「BanG Dream!」から生まれたガールズバンド・夢限大みゅーたいぷ（通称・ゆめみた）。「バーチャルガールズバンド」として活動する彼女たちの4th LIVEとなる「アンロック・ザ・フューチャー」が、9月7日に東京・立川にあるTACHIKAWA STAGE GARDENで開催された。
16時過ぎに会場に着いたときには、すでに多くのファンが入り口を埋め尽くしており、熱気でいっぱい。実際にライブを体験した後に振り返ってみると、開演前のこの熱気にも納得だ。
開場後に中に入ると、通路には多くのフラワースタンドが飾られていた。そのひとつひとつにメンバーのイラストが描かれているなど、こちらでもファンの方々の熱量をヒシヒシと感じられた。
各メンバーの個性を引き出すセットリストを披露
開演前から会場のファンがそれぞれカラフルに光るペンライトを振っており、すでに美しい光景が広がる。その後、オープニングで映像が流れ出したタイミングに合わせて一斉にファンはスタンディング状態に。徐々に熱量が高まってくるのが伝わってきた。
ステージ上には大きなスクリーンが設置されており、ここで楽曲に合わせてさまざまな映像が流されていた。オープニングの映像では最初にメンバーの足元が映され、続いて全身が写し出され、その直後にメンバーがステージに出てくるという演出になっていた。カットが変わるたび、大きな歓声が沸き起こっていたのも印象的であった。
ここで最初に披露された楽曲が、彼女たちの記念すべきデビュー曲の「夢現妄想世界」である。それに続きポップな「新人類は仮想世界の夢を見るか？」を立て続けに披露し、ファンの盛り上がりも一気に最高潮に達していく。
最初の2曲が披露されたあとは、それぞれのメンバーをフィーチャーした楽曲たちが次々と演奏されていった。最初にピックアップされたのは、宮永ののかさんをモチーフにした楽曲たちだ。
「もっともっと盛り上がってくれますか？」というののかさんからの問いかけに対し、会場からは大きな歓声が沸き起こる。それに合わせてペンライトの色も彼女のメンバーカラーであるピンク色に染まっていく中、「✞animaるパーティ✞開催中✞」の演奏が始まる。演奏の途中で、ののかさんがゾウなど動物のマネをするように会場を煽る場面があるなど完全にカオスな状態になっていった。
続いて「テレパシー」を演奏した後、峰月律さんをフィーチャーした「エンプティパペット」と「TRASH LIFE」などが披露されていく。その演奏が終わった後で、何やらステージ上が騒がしくなったと思ったら……突然何やらミニセットのようなものが出現し、突然電話の音が鳴り響く。ここで藤都子さんがMCとなり始まったのは、テレビショッピングのコーナーであった。
通販で購入できるグッズの紹介コーナーを寸劇風に行う本コーナ。実は藤都子さんをフィーチャーした演出の一部で、グッズの紹介に続き彼女をモチーフにした楽曲の「限界現実サバイブ天使」と「LET’Sあちあちトレーニング！」が演奏されていく。
「LET’Sあちあちトレーニング！」の演奏の途中、藤都子さんが「あれ持ってこーい」という合図と共に、スタッフがステージ上に持ってきた100キログラムのダンベルを持ち上げるといった寸劇も盛り込まれているなど、大いに会場を盛り上げた。
続いて千石ユノさんをモチーフにした楽曲の「ビッグマウス」と「Calling」を披露。さらに、仲町あられさんが作詞に挑戦した「コハク」と作詞作曲を担当した「グラディエント」が演奏されていった。メンバーをピックアップした楽曲たちのフェーズののち、2ndシングルの「Hi-Vision」と3rd Single「真夜中遊園地」が演奏され、あっという間にライブの幕は閉じた。
アンコールで全国ツアー開催と1stAlbum＆Blu-rayの発売を発表
メインのセットリストを演奏し終えたあとも、ペンライトを大きく振りながらアンコールと叫び続ける観客たちの声が鳴り止まず。それが10分ほど続いた後で、メンバーが白を基調とした新たな衣装を身につけてふたたびステージに現れた。
実はここからは会場内だけではなく、YouTubeのライブ配信も同時に行われており、会場に足を運ぶことができなかったファンに対しても正式に素顔が「アンロック」された形となった。
