより優れた選択を取る契機となるため、シフランとプレイヤーのみが知る情報が冒険の鍵となる。
さらに、ループを重ねるたびに「仲間のキオク」を入手でき、味方に装備することでパーティーメンバーを強化することが可能だ。
パーティーメンバーは、ダジャレ好きでノンバイナリーの主人公・シフランのほか、世話焼きでちょっと神経質な侍祭のミラベル、心優しく思いやりの精神を持つアニキのような防衛隊の兵士・イザボー、「シニカルなお姉さま」キャラの研究者・オディール、そして未だ幼いため遊撃的に戦闘に参加するノンバイナリーのボニーで構成されている。
作中ではマップ上のアイテムにインタラクトした際のセリフやパーティメンバーたちの会話の描写が重視され、各キャラクターの描写に力を入れている印象だ。パーティーメンバーの5名中2名がノンバイナリーである点も特徴で、キュートでユニークな設定と共に、普遍的な存在としてノンバイナリーなキャラクターが描かれることも本作の大きな魅力となっているだろう。
また、本作はターン性のRPGとなっているが、オーソドックスな形式を踏襲しつつ「ジャンケン」を軸に改良した独自のシステムも魅力的だ。
まず、戦闘の順番は素早さのステータスに応じた速度で蓄積される「素早さのゲージ」が満タンになることで決定し、これにより「キャラクターAが1度ターン分行動する」間に素早い「キャラクターBが2ターン分の行動をする」ケースも存在する。
各ターンではクールタイムが存在するスキル「クラフト」や通常攻撃、「ガード」そしてアイテムの仕様をできるかたちとなっている。
いっぽうで「属性による相性」として各キャラクターには「グー」「チョキ」「パー」のタイプが割り振られ、タイプに応じて「弱点」と「攻撃の属性」を持っている。
同時に、各キャラクターはデフォルトで「指定したキャラクターに自分のターンを譲る」スキルや実用的なバフスキルを有している。
これにより「相性の良い技を持つキャラクターに沢山攻撃させる」ことや「全員の素早さを上げて、攻撃回数で押し切る」といった戦略的なアプローチを実施できる。
くわえて、対戦するキャラクターの属性は「キャラクターデザインから読み取る」ことか、素早さの最も遅いオディールのクラフト・アナライズを使用することで読み取れる点もコミカルであり、「ターンベースの戦略性だけでは済ませない」粋な姿勢が伺えるだろう。
「ターンベースのRPG」という王道な“お題”に対して様々な角度から独自性を提示する『In Stars And Time』。興味がある読者は体験版をプレイし、11月21日の発売を待とう。
