「落ちる」のではなく「飛ぶ」バンジー
バンジージャンプといえば、ロープ1本で真っ逆さまに落ちるもの、というのが一般的なイメージだろう。
しかし岐阜バンジーは違う。
ジャンパーは全員、ウイングスーツを着用して飛ぶのだ。
両手両足を広げるとムササビのような姿になり、その空気抵抗によって落下速度が抑えられる。結果として、ただ落ちるのではなく、空中を滑るような浮遊感が長時間にわたって得られるという。
「この浮遊感が、他のバンジーとはぜんっぜん違うんですよ!」
施設を運営するBungy Japanのスタッフさんは、そう力説していた。
時速60キロで走る車の窓から手を出したときの、あの感触を全身で味わうようなものだろうか(?)。
そして、この「落ちるのではなく、飛ぶ」感覚こそが、『AION2』のコラボ先として岐阜バンジーが選ばれた理由だという。
……意外と、ちゃんとした理由があった。
今回のコラボでは、『AION2』のデザインをあしらった特注のウイングスーツも用意されている。これを身にまとい、ホン氏はディーヴァとなって谷へ飛び込むのだ。
215メートルの絶叫
そして、そのときが来た。
ジャンプ台の縁に立つホン氏。スタッフのカウントダウンが始まる。
215メートル下の渓谷に向かって、ホン氏は腹の底から叫びながら翔んだ。
「アイオン、ツーーー!」
……と、叫んだはずだった。
落下しながら叫んでいるせいか、谷底からの風のせいか、理由は定かではない。
しかし筆者の耳には、確かにこう聞こえたのだ。
「あいおん、ちゅうぅぅ~~~~~!!!」
その絶叫、いや魂の叫びは渓谷に妙に長いあいだ響き渡り、いつまでも耳に残った。
なんなら「I want you」にすら聞こえてきた。日本のプレイヤーへの熱烈な呼びかけだったのかもしれない。
本当にそう聞こえるかどうかは、ぜひ下の動画で確かめてほしい。
超大作MMORPG『AION2』の成功祈願で、運営プロデューサーが215mの谷へとバンジージャンプ。ウイングスーツで宙を舞うその姿は、ちょっとだけディーヴァに見えたhttps://t.co/jrVT2O6Y5T
— 電ファミニコゲーマー (@denfaminicogame) October 6, 2026
AION2は自らの翼で空を自由に飛べる。それを伝えるためだけに、本当に空を翔んだ。ゲーム内なら無料で飛べるのに pic.twitter.com/X3RtJtNO3P
ディーヴァとなった男
地上に戻ってきたホン氏は、完全に放心していた。
感想を尋ねると、少し間を置いてから、ぽつりとこう答えた。
「……本当に、飛べました。この感覚を、今度は『AION2』の中で皆さんに味わってほしいです」
放心していても、宣伝は忘れない。プロデューサーの鏡である。
ただ、そう語るホン氏の目は、放心しながらも『AION2』の成功を信じて疑っていなかった。
少なくとも、筆者にはそう見えた。
その目を見て、素直に思った。『AION2』、成功してほしいな、と。
なぜ、バンジーだったのか。その釈然としなさは、最後まで残った。
しかし、ホン氏の覚悟だけは、ひしひしと伝わってきた。
読者の皆さんには、ひとつだけ覚えて帰っていただければ幸いだ。
『AION2』は、空を飛べるMMORPGであることを。
グローバル正式サービスは、10月5日に始まった。空への扉は、もう開いている。