アンコール曲の「Dream Voyage」が披露された後で、メンバーから「重大発表」として公開されたのが全国47都道府県を巡るツアー「スーパーポジション」の開催だ。まずは「スピンアップ編」として、2026年1月24日の神奈川から2026年5月31日の福岡までの8公演が発表。ライブ終了後の22時から最速先行抽選申込の受付も開始された。
【公演概要】
公演名：夢限大みゅーたいぷ 47都道府県制覇の旅「スーパーポジション ～スピンアップ編～」日程・会場：
2026年1月24日（土） 神奈川 1000 CLUB
2026年2月7 日（土） 愛知 THE BOTTOM LINE
2026年2月22日（日） 京都 KYOTO MUSE
2026年3月14日（土） 新潟 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
2026年3月21日（土） 広島 LIVE VANQUISH
2026年5月5 日（火） 大阪 BIGCAT
2026年5月9 日（土） 仙台 仙台darwin
2026年5月31日（日） 福岡 BEAT STATION
続いて発表されたのが、1st Album『プログレス サイン』のリリースだ。こちらは12月24日に発売予定で、新曲4曲を含む全15曲が収録されている。さらに11月19日には、 Blu-ray『ゆめみたのあゆみ』の発売も決定。
こちらは、1st LIVEから3rd LIVEまでの映像が収録されているほか、初回生産分に全国ツアー「スーパーポジション ～スピンアップ編～」4公演に申込可能な最速先行抽選申込券が付属している。
ひと通り重大発表が終わった後で、「みんな燃え尽きろ！」という叫び声とともに「コミュ着火Fire!」が演奏されアンコールが締めくくられた。
2回目のアンコールではテレビアニメ化も発表に！？
アンコールが終わった後も、ステージ上にはライトが照らされ続けていた。さらなるアンコールが用意されていることを予感した会場内には、ふたたび大きなコールが続いていた。しばらくしてメンバーが再登場。2回目のアンコール曲として、仲町あられさんと千石ユノさんが楽曲制作に携わった新曲の「チューニング」が披露された。
ちなみに、この「チューニング」の演奏に合わせて新たなPVも同時に流されており、当該映像もライブの後にYouTubeで公開されている。
ここでメンバーからさらなる重大情報として発表されたのが、なんとTVアニメ「バンドリ！ ゆめ∞みた」の放送決定であった。こちらは2026年に放送されるアニメで、今回の全国ツアーはまさにこのアニメを引っさげて行われる形となる。
また、ここから先はなんと会場内での撮影もOKに。多くのファンがスマホを手に持つ姿が見られた。そして最後に、ふたたび「夢現妄想世界」を披露してこの日のライブは締めくくられた。
終演後、会場を出る途中でアニメ化とツアーのポスターが貼られているのを発見。こちらも多くのファンが写真を撮影していた。さらに、会場の出口では号外が配られており、紙面にはアニメ化や素顔のアーティストビジュアル初公開の情報などが記載されていた。
素顔の公開に始まり、アニメ化、全国ツアーなどライブだけではなく盛りだくさんの内容でファンを大いに沸かせた本公演。今回のライブに参加できなかった方も、来年のツアーを心待ちにしよう。
終演後に会場に貼られていたポスター。
会場の出口で配られていた号外。こちらは裏面と表面だが、もちろん見開きの中にもギッシリと記事が書かれていた。
夢限大みゅーたいぷ 4th LIVE「アンロック・ザ・フューチャー」セットリスト
01.夢現妄想世界
02.新人類は仮想世界の夢を見るか？
03. ✞animaるパーティ✞開催中✞
04.テレパシー
05:エンプティパペット
06.TRASH LIFE
07.限界現実サバイブ天使
08.LET’Sあちあちトレーニング！
09.ビッグマウス
10.Calling
11.コハク
12.グラディエント
13.Hi-Vision
14.真夜中遊園地–アンコール1–
15.Dream Voyage
16.コミュ着火Fire!–アンコール2–
17.チューニング
18.夢現妄想世界
©BanG Dream! Project
Photo 福岡諒祠（GEKKO）、Lin Okuno（GEKKO）
