2025年1月6日(月)から12日(日)までアメリカ・ピッツバーグで開催された世界最大級のRTAイベント「Awesome Games Done Quick 2025」にて、スピードランプレイヤーのDr. Dootさんが“電子サックスで『エルデンリング』の強敵を撃破していく”ボーナスショーケースを披露した。
本イベントはがん予防財団(Prevent Cancer Foundation)への寄付を目的としたチャリティイベントであり、イベント終了時点で255万6305ドル(約4億円)の調達に成功している。
「AGDQ2025」は、ゲーム全編や特定目標の達成など定められた条件のクリア速度を競う遊び方で、日本では「RTA(Real Time Attack)」、海外では「スピードラン」と呼ばれる。
Dr. Dootさんは、ローランドの電子サックス「Aerophone AE-10」をコントローラーとして『ダークソウル3』や『Lies of P』、『SEKIRO』などの高難度アクションゲームをプレイしているTwitchストリーマーだ。
活動においては2023年8月、達成率を問わない“Any%”ルールで電子サックスを用いた『エルデンリング』ノーヒット縛りのクリアを達成。2024年10月には“ノーヒット縛り”のRTA・ショーケースを集めたGames Done Quickのサブイベント「Games Done Hitless」にも招待され見事な“演奏”を披露していた。
今回のショーケースは15万ドルの寄付目標クリアに応じて披露されたもので、約29分の間に「冒涜の君主 ライカード」のほか「星砕きのラダーン」、「火の巨人」、「黒き剣のマリケス」、「戦士 ホーラ・ルー」、「エルデの獣」、「黄金律 ラダゴン」、「ミケラの刃 マレニア」を次々と撃破している。
「戦士 ホーラ・ルー」や「ミケラの刃 マレニア」ではジャンプ回避のタイミングや攻撃パターンの関係からリトライを強いられる場面もあり、今回は残念ながら全編を通してノーヒットとはならなかったが、それでも通常のコントローラーとは異なる操作感のもとボスを打ち倒していく様子に会場の観客からは惜しみない歓声と拍手が送られていた。
上記のほか、「Awesome Games Done Quick 2025」の会期中には「ピアノでBGMを演奏しつつ、頭と足のモーションコントローラーで『New スーパーマリオブラザーズ Wii』をプレイする」RTAや、権利の関係でゲームBGMを再生できなくなった『クレイジータクシー』のRTAをバンド生演奏付きで披露するショーケースなど、音楽と兼ね合わせた形のスピードランがいくつか披露されたようだ。
Games Done Quickの公式Twitchチャンネルと公式YouTubeチャンネルでは「Awesome Games Done Quick 2025」で披露されたスピードランのアーカイブ映像が順次公開されているため、興味があればあわせてチェックしておくとよいだろう。