レトロゲーム復刻事業を行うD4エンタープライズは6月19日、Nintendo Switch向けに『EGGコンソール 魔導物語1-2-3 MSX2』を配信すると発表した。
配信開始日は6月26日で、価格は2200円。リアルなグラフィックを強調している且つグロテスクな表現で有名な「PC-9801版」ではなく、それより前にリリースされた「MSX2版」となっている。
本作は1990年にコンパイルから発売された3Dダンジョン探索型RPGの復刻タイトルで、コンパイルの看板シリーズ『魔導物語』の原点だ。魔導師を目指す女の子を主人公に、魔導幼稚園の卒園試験や古代魔導スクールへの入学をテーマにした3つのエピソードが楽しめる。
「ぷよぷよ」「ドラコケンタウロス」「ぞうだいまおう」「サタン」「シェゾ」など、どこかで見慣れたキャラクターも登場。それもそのはず、現在も根強い人気を誇る落ち物パズル『ぷよぷよ』シリーズのルーツが本作であり、ジャンルは違えど両シリーズはお互いに影響を及ぼし合った歴史がある。
主人公の「魔導師を目指す女の子」も当時はキャラクター名が設定されていなかったが、後に「アルル・ナジャ」の名前を与えられており、目にする機会は今も多い。
また、本作のバトルはランダムエンカウントのコマンド選択方式を採用。ファイアー、アイスなどの呪文を使って敵を攻撃し、音声で「やったなー!」「ダイアキュート!」などのセリフも聞くことが可能で、ゲームをボイスで盛り上げるこれらの要素も『ぷよぷよ』に継がれていると言える。

ウィザードリィ形式の3Dダンジョン探索型ゲームを遊ぶ層の拡大にも繋がったとされている本作は、慣れればすぐにクリアできる手軽さも特徴。同ジャンルの入門用タイトルとしてうってつけとされることもあり、気になるのであれば6月26日のNintendo Switch版のリリースを待ってみよう。