いま読まれている記事

奥深くなっても難しくはない。『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった

article-thumbnail-260930m

9月29日に発売された『マインクラフト ダンジョンズ 2(Minecraft Dungeons II)』は、『マインクラフト』の世界を舞台にしたハクスラの続編作だ。マイクラの世界で敵の群れをなぎ倒し、ドロップした装備を集めて自分だけのビルドを組み上げ、最大4人協力プレイでトレハンを楽しめる作品である。

東京ゲームショウ2026の会期中、本作のクリエイティブディレクターを務めるMåns Olson氏らのプレゼンテーションに参加し、4人でのローカル協力プレイを体験した。

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_001
左から『Minecraft Dungeons II』開発チームのMåns Olson氏、Nathan Rose氏

遊んでまず感じたのは、装備まわりが作り込まれ、ハクスラとしての手応えがはっきり増していることだ。それでいて、コントローラーを握ればすぐに遊べる手軽さは前作のまま残っている。Olson氏も、とっつきやすさはそのままに、遊びの幅は広げたかったと語る。

一見相反するこの2つを、本作はどう両立させているのか。そのプレイ体験とOlson氏の説明をもとにレポートする。

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_002

取材・文/kawasaki

あえてオープンワールドにはしない

そもそも、なぜ前作のアップデートではなく“続編”なのか。Olson氏によれば、前作を作るなかで「次はこうしたい」というアイデアが開発陣から次々に生まれ、コミュニティからの要望も数多く寄せられていた。

それらをすべて前作に盛り込むよりも、新しい作品として形にするほうがいい。そう判断して生まれたのが本作だという。

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_003

プレイヤーからのフィードバックのなかでも特に多かったのが、もっと自由に探索したいという要望だった。これに応えるため、本作では世界の作りを大きく変えたそうだ。

前作は、拠点のキャンプでステージを選び、始まりと終わりが決まったミッションを1つずつ攻略していく形式だった。本作では、村や遺跡が点在するひと続きの世界を歩いて回る。

道中に置かれたトロッコの駅は、ファストトラベルの拠点として機能する。世界は開発陣が作り込んだ固定のマップを基本としつつ、前作と同じく、入るたびに形が変わる自動生成のダンジョンもある。各地には裂け目(リフト)も口を開けている。

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_004

冒険の拠点となるのは「ブレイブヘイブン」(Brave Haven)という村だ。今回のデモは、前作に登場した村から村人たちを救い出し、この新しい村へ連れてきた場面から始まった。

ただし、どこへでも好きな順番で行けるオープンワールドではない。 本作にはメインストーリーがあり、基本的にはそれを順番で追ってほしいからだと、Olson氏は説明する。

ここでプレイヤーが迷わないように、新システム「導きの光」も導入した。左スティックを押し込むと、次の目的地までの道筋が光で示されるというもので、初心者のプレイヤーでも迷いにくいというわけだ。自力で探索したい人に向けては、設定でオフにすることもできる。

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_005

もう1つの大きな変化が「ジャンプ」および「ジャンプ攻撃」の追加だ。高低差のある地形や、高さを生かした隠し要素が用意されており、ジャンプを駆使しないと入れない高台の隠し部屋など、これを利用したギミックも多々あるそうだ。

4人で遊ぶことを考え抜いた協力プレイ

最大4人での協力プレイは前作から可能だったが、本作ではオンラインとローカルを混ぜて遊べる「ミックス協力プレイ」に対応。たとえば、親子でローカルプレイを行いながら、残りのメンバーがオンラインで参加、といったことが可能だ。「本作はみんなで遊んでこそ面白いゲームですから」とOlson氏は述べる。

オンラインの導線も整った。マッチメイキングで一緒に遊ぶ相手を探せるほか、パーティーコードでのセッション作成、フレンドリストからの参加、主要プラットフォーム間のクロスプレイに対応する。しかも、プレイヤーはセッションにいつでも参加でき、いつでも抜けられる。

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_006

実際に4人で遊んでみると、仲間同士で助け合わずにはいられない作りになっていた。誰かが倒れると画面上部にゲージが現れ、蘇生が遅れるとゲージが減って、残る全員にダメージが入り始める。倒れた仲間を放っておくと、自分たちまで危なくなるのだ。

ちなみにマルチプレイの参加人数が増えると、モンスターも強くなる。その一方で、たとえやられてしまっても、3人以上で遊んでいれば、2人以上が同時に蘇生を試みることで復活のスピードは一気に速くなる仕組みだ。

また、ドロップした装備には、プレイヤーごとに色の違う光の柱が立ち、自分の色のものしか拾えない。4人でトレハンをしても、戦利品の取り合いにはならないのも嬉しい。

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_007

インベントリまわりの不満にも手が入った。十字キー上の長押しで開くミニインベントリは、全員が同時に開ける。前作のように、誰かが装備を整理する間、ほかの3人が待たされることはない。

仲間とはぐれたときは、十字キー左でその場へテレポートして合流できるなど、多人数のプレイを行うことで、より攻略しやすく、そしてより楽しく遊べるようにバランスを調整しているそうだ。

