The Game Awards 2024で3部門を受賞するなど、世界中から大きな注目を集めるアトラスのファンタジーRPG『メタファー:リファンタジオ』。同作の大規模展覧会「メタファー:リファンタジオ展」が、東京都品川区にある寺田倉庫 B&C HALLで、3月8日から3月23日まで開催中だ。
『メタファー:リファンタジオ』は、ディレクターの橋野桂氏やキャラクターデザイナーの副島成記氏、コンポーザーの目黒将司氏など、同社の『ペルソナ』シリーズを手掛けてきたクリエイター陣が集結したタイトルとしても知られる作品である。
そんな『メタファー:リファンタジオ』の設定資料など、貴重な資料をこれでもかというくらい詰め込んだのが、今回の本展である。
オープンに3月8日に先駆けて、前日の3月7日にメディア向けの内覧会が開催された。こちらではその模様を、フォトレポートとしてお届けする。
アカデメイアを再現した展示や「太刀乗り」ができるフォトスポットが登場
会場内に入って真っ先に目に飛び込んでくるのは、超巨大なシーカーの立体造形物だ。人と同じ程度のサイズ感をイメージしていたものの、実際には2階に届きそうなぐらいの大きさであり、その迫力に驚かされた。造形の再現も素晴らしいのだが、それに加えて赤い部分はときおり点滅するようなギミックも仕込まれている。
さらに、シーカーの近くにはディスプレイが設置されており、そちらでゲームの内容を紹介する映像が流れている。ときおり妖精のガリカが映し出され、来場者を歓迎するような特別な映像も見られるようになっていた。



今回の展覧会は、大きく分けて7種類のテーマ別で展示が行われていた。先ほどのシーカーに立像などが飾られていたエントランス付近は「INTRO」と呼ばれるエリアである。そこから先に進むと、イベントのキービジュアルが展示されている。さらにその先には、「AKADEMEIA」と「STORY」のエリアが広がっていた。
「AKADEMEIA」は、その名の通りゲーム内に登場する不思議なスペースの「アカデメイア」を再現したエリアだ。本が山積みになっていたり、ゲーム内のイメージを再現しているほか、モアの等身大パネルも設置されている。
ちなみに、このエリアで流れるモアのナレーションは新たに収録されたものとなっており、まさにこちらでしか聞くことができないものだ。写真を撮ることに夢中になってしまうが、こちらも聞き逃さないようにしよう。

「AKADEMEIA」と同じスペースに設置されているのが、「STORY」のエリアだ。こちらでは、パネルで物語の解説を読むことができるほか、王都 グラン・トラドをバックに街中をホバーボードのように乗り回れる「太刀乗り」が再現できるフォトスポットも用意されていた。



「CHARACTER」エリアにはルイの肖像画も展示!
「AKADEMEIA」と「STORY」のエリアを抜けると、「CHARACTER」エリアに出る。こちらは、ゲーム中に登場するキャラクターたちに焦点を当てたスポットだ。柱のようにそびえ立ったオフジェクトに美麗なイラストが描かれているほか、細かい情報も読めるようになっていた。さらに、人物だけではなく、アーキタイプのイラストもパネルで展示されている。
さらにこちらで注目したいのが、本作の敵役であるルイの肖像画だ。ゲーム内でもかなり大きな額縁が飾られていたが、そちらとまったく同じ絵柄になっており、サイズ感もイメージ通りに再現されていた。






物販エリアを除いて、1階の最後のエリアに設置されていたのが「WORLD」だ。ここはまさに展覧会という名にふさわしく、巨大な世界地図や絵画、ニンゲンのイラストが描かれたパネルなどが展示されていた。こうした展示に紛れてあちらこちらにマスコットキャラクターともいえる様々な種類のホモ・テンタのパネルが置かれていたので、どこにどんなパネルがあるのか、探してみるのもいいかもしれない。





さらに、「鎧戦車」の内部を再現したフォトスポットも。おなじみの円卓の上には作中と同じように地図が置かれており、椅子に座って記念撮影を楽しむことができる。「鎧戦車」からは窓の外も見られるようになっているが、こちらは静止画ではなくしっかり背景が動いて見えるなど非常に凝った作りになっていた。



2階には貴重な設定資料の展示に加えてネタバレありの「SECRET ZONE」も登場!?
2階には、貴重な設定資料が大量に展示されていた。こちらでは「キャラクター設定画」や「アーキタイプ設定資料」、「各種資料・設定画」、「エネミー、ニンゲン設定画」、「開発アイデア資料」といったように分類されている。
また、このエリアでは暗幕で隠された場所がひとつ用意されていた。「SECRET ZONE」と呼ばれるスペースで、残念ながら撮影はNG。ネタバレに直接関わるようなパネルがいろいろ見られるスペースとなっている。



今回の内覧会では取材できなかったのだが、この2階の展示物にはもうひとつゲーム内のUIに特化したコンテンツが楽しめるエリアも用意されている。実際にどんな感じなのかは、会場に足を運んで確かめてみてほしい。
あれもこれも欲しくなる物販エリア
1階から2階と展示物を見て回ると、最後にたどり着く場所が物販エリアだ。さらに今後発売予定のフィギュアも展示されており、実物を間近で見られるようになっていた。




実際の展示では、読み物としてのコンテンツも数多く用意されているので、本作のファンならばガッツリと楽しめること間違いなしである。こうした貴重な資料や展示物が見られる機会は多くはない。『メタファー』の世界観をその身で感じられる本展示会。本作をプレイした方はぜひ、足を運んでほしい。