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『街』の撮影では本当に池に落とされた? 過酷な撮影秘話を笑って語り合う俳優3人は、すでに息ぴったり。イシイジロウ氏の新作実写ADV『シブヤスクランブルストーリーズ』トークイベントをレポート

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26日、『シブヤスクランブルストーリーズ』のスペシャルトークショーLIVEが、渋谷サクラステージ SHIBUYA SIDE 4Fの404 Not Foundにて開催された。イベントの模様は、公式YouTubeチャンネルでも生配信された。

『シブヤスクランブルストーリーズ』は、『428 〜封鎖された渋谷で〜』などを手がけたイシイジロウ氏が総監督を務める、渋谷を舞台にした群像劇の実写アドベンチャーゲーム。2028年の発売を目指して開発が進められている。

本イベントでは、『シブヤスクランブルストーリーズ』のクリエイター陣とキャスト陣が登壇。プロジェクトの舞台裏やシナリオ進捗のトークや、クラウドファンディングの進捗報告・リワード実物お披露目、さらにはメイキング・キャラクターに関する秘話トークなどが行われた。

MCは脚本の北島行徳氏と、Mido役で出演するインフルエンサーの名前はまだない。さんが担当。登壇ゲストにはメインキャストである北上史欧さん、松田優さん、中村悠斗さんに加え、今作の主題歌を担当する上木彩矢さんが名を連ねた。

『428』でも主題歌を担当した上木彩矢さんの登場に大いに盛り上がったイベントをレポートしよう。

取材・文/ホドウ
編集/kawasaki

クラウドファンディングが絶好調の経過報告

冒頭では、残念ながら欠席することになってしまった総監督のイシイジロウ氏からのメッセージが公開。 長年ゲームデザイナーズ大賞の審査員を務めてきた立場から、『シブヤスクランブルストーリーズ』をインディーゲームとして開発する意味が強調された。

続いて、プロジェクトの経過報告が行われた。

まずはクラウドファンディングの状況が公表される。国内の完全新作ゲーム開発のクラウドファンディングの中では、累計で2番目に大きい金額が集まったという好調具合で、北島氏は今後も継続していきたい主旨を語った。

運営の発表によれば、イベント前日の9月25日時点で、うぶごえでの第1回とCAMPFIREでの第1部・第2部をあわせた累計支援額は1億1555万7783円。国内1位の1億3230万2525円とは、約1674万円差となっている。
なお、累計支援額が1億円を突破したことで、ストレッチゴールとして設定されていた「主要人物1名の追加制作」も決定済みだ。

併せて、クラウドファンディングのリワードも紹介。キャラクターのグッズといった物品のリターンから、ゲーム内にエキストラとして出演する権利や、ゲーム内のお店やキャラクターの命名権といったものまで、様々なリワードが確認できた。

リワードのラインナップには、ゲーム本編内命名権(7万7000円)やエキストラ出演権(11万円)、ネームドキャラ出演権(55万円)のほか、プレイアブルキャラクターを演じる俳優が実際に撮影で着用した上着に、撮影見学などの特典が付くものも用意されている。

ここではMCを務める名前はまだない。さんが演じるキャラクター、Midoのリワードグッズの現物が初お披露目された。さらに、バナナ教の信者・鰻田凪子を演じる女子プロレスラーのウナギ・サヤカさんからのビデオメッセージも公開されるなど、クラウドファンディングによって実際にプロジェクトが盛り上がっている様子が感じられた。

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『街』『428』にも出演した3人が、実写ADVの撮影の苦労を振り返る

プロジェクトの進捗を見せた後は、ゲストのキャスト陣が登壇。御堂筋美登里役の北上史欧さん(『428』御法川実役)、馬場蛮役の松田優さん(『街』牛尾政美・馬部甚太郎役)、安堂亜蓮役の中村悠斗さん(『428』遠藤亜智役)の3人がステージに上がった。

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まずは3人と共に、先日公開された本作のゲームプレイデモ動画のメイキングを鑑賞する時間。撮影時の思い出話に花が咲き、中村さんが現場に台本を覚えてこなかったことが暴露される。そのことを北上さんにいじられながらも、現場の和気藹々とした雰囲気が伺えた。

ちなみに北上さんは本誌のインタビューで、このデモの撮影が約8年ぶりの芝居だったと明かしている。

その後は、MCの名前はまだない。氏からキャスト陣への質問の時間に移行。役者としての仕事が初めてだという名前はまだない。氏に、キャスト陣が役者の先輩として、様々なエールを送る場面になった。

実写ADVの収録は過酷だと語るのは北上さん。あとの2人からも『街』や『428』での撮影の大変さが語られていく。

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実写ADVのキャストは、たくさんの台詞を覚え、朝早くからどんどん芝居をしなければならない。しかし静止画を撮るのでドラマ等よりもリテイクが少なく、現場が忙しなく変わっていく。そこに大変さがあるようだ。

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松田さんは、『街』の撮影の際、早朝から渋谷を動き回った挙句に、本当に池に落とされた話を明かす。それでも、今は楽しい思い出になっているらしい。

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中村さんは、現場の目まぐるしさに、自信を失わないことが大切だと語る。『428』当時は自分をスーパースターだと思って乗り切ったのだとか。