ちなみに細かいところでは、動物が「ほぼ無敵」になった。前作では、倒すつもりがなかったのに誤って倒してしまい悲しかった、という声が多く寄せられたためだという。いかにもマイクラらしいエピソードだ。

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_008

奥深くなったのに「一目でわかる」トレハン

防具に関しては、前作では1枠にまとめられていたが、本作ではヘルメット、チェストプレート、レギンス、ブーツの4枠に拡大。本家『マインクラフト』と同じ分類で、装備の組み合わせの幅が大きく広がっている。

新たに「タリスマン」のスロットも追加された。これは身につけているだけでパッシブ効果を発揮する装備で、矢の本数が増えたり、ペットを連れて歩けたり、近接攻撃が強くなったりと、戦い方そのものを変えられる。 しかも、使い続けるほどタリスマン自体が成長していくそうだ。

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_009

弓などの遠距離武器は弾薬が無限となり、時間経過で自動補充されるようになった。矢を拾い集める手間から解放され、戦闘とトレハンに集中できる。

装備の強化には、新しい通貨「残響のかけら」を使う。これを落とすのが、魂に蝕まれた新種のモブだ。ランダムな特殊効果を持っていて手ごわいが、倒せば残響のかけらが手に入る。
ミニボスからも入手でき、村に持ち帰れば、エンチャントスミスで装備の強化やエンチャントに使える。開発陣によれば、エンチャントまわりは突き詰めれば相当奥が深いという。

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_010

約15年ぶりの新ディメンション「シフト」も登場

デモの序盤、オーバーワールドの地面の一部がスカルク【※】に覆われていた。スカルクは本来、地下深くにしか現れない。それが地上にまで広がっているのは、世界に異変が起きている証拠だという。

※スカルク:『マインクラフト』の地下深くにあるバイオーム「ディープダーク」に広がる、不気味に光るブロック群。

デモ冒頭の映像によれば、この異変の裏にいるのが「イリジャー最高評議会」だ。前作の結末後、地中深くで異次元への扉を見つけた邪悪な村人たちが、その先に満ちる魂の力を悪用すべく評議会を結成し、オーバーワールドへ一斉に攻撃を仕掛けたのだ。

さらに進むと、目の前に裂け目が口を開けた。その先にあるのが、マインクラフトで15年ぶりとなる新しいディメンション「Sift(シフト)」だ。

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_011

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_012

裂け目を抜けた先は、草木が生い茂り、生き物と魂の気配にあふれていた。
ネザーやエンドは、プレイヤーを拒むような荒々しい場所だ。それとは対照的に、Siftはどこか穏やかに感じられる場所を目指して作ったと、Olson氏は語る。

終盤には、ゲームをかなり先まで進めた状態で、Sift内の別のエリア「渓谷」に移動した。ここで挑んだのが、ボス「モナーク」との戦いだ。ここに出てくる敵はすべて本作で初登場だそうだ。

なお、このSiftは2027年に『マインクラフト』本編にも実装される予定だ。ネザー、ジ・エンドに続く新ディメンションの追加はシリーズにとって節目であり、本作はそれを一足先に冒険できるタイトルということになる。

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_013

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_014

大人と子どもが同じ画面でトレハンを楽しめる

装備やシステムが奥深くなった一方で、本作は小さな子どもでも遊べる作りを崩していない。ただ、前作を遊んだプレイヤーが成長していることも踏まえ、想定する対象年齢は前作から1歳ほど引き上げたとのことだ。

前作を遊んでいない人への配慮もある。操作面でも、たとえチュートリアルを受けなくても、コントローラーを渡されればすぐに遊べるようにしたという。

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_015

一方で、やり込みたい人が満足できる奥深さも備えていると、Olson氏は言う。『Path of Exile』や『ディアブロ』といったコアなハクスラ作品と直接競合するつもりはないとしつつも、前作では「700時間遊んだ」といったコアプレイヤーからの声がたびたび届いているそうだ。

本作ならではの強みとして、Olson氏がまず挙げたのは、とっつきやすさだ。
続けて、『マインクラフト』の世界を舞台に独自の物語を描いていること、そして蘇生や途中参加、クロスプレイといった、みんなで遊ぶための仕組みがそろっていることを挙げる。

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_016

さらにOlson氏は、前作では「子どもと一緒に遊ぶのが楽しい」という声が多く寄せられたと明かす。親は複雑な仕組みまで使いこなして楽しめ、子どもはシンプルに遊べる。その両方を1本でかなえられることが、本作ならではの強みだという。

取材を終えて、会場のMinecraftブースの試遊台を眺めると、親子で挑戦している姿も見られた。子どもから大人までが同じゲームで遊べる間口の広さこそ、MinecraftというIPを使う最大のメリットなのだと、あらためて感じた。

『マインクラフト ダンジョンズ 2』は大人と子どもが一緒に遊べるハクスラだった_017

編集者
元4Gamer。『Diablo』 『Ultima Online』 『EverQuest』 『FF11』 『AION』等々の、黎明期のオンラインRPGにおける熱狂やコミュニティ、そこから生まれたさまざまな文化は今も忘れられません。

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ

インタビュー

インタビューの記事一覧