6月10日は『ゼノブレイド』が発売された日だ。
『ゼノブレイド』は、2010年6月10日に任天堂から発売されたWii用ゲームソフト。本作では、はるか昔に戦いをくり広げた人の神”巨神”と機械の”機神”という二柱の神、その神の躯の上に文明を作り、栄えた世界が舞台となっている。

『ゼノブレイド』を語るうえで欠かせないのが、広大なマップだ。冒険できるフィールドは非常に広く、ゲーム序盤の時点でも探索できる場所がとても多い。
広い海や巨大な渓谷、巨神の残骸や壮大な自然など、見ているだけでも飽きないような美しい世界が広がっている。場所によっては高低差による立体感のあるギミックが用意されているほか、昼夜や天候の要素もあり、特定のタイミングでしか出会えないモンスターなども存在している。

下村陽子氏、ACE+、清田愛未氏、光田康典氏が参加している音楽も、大きな魅力のひとつ。広大なフィールドを長時間探索しているときも、作り込まれたマップとハイクオリティなBGMが、プレイヤーを楽しませてくれる。
バトルシステムは、敵味方の位置取りや役割が重要になっている。背面から攻撃するとダメージボーナスが入ったり、タンク(盾役)が敵の攻撃を引き付けているあいだにアタッカーが攻撃してヒーラーが回復する、などといった奥の深い戦略性のあるバトルを楽しめる。

戦闘面の特徴的なシステムとして、主人公シュルクが使う神剣モナドによる特殊能力”未来視”がある。戦闘中にボス敵などが強力な攻撃をしてくるときなどに、未来視が発動する。その後、敵の攻撃に応じて防御力を上げたり、敵を妨害することで未来を変えて強力な攻撃を防ぐことが可能だ。モナドの設定とゲーム性をうまく組み合わせた、秀逸なバトルシステムとなっている。

フィールド、バトル、ストーリーともに壮大な本作は、当然ゲームのボリュームも膨大。じっくりプレイすればクリアまでのプレイ時間は、100時間をゆうに超えるだろう。その分、クリアの暁には確かな満足感が得られる稀代のRPGであることは間違いない。
そんな本作は、追加要素がある『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』として、Nintendo Switch版も発売されている。
