セガサミーHDは、2月10日（木）に2022年3月期第3四半期決算短信（連結）を公開した。
エンタテインメントコンテンツ事業が堅調に推移し、パチスロなどの遊技機事業、リゾード事業が売上高が改善した。
コンシューマ分野では8年ぶりのシリーズ完全新作となる『真・女神転生V』や、『Football Manager 2022』、『たべごろ！スーパーモンキーボール 1＆2リメイク』を発売し好調に推移、またリピートタイトルも堅調に推移。今期の販売本数は2197万本（前年同期は3420万本の販売）となる。
基本プレイ無料タイトルについては、9月末にリリース1周年を迎えた『プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク』が好調に推移、『PSO2 ニュージェネシス』の大型アップデートを実施した。
アミューズメント機器分野では、新作音楽ゲーム『CHUNITHM NEW（チュウニズム ニュー）』を発売したほか、プライズやUFOキャッチャーシリーズなどの販売が好調に推移した。
また映像・玩具分野では、映像制作や配信に伴う収入等を計上し、年末商戦において『カメラもIN！マウスできせかえ！すみっコぐらしパソコンプレミアム』や『鬼滅の刃POD』などの新製品や定番製品を販売し、好調に推移した。
以上の結果から、エンタテインメントコンテンツ事業の売上高は1778億5200万円（前年同期比6.1％増）、経常利益は368億4800万円（前年同期比11.0％増）となった。
遊技機事業については、パチスロ遊技機では『パチスロANEMONE 交響詩篇エウレカセブン HI-EVOLUTION』などの販売を行い、4万8000台の販売（前年同期は1万2000台の販売）、パチンコ遊技機では、『P北斗の拳9 闘神』などの販売を行い利益を計上した。売上高は518億4900万円（前年同期比38.7％増）、経常利益は60億2500万円（前年同期は経常損失87億7100万円）となった。
リゾート事業については、『フェニックス・シーガイア・リゾート』において、昨年９月の緊急事態宣言解除や、県や独自の観光需要施策が寄与し、施設利用者数は「Go To トラベル事業」効果を大きく取り込んだ前年の第3四半期会計期間と比較して111.4％となった。売上高は66億8200万円（同36.8%増）、経常損失は46億4500万円円（前年同期は経常損失66億4700万円）となる。
こうした状況から、当第3四半期連結累計期間における売上高は2367億5200万円（前年同期比12.6％増）、営業利益は326億6800万円（前年同期比141.5％増）、経常利益は333億9300万円（前年同期比165.6％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益は294億5600万円（前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失62億3900万円）となった。
なおエンタテインメントコンテンツ事業を取り巻く環境について、特にアミューズメント機器市場について、好調なプライズが牽引し新型コロナウイルス感染症拡大前の水準への回復傾向が見られたものの、新型コロナウイルス感染症の新たな変異株の出現による影響を懸念しているとのこと。
また遊技機業界について、本年1月末の旧規則機撤去期限に向けて、パチンコ遊技機については新規則機の人気タイトルが複数登場するなどにより、入替は順調に進んでいるとした。一方で、世界的な半導体不足及び物流の混乱により、部材供給体制が不安定に推移しており、引き続き注視が必要としている。
さらにセガサミーHDは、通期連結業績予想を上方修正しており（PDF）、コンシューマ分野、遊戯機事業の好調・改善を理由としている。一方でリゾート事業は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、経営損失が増加する見込みとしている。
