えっ、0コストで2枚ドローできるカードを最初から使わせてくれるんですか!?
10月31日に開催された「東京ゲームダンジョン14」にて、デッキ構築型カードゲーム『カード少女紅羽ー学園塔の扉ー』を試遊した筆者は興奮して思わず画面を2度見してしまいました。
初戦の手札に並んでいたのは、「0コスト2枚ドロー」をはじめとする超強力なパワーカードたち。「思う存分デッキを回して暴れてくれ!」と言わんばかりの豪快なバトルにくわえ、かわいい顔して煽りまくってくるクセの強い学園の生徒たちとの出会いなど、短時間の試遊でもその強烈な魅力に圧倒されました。
そこで本稿では遊戯王世代の筆者が思わず前のめりになった試遊の手応えを、バトルの爽快感とキャラクターの魅力の両面からお伝えします。
「ゼロコストで使える最強ドローカードを使ってコンボを炸裂させろ!」それは制作者からカードゲーマーへの“ラブレター”
初めての対戦でドローしたカードたちがこちら。
んんんんんんん? 強くないか? いや、強すぎないか!? 「鞄の整理」は「天使の施し」【※1】の強化版だし、「戦術手帳」は「強欲な壺」【※2】じゃないか! それをゼロコストで使える??? ヤバい、ヤバすぎる。
この興奮を伝えたいので、どのくらいヤバいか説明させてください。
※1 天使の施し
遊戯王の初期に登場した魔法カード。その効果は「3枚ドローする。その後、手札を2枚選んで捨てる」というもの。手札を2枚捨てるものの、アドバンテージの塊。あまりの強さに禁止(公式大会で使用不可)となった。ちなみに2026年11月現在でも禁止。
※2 強欲な壺
言わずとしれた遊戯王を代表する魔法カード。その効果は「2枚ドローする」というもので、シンプルかつ最強。当時の筆者の周りでは間違いなくデッキに3枚入っていた。天使の施しと同じく、未だに禁止。
「天使の施し」と「強欲な壺」は、ともに1999年に遊戯王に登場したカードです。それぞれ「カードを3枚ドローして2枚捨てる」「カードを2枚ドローする」という、カードゲームにおいてシンプルで強すぎる効果を持っています。
ドローすれば、それだけお目当てのカードに出会える確率が上がるうえ、デッキが圧縮されて、次からも引きやすくなります。だから強いんです。しかも、手札に複数枚あるなら1ターンに何回でも使えます。
たとえば、ポケモンカードなら、強力なドロー効果を持つカードは「1ターンに1回しか使えない」などの制限がついています。

現在、遊戯王のカードは約14000種類。そして2026年11月現在の禁止カード(公式大会などで使用禁止)はたったの94種類。
その選ばれし94種類のうちの2種類が「天使の施し」と「強欲な壺」なんです。このゲームでは、そんな強すぎて遊戯王で禁止されたカードの効果と同じカードが使えるんですよ。
“I Love You”をおくゆかしく日本語訳したのが「月が綺麗ですね」ならば、カードゲームに収録された「天使の施し」と「強欲な壺」の効果を持つカードは、制作者からカードゲーマーへの“ラブレター”ってことですよ!!!!!(?)
限りなく遠回しですが
「カードゲーマーの諸君!このゲームでは激ツヨなドローカードを使ってデッキをガンガンドローして、自分の編み出した最強のコンボを決めてくれよな!!!お前らッ!愛してるZE☆」
だと解釈しました。(個人の感想)
……すみません、興奮してしまいました。
ここからは、このゲームに登場するキャラクターたちの話をさせてください。
かわいい顔して、なかなかの曲者ぞろいです。
これから入学する決闘者のみなさんへ。この学園の生徒はかわいい顔してケンカっ早いので気をつけてください
プレイヤーは「カード使い・紅羽」となり、学園に入学します。
そして、いきなり陽キャのノアちゃんに話しかけられます。

