フィギュアメーカー・ダイキ工業は6月15日、東京で開催されたイベント「AK-GARDEN27」にて、新作可動フィギュア「ずんだどん」の展示を行った。
監修中の試作イメージモデルとなっており、企画は進行中。「少しづつ進捗をお知らせできればと思っております!!」としている。
【AK-GRADEN【27】】
— ダイキ工業 (@DAIKIkougyou) June 15, 2025
ダイキ工業booth【3F C09-10】にて
新作可動フィギュア「ずんだどん」を展示しております!!
現在企画進行中ではございますが、少しづつ進捗をお知らせできればと
思っております!!
「めしを喰うでごわす!」#ダイキ工業 #DAIKIkougyou #AKG #AKG27 #ずんだどん pic.twitter.com/A3QrMWv3cT
「ずんだどん」は、東北ずん子の関連キャラクターとして生み出されたずんだの妖精「ずんだもん」がきっかけで生まれたキャラクター。

「ずんだどん」は「ずんだもん」から著しくかけ離れたビジュアルであり、立体化された「ずんだどん」の誕生には非常に複雑な経緯が存在する。
初出は作家の霧隠サブロー氏が行った「ずんだもん」に関する嘘投稿。もちろん「ずんだもん」は、身長198㌢体重160㌔の36歳の巨漢ではないし、薩摩弁のような「めしを食うでごわす!!」というセリフも(恐らく)言っていない。
ずんだもんは身長198㌢体重160㌔の36歳の巨漢で、和服姿に長髪を後ろで束ね、雪駄履きでごはんの入ったおけを抱えて「めしを食うでごわす!!」と怒鳴り散らしながら他人の家に勝手にあがりこみ冷蔵庫の中身などをおかずにめしを食って帰っていく妖怪の一種。妖怪なので警察も手が出せない。
— メキシカン忍者𓆏霧隠サブロー (@combatzandig) April 1, 2024
一方でずんだもんの身長を調べようとすると、Google検索が「AIによる検索結果の概要」として嘘投稿を引用してしまう現象が報告されており(現在は解消済み)、想定外の形で「ずんだもん = 身長198㌢体重160㌔の36歳の巨漢」というネタがネット上に広まってしまった。
ずんだもん pic.twitter.com/pTw6JzfDVL
— 味噌グラム (@misogram) July 22, 2024
同時に「ずんだもん」と区別する形で「ずんだどん」というあだ名が生まれ、嘘投稿にあるような特徴を表現した「巨漢」のイラストなどが投稿されるようになった。
以上のように「ずんだどん」は元を辿れば実体を持たない存在だが、今回はネット上で目にする機会が多い味噌グラム氏のイラストを元に「ずんだどん」として立体化が実現している。
もはや「ずんだもん」の面影がない複雑な存在だが、製品発表のコピーライトには「SSS(東北ずん子・ずんだもんプロジェクト)」「霧隠サブロー」「味噌グラム」の表記が確認できるため、関係各所の許諾下にある立体化と窺える。
各関係者もSNSで反応を示している「ずんだどん」の立体化。監修はまだ終わっていないが、完成を楽しみに待とう。