いま読まれている記事

『ギ・クロニクルif』B→チュートリアル終了

article-thumbnail-p35

──講堂が開いた。
狂った長老が指さして、
群衆たちは巫女Bこと
ブリジットに襲い掛かった。

『ああ、嫌、嫌、神さまぁ!
 こう言えば私とシンディは
 助かるって仰ったのに──』

言い終わりを待たず、
数多の農具が打ち込まれ、
村の痩せた土地へと、
少女は鋤きこまれてゆく……

「残念!
 正解はAちゃんでした。
 
 一見、証言からの推理は
 無理そうですが、
 信心深いのに『神などいない』
 と言えるからには、
 教義は『嘘をつくこと』
 違いありません。
 
 つまり各証言の真意は……」

「巫女A『自分はやってない』
     →やった
 巫女B『自分とCがやった』
     →やってない
 巫女C『神などいない』
     →いる
 
 嘘を強いる邪神の巫女3人が、
 神の復活のため異教の司祭を
 殺した、ってこと」

「え、結局これは
 何だったのか、ですって?
 
 もちろんただの『例』です。
 あなたがたの意思の総和が
 時空を超えて、ある一つの
 運命を終わらせた、一例。
 
 本編とはいっさい関係
 ありませんよ。もちろんね」

「さあ、あいさつは済みました。
 例示も済みました。
 
 よってわたしは、
 失礼しますね。
 
 どうぞ、
 本編をお楽しみください」

この記事に関するタグ

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

Amazon売上ランキング

集計期間:2024年5月20日03時~2024年5月20日04時

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