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スクエニ、開発中止の『フロントミッション』作品を巡り訴訟と海外報道。酷似した作品で開発アセットが流用されたとして。問題とされている『メタルストーム』は、現在はSteamで閲覧不可に

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スクウェア・エニックスが、『鋼嵐-メタルストーム』販売元HK Ten Tree Limited(以下Ten Tree)に対して米国で訴訟を提起していたことを、米Polygonなどが報じた。

スクウェア・エニックスが米国の裁判所に提出したとみられる文書によると、スクウェア・エニックス側は『鋼嵐-メタルストーム』において、同社の『フロントミッション』シリーズのアセットが無許可で使用されていることを訴え、損害賠償を請求している。

もともと『フロントミッション』シリーズの作品『Front Mission-2089: Borderscape』というゲームが、スクウェア・エニックスからライセンスを受けた中国のZishun社によって開発されていた。しかし、2022年10月に契約が破棄となり、開発は終了となる。その際、作品の知的財産権はスクウェア・エニックスが保持することとなっていた。

その後2024年10月にTen Treeから『鋼嵐-メタルストーム』がPCおよびスマートフォン用にリリースされたが、これがスクウェア・エニックスに無許可で『Front Mission-2089: Borderscape』からシステムやデザインなどを流用したものであったという。実際に文書およびPolygonの記事では提出された資料として、開発中のゲームと『鋼嵐-メタルストーム』の画面が酷似しているとする画像が確認できる。

文書中ではスクウェア・エニックスが2月にValveおよびApple、Googleに対して『鋼嵐-メタルストーム』の削除を求めていたことも記されている。2025年3月20日現在、Steam版のストアは閲覧できなくなっているようだ。また、3月4日には東京地方裁判所においても訴えを起こしたとしている。

『鋼嵐-メタルストーム』は日本においても『フロントミッション』との関係がユーザーの間で話題となっていた。著作権侵害という訴えに対してどのような判断が下されるのか、今後の動向が気になるところである。

ライター
『The Elder Scrolls』や『Dragon Age』などの海外RPGをやり込むことで英語力を身に付ける。個人的ゲーム史上ナンバーワンヒロインは『Mass Effect』のタリゾラ。 面白そうなものには何でも興味を抱くやっかいな性分のため、日々重量を増す欲しいものリストの圧力に苦しんでいる。

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