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話題はキャストの体作りにも広がった。毎日過酷な筋トレをしているという松田さんのストイックさには、会場からも驚嘆の声が漏れていた。一方、一見スリムでユーモラスな北上さんも、衣装を着て役に入ると見違える雰囲気を醸し出すとのこと。

『428』の上木彩矢さんが再び。開発はいよいよ本番へ

場が温まったところで、最後のゲスト、上木彩矢さんが登壇。 ここで、『シブヤスクランブルストーリーズ』の主題歌担当が上木さんに決まったことが改めて発表された。

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上木さんは『428』で主題歌『世界はそれでも変わりはしない』を担当していた。同作では、本人名義のアーティスト役としてゲーム内にも出演している。本作ではまだどういう曲を作るかは決まっていないようだが、上木さんは普段は3〜6か月で楽曲を制作するため、制作時間は十分にあると言う。

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上木氏からは、『428』の撮影のときに3時間の大遅刻をしてしまった思い出も語られ、『シブヤスクランブルストーリーズ』でもまたキャストたちと共演したいとの希望を明かした。

対談中には北島氏から「本当は脚本を今日渡すことだってできる」という冗談も飛び出すなど、脚本制作も順調のようで、年末までにはキャスト陣に届くようだ。

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『街』『428』から完全新作へ。それぞれの意気込みを語る

最後には短い質問時間が設けられた。以下にその様子をお届けする。

質問者:
これまでの出演作と比べて「今回はこうしよう」というところがあったら教えてください。

北上さん:
僕は年を20年ぐらい重ねていますので、円熟した味というか、しっとりとしたおじさん感が出せていたらいいなと思っています。

松田さん:
約30年前の『街』の牛尾・馬部はキャラクターが強かったですが、今回の「謎の男」は、表面的にならない滲み出るような味があります。 それを自分の中で煮詰めて、また30年前とは違う味が出ればいいなと思っています。

中村さん:
前作との違いで言うと、お二人と被ってしまいますが年齢ですかね。年齢から出てくる、弁護士という役の面白さを出したいです。 あと今回は女子高生の方と逃げるので、そこの部分を面白く見せられればいいなとは思っています(笑)

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質問者:
それぞれ脚本家・役者・音楽家として、ゲームに対するゲームならではの向き合い方はありますでしょうか。

北島さん:
たとえば群像劇の脚本を読むだけなら、本でいいじゃないですか。だから「ゲームとしてどうやって楽しんでもらうか」を意識しています。選択肢や、ザッピングや、全く新しい仕掛けを考えて、お話に入れていく。それが「ゲームとしてのシナリオ作り」だと考えております。

北上さん:
ゲームは、いただくキャラクターが個性的なんですよね。だからその「味付けの濃さ」に負けないように、やろうと思っています。

松田さん:
ドラマや映画の「見せられている」という感じに対して、ゲームはプレイヤーと演者が一緒になって前へ進んでいると思います。なので、そういう「自分の世界をプレイする楽しみ」を意識しています。

中村さん:
僕は『428』の逃走シーンが印象に残っていますが、『シブヤスクランブルストーリーズ』にも逃走シーンがあるんですね。そこには前作を投影する部分もあれば、本作ならではの部分もあると思います。そういった繋がりのあるシーンで、皆さんが集中できるような雰囲気作りをしたいと思って挑んでいます。

上木さん:
シブヤスクランブルストーリーズ』の楽曲はこれからなんですが、『428』の主題歌を作ったときは、作中で主題歌が流れる仕掛けがあると聞いていたのもあって、「舞台が渋谷である」という点を意識しました。

やはり主題歌というのはその作品を代表して表す一曲という責任があると思います。なので次も、プレイヤーが渋谷の街に降り立ったときに自然と耳の中で聞こえるような曲を、スタッフさん、キャストの皆さんと共に作っていきたいと思っております。

名前はまだない。さん:
私は作品作りに関わるのも、役をいただけるのも、実写ADVというのも、『シブヤスクランブルストーリーズ』が人生で初めての作品です。そして、『428』や『街』が今でも愛されている中で、この作品に出させていただけることは、本当に光栄なことだと思っています。だから、本当に全身全霊で頑張ってやりたいと思います。

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こうして、最後に写真撮影をして、スペシャルトークショーは終了した。 終了後には、本トークショーの振り返り配信も行われている。

今回のステージは、何よりも登壇者たちのほんわかした空気感が印象的だった。3人のキャスト陣の間にはすでにお互い気の置けない空気感があり、名前はまだない。さんや上木さんも、それに馴染んでいるようだった。

クラウドファンディングが順調という話もあり、良い雰囲気の現場を作ることができているのだと感じることができた。

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『シブヤスクランブルストーリーズ』は、2028年の発売を目指して開発中だ。クラウドファンディングは9月30日23時59分まで実施しており、最終日の23時からは見守り配信も予定されている。本作を応援したくなった人、リワードが気になる人は、ぜひチェックしてみてほしい。

ライター
ゲームを学びながらゲームを遊ぶ、天ぷら学生。すべてのゲームは面白い……はず!をモットーに、めげずに色んなゲームに挑戦中。プレイ中に百合要素を見つけると、どんなゲームでもお気に入りになる、信用ならないやつ。

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