TBSは7月31日、新ドラマ『アトムの童(こ)』を10月期の日曜劇場として放送すると発表した。
番組はTBS系列にて、10月より9時から9時54分にかけて放送予定だ。
『アトムの童』はゲーム業界を舞台に、山崎賢人さんが演じる天才インディーゲーム開発者「安積那由他(あづみなゆた)」が潰れかけの老舗玩具メーカー「アトム」とタッグを組み、成長しながら大資本の企業に立ち向かう姿を描くドラマだ。
脚本は『相棒 season18 テレビ朝日開局60周年記念 元日スペシャル』、『この恋あたためますか』を手がける神森万里江氏で、プロデュースは中井芳彦氏と益田千愛氏が担当する。
主人公の安積那由他は素性を隠した謎のインディーゲーム開発者「ジョン・ドゥ」として活動しており、その功績と正体不明性により彼は「ゲーム業界のバンクシー」と称される人物だ。しかしながら、ある事件をきっかけにゲーム開発から距離を置き、静かに暮らしていた。
その一方、老舗玩具メーカー「アトム」は海外との価格競争などの影響で廃業の危機を迎えていた。経営再建のために「ゲーム開発」へ参入すべく舵を切るものの、資金もノウハウもないアトムは、藁にもすがる思いで那由他との接触を試みる。
主演を務める山崎賢人さんは数々のドラマや映画に主演しているが、TBS連続ドラマの主演は今作が初であり、日曜劇場への出演は2017年の『陸王』以来となる。また、キャストは執筆時点で山崎賢人さん以外は公開されておらず、続報に注目したいところだ。
発表に合わせて、山﨑賢人さんとプロデュースを務める中井芳彦氏によるコメントが公開されている。
ふたりのコメントは以下のとおり
山﨑賢人さん
5年前に日曜劇場『陸王』に参加させていただき、毎週感動を与えることができるすごく熱いドラマの枠だなと感じていました。そんな日曜劇場で主演を務めさせていただけるということで、キャスト・スタッフ一丸となって、全力でおもしろい作品が撮れたらと思っています。子どもから大人まで、みんなが触れてきたゲームというものを通じて、いろいろな世代の方に楽しんでいただけるストーリーになっているかと思います。
毎週日曜よる9時が楽しみになるような、家族みんなで見て熱くなれるような最高の作品にしたいと思っていますので、ぜひ楽しみにしていてください!
プロデュース・中井芳彦
現代版の「国盗り物語」ともいえるゲーム業界の覇権争いと、それに巻き込まれる人たちの喜びや葛藤を秋の日曜劇場で描きたいと思っています。その争いの中心に立ち、大企業という集団を恐れず群れず、たった一人で野望を果たそうと戦う無双の男・那由他(なゆた)に、数々の映画・ドラマで活躍する山﨑賢人さんが自然と重なりました。
この役は、絶対に山﨑賢人さんしかいないと思ってオファーさせていただきました。
日曜劇場『アトムの童こ』是非ご期待ください。
公開されている情報は未だ限られているが、あらすじにはグラフィティライターおよびアーティストとして知られるバンクシーの名や老舗玩具メーカーおよび独立系ゲーム開発者と大資本という対立構造が提示されている。これらは、大きな資本と権力に対して、ひとりの市井や個人が立ち向かう物語を予感させる。