Discordの共同創業者兼CTOのStanislav Vishnevskiy氏は日本時間11月5日、Discordのクライアントをプログラミング言語「Rust」ベースに刷新する計画を、自身のXアカウントにて明かした。
現在のDiscordは、PC版に「Electron」、スマートフォン版に「React Native」を採用している。Electronはブラウザーの技術を使ってPC向けアプリを作る仕組みで、React NativeはJavaScriptとReactを使ってスマートフォン向けのネイティブアプリを開発する仕組みだ。
今回の計画では、この両方の利用をやめ、Rustへと移行するという。
We've been early adopters of Rust since 2018 and a lot of our infra, voice tech, and even some of the current client is already Rust, the holy grail was getting the whole client there. That means Electron goes away, and so does React Native, mobile keeps native UI but shares app… https://t.co/2CgWyOzaq0 pic.twitter.com/IdOGd4nUgl
— Stanislav (@svishnevskiy) November 4, 2026
Vishnevskiy氏によると、Discordでは2018年からRustを採用しており、すでにインフラや音声技術、現行クライアントの一部にも使用しているという。
Rustは、高速な処理とメモリ効率のよさが特徴のプログラミング言語。Discordはゲームを遊びながら通話する用途で使われることも多く、アプリの動作の軽さやメモリ使用量がどう変わるかがポイントになるだろう。
同氏が投稿にした画像では、「Discord Phoenix」と表示されたアプリのメモリ使用量が290.2MBとなっている様子が確認できる。なお、編集部の環境で複数名が確認したところ、現行のDiscordは500~600MB程度のメモリを使用していた。
また、PC版の画面表示などを担う技術には「GPUI」を採用する。GPUIは、GPUを活用して画面を描画するRust向けのUIフレームワークだ。ブラウザーの技術を組み込むElectronから、画面を表示する仕組みも変わることになる。
スマートフォン版については、引き続きネイティブUIを使用しつつ、Rustを通じてPC版とアプリのコードを共有するという。
なお、今回の投稿では具体的な性能の向上幅は示されていない。一方、同氏はユーザー参加のテストを近いうちに始めたいとしている。
