JR西日本は、「重作業用単腕型ロボット」と「量産型人型ロボット」の2機種の多機能鉄道重機を新たに導入し、今秋から順次、営業線での鉄道設備メンテナンスに使用する。
同社は2024年7月、安全性や生産性の向上を目的に、多機能鉄道重機「ZIZAI」(じざい)を導入している。今回、人と協働して重量物を扱う作業を支援する単腕型と、既存の人型ロボットを進化させた量産型を新たに現場へ投入する。
「重作業用単腕型ロボット」は、高所作業車のデッキ上に1本の腕を備えたロボットを搭載したもの。最大120kgの重量物をつかむことができ、作業員を補助する。使用開始は2026年10月を予定している。
一方の「量産型人型ロボット」は、小型化や軽量化に加え、ブームを長くするなどの改良を施した機種だ。線路沿線の支障木の伐採に活用し、2026年11月から使用を開始する。
導入により、高所作業の機械化を進め、墜落や感電といった労働災害の防止につなげる。また、改良したロボットで作業性を高め、作業に要する人手を約3割減らすことを目指すという。
ロボットと協働することで作業員の負担を軽減し、性別や年齢によらず作業に従事できる環境づくりも進める。あわせて、線路沿線の支障木の伐採をさらに推進し、安全で安定した輸送につなげる方針だ。
また、NHK大阪ニュースがXで公開した映像には、イラストレーターのワダアルコ氏が「必要以上にかっこよくてとてもいい」とコメント。ゲームクリエイターの原田勝弘氏も引用投稿するなど、その姿がSNSで話題となっている。
今後は、適用できる作業の拡大や専用工具の開発を継続し、対象となる工事を広げていく。鉄道で培った技術やノウハウを生かし、インフラのメンテナンスへの貢献も目指すとしている。
以下、プレスリリースの全文を掲載しています
新たな多機能鉄道重機2機種を営業線へ導入
~鉄道現場の安全性・生産性向上と多様な人材が活躍できる環境づくり~
JR西日本
2026年10月16日 17時09分
西日本旅客鉄道株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:倉坂昇治)では、鉄道設備のメンテナンスにおける技術・業務改革による安全性、生産性向上を目的に2024年7月に多機能鉄道重機「ZIZAI」(読み:じざい)を導入し現場で活用しています。
このたび、人と協働して重量物作業を支援する「重作業用単腕型ロボット」と既導入の人型ロボットを進化させた「量産型人型ロボット」の2機種の多機能鉄道重機を新たに導入し、今秋から順次営業線での鉄道設備メンテナンスにおいて使用を開始します。
1.重作業用単腕型ロボットの概要等
・高所作業車のデッキ上に単腕型ロボットを搭載
・重量物作業をアシスト(最大120kgを把持可能)
・2026年10月より使用開始
重作業用単腕型ロボット
2.量産型人型ロボットの概要等
・小型・軽量化、ブーム長さを延長などの改良実施
・線路沿線の支障木伐採を対象に活用
・2026年11月より使用開始
量産型人型ロボット
3.導入効果
(1)鉄道現場の安全性・生産性向上
・高所作業の機械化による労働災害(墜落・感電)防止
・改良されたロボットの導入による作業性の向上
※作業に要する人手の約3割減少を目指す
(2)多様な人財が活躍できる環境の創出
・ロボットと協働することによる作業員の負担軽減
※性別や年齢によらず作業に従事可能
(3)安全・安定輸送の実現
・支障木伐採の更なる推進
4.今後の方向性
(1)適用できる作業の拡大や専用工具の開発継続により、対象工事の拡大を目指す
(2)鉄道で培った技術・ノウハウを生かし、インフラメンテナンスへの貢献を目指す




