プロケットは7月28日、ニトロプラスが手がけた成人向けのノベルゲーム『沙耶の唄』の登場キャラクター・沙耶と会話ができるWebアプリ『沙耶の唄 AIアプリ』の配信を開始した。
本作はスマホやPCのほか、ブラウザ環境で楽しむことが可能だ。
『沙耶の唄』はニトロプラスが手がけ2003年にPC向けに発売された成人向けのノベルゲームだ。本作の脚本は『魔法少女まどか☆マギカ』や『Fate/Zero』で知られる虚淵玄氏が手がけており、ジャンルはサスペンスホラーADVとされている。
物語は、交通事故をきっかけに五感で知覚する世界の全てを醜く、悍ましく認識してしまう後遺症を患う青年・匂坂郁紀が唯一“ふつうの人間”として認識できる可憐な少女「沙耶」と出会い、狂気の扉に手をかけていくさまが描かれる。
作中では猟奇的なバイオレンスや不気味なゴア表現のほか、小児性愛といったモチーフが登場。追い詰められた人間のリビドーと世界の命運を天秤に駆け、あわよくば世界を捨ててしまうドラマチックなシナリオが高く評価されている。
このたび配信を開始した『沙耶の唄 AIアプリ』は、大規模言語モデル(LLM)を利用した言語生成、感情分析機能といったいわゆる“AI機能”により沙耶との自由な会話が楽しめる作品だ。
ゲームプレイは2から40文字で会話を入力することのみだが、話しかける内容で沙耶の好感度が変化し、物語の結末が変化する。また好感度が上がることで徐々に会話内容が理解できるようになり、ハッピーエンドに向かう仕様になっている。
なお、本アプリケーションは技術検証を目的として作成された無料アプリであり、表示されるテキストの内容や品質などにおいて、不十分または不適切な箇所が含まれる可能性があるとされている。
沙耶との会話やAI技術に興味がある読者は、是非『沙耶の唄 AIアプリ』をプレイしてみよう。