ツートーンカラーのサイドポニーテールがおしゃれでかわいい!
このゲーム、キャラデザが独特なタッチで、目を引くんですよね。
ノアちゃんでいうと、髪は黒と茶、目は黄色、腰に巻いた上着は明るい青緑と、カラーリングがハデハデなのに成立してるのがすごい。キャラデザのセンスが爆発してる。
そして、出会っていきなり対戦の申し出をしてきました。
クレーミ「紅羽は新米だけど、あんたなんかには負けないんだから!」
!?
ちょ、ちょっと、待ってよ!
唐突に煽りだす相棒の猫、クレーミ。この世界の住民は血の気が多いな!
初めての対戦が始まる前にシステムの説明が入ります。
1ターンに3MP分行動できて、MPはカードの左上にかかれた数字のようです。
というわけで初戦が始まり、最強のドローカードを目撃し、それがカードゲーマーへの“ラブレター”だと思い込んでしまったわけです。
もちろん、初戦は最強のドローカードを駆使してデッキをぶん回し、勝利しました。
このゲームはローグライクではないので、自分の好きなカードでデッキを作れるのもうれしいポイントですね。
またもや絡まれました。次は見るからにヤバそうなふたり組。
コモリ「チッ、また下等な人間かよ…」
04「可哀想にね……」
えっ、いまなんて?
出会った瞬間に侮辱されて、同情もされました。
まだなにも言ってないのにっ!この学園、怖いよ!
クレーミ「紅羽・・・・・・この学校の人って、みんなこんな感じなの……?」
それな!ほんとそれな!クレーミが心のオアシス。君がツッコんでくれるから、殺伐とした学園がほんのりマイルドになるぜ。
どうやらノアちゃんいわく、このふたりは「尻尾団」というグループに所属するトラブルメーカーらしい。
よくみるとバチバチにピアス開けて太ももにタトゥーが入ってるし、かたやずっと小指立ててるし、ヤバそうだなと思った直感は正解でした。
ちなみに立ててるその小指にはどういう意味があるんでしょうか? しらべてみると中国では能力が劣っている相手に対してするハンドサインだそうです。えっ、もしかしてずっと煽られてた?
ノア「だったらいっそ、ぶっ飛ばしちゃったほうが早いんじゃない?ふふっ」
ノア「あなたたちがこの子に勝てるとは、私には思えないけどな」
ノアちゃん!?
ストップストップ! 私の代わりに煽らないで!
結局、戦うのは私なんだから! 話をややこしくしないで!
クレーミ「そこで煽るのやめてくれない……?」
心のオアシスことクレーミは、プレイヤーが言ってほしいことを代弁してくれる常識猫すぎる。
そんなこんなでふたりと戦闘することに。
ここでは、デッキをぶん回すほかのカードをご紹介します。
「鼓舞」はゼロマナでMPを1回復してくれます。これのおかげでガンガンデッキを回せます。
「記憶の石」は捨て札から好きなカードを手札に加えられます。つまり「鼓舞」を戻せばMPがさらに回復します。
「剛力斬」で力を付与すると、攻撃カードで与えるダメージが+1されるので、相手に与えるダメージが増える!そこで「全体攻撃」のように、敵全体に2回攻撃するといった連続で複数の敵に攻撃できるカードを使うと、そのダメージ+1の効果を活かすことができます。
ドローがたくさんできて、やれることも多いので「どのカードを使えば、一番効率よくダメージを与えられるんだろう」と考えながら、手札のカードとにらめっこするのが至福の時間。
やはり、カードゲームは自由度が高ければ高いほど面白いですからね!選択肢が多いと興奮するのがカードゲーマーっちゅうもんです。

戦闘はドローカードのおかげでやりたい放題できるからめっちゃ楽しいです。カードゲームは「どうやったらプレイヤーにゲームをぶっ壊されないか」に注意しつつ、バランスを考えて制作されているものが多い印象。そのため、敵を一方的にボコボコにするといったプレイをしにくい傾向にあります。
しかし、『カード少女紅羽ー学園塔の扉ー』は、「思う存分に暴れてください」と言わんばかりのパワーカードがてんこもり。カードゲームが好きな人ほど前のめりになるタイプのゲームかもしれません。
またもやデッキをぶん回して尻尾団を撃破!ふたりがかりで同時に襲いかかってくるというズルい戦闘だったんですが、初期デッキでもかなりパワーがあるので余裕で倒せました。
かわいっ!04ちゃんが急にしおらしくなってかわいい!なんども勝負を挑んできて、負けるたびふにゃふにゃになって逃げてほしい。そして、いつかデレてほしい。
クレーミ「この学園のお姉さんたち、みんな怖すぎる……」
ほんとそれな!!!クレーミとずっと心が通じ合ってる!
かわいい顔してケンカっ早い女の子だらけの学園も、クレーミと一緒ならやっていけそうな気がする。
そしてこのあと、クレーミと一緒に戦える激アツ展開に。ずっとツッコミ役だった相棒が一緒に戦ってくれるのは胸が熱くなります。
振り返ってみると、ゼロコストのドローカードでデッキをぶん回す気持ちよさと、クセの強い生徒たちとの出会い。試遊では、その両方をたっぷり味わえました。
Steamストアページによると、製品版では装備とパートナーを組み合わせたコンボにくわえて、カフェでの依頼クエストや連戦チャレンジ、好感度で解放される専用コンテンツも用意されているそうです。
気になった方は、Steamストアページや開発者・LOLO氏のXで、最新情報をチェックしてみてください。
そんな『カード少女紅羽ー学園塔の扉ー』は、2027年にSteamで発売予定です。


















