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『サイバーパンク:エッジランナーズ2』試写会の第1話がハードル余裕超えで“最高”すぎた──これで本編まで待てというのは“拷問”です。極力ネタバレを避け、第1話の“感触”や舞台挨拶で語られた制作意図をお届け

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『サイバーパンク: エッジランナーズ2』を第1話だけ観せるなんて拷問だ!!早く続きを観せて~~!!

2022年にNetflixで配信されたアニメ『サイバーパンク: エッジランナーズ』。その刹那の物語は世界中で大きな反響を呼び、原作ゲームのプレイヤーが一気に増えるきっかけにもなった。

筆者も、あのラストを観てから、しばらく夜の街が恋しくなった人間のひとりだ。

そんな『エッジランナーズ』の続編、『サイバーパンク: エッジランナーズ2』の試写会が海外に続き日本でも実施された。舞台挨拶では、『サイバーパンク: エッジランナーズ』プロデューサー・本間覚氏、脚本・大塚雅彦氏、監督・五十嵐海氏といった制作の主要メンバーが登場。さらにキャストとして、ウィーク役・利根健太朗さん、ロマン役・寺澤百花さんが登壇した。

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『エッジランナーズ2』の舞台は変らずナイトシティだが、一新された4人の主要キャラクターにより、全10話で物語が描かれる。公式サイトにて掲げられた言葉は「より生々しく、よりリアルに」。前作であれだけ生々しかったのに?

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期待と不安を半分ずつ抱えて臨んだ試写。

そして、第1話のEDがかかった瞬間──

「ここで終わるのかよ……!!」

開幕から戦闘とサイバーサイコがマシマシで、気づけばもうエンディング。正直、第1話だけではまったく足りない。一瞬で引きずり込まれて、一瞬で放り出された感覚だった。上映後の舞台挨拶で、大塚氏が「第1話だけを観せるのは残酷なのでは?」と語っていたが、まさにその通りである。

変わりないナイトシティで巻き起こる、前作とはまったく違う“エッジランナーズ”。とある悲劇から始まったのが前作の第1話ならば、本作は“RPGの冒険の始まり”を想起させる第1話だ。本記事では、ストーリーの核心に触れるネタバレは避けつつ、本編の手触りと、舞台挨拶で語られた制作の裏側をお届けする。

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取材・執筆/つばきマン
編集/ishigenn

 


推したくなるキャラだらけ。おっさんの「ウィーク」がよすぎる

本作の第1話で描かれるのは、主要キャラクターのウィーク、D、タリアがいま、それぞれどこに立っているのか。三者三様の現在地が、ひとつずつ提示されていく。

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映画を愛しカメラを回し続ける少年ロマン(CV:寺澤百花さん)

その間をつなぐのがロマンだ。サイバーパンクの世界では少々古臭いカメラを手に街を歩く彼は、視聴者の“目”の役割を担っているように見える。彼のレンズを通すことで、バラバラの物語がひとつの画面に収まっていくような感覚があった。

舞台挨拶でも、ロマンはすべてのキャラクターと繋がりを持ち、傍観者でありながらグイグイ絡んでくるキャラクターだと語られた。周りに振り回されると同時に、周りを振り回していく場面も多々出てくるという。

12歳ほどの年齢でありながら、どこか狡猾で運の良さも持ち合わせた彼が、インプラントをほとんど入れていない“肉”のまま、ナイトシティを生き抜いていけるのか。そこも大きな見どころとなるだろう。

正直に言うと、観る前の推しは「D」と「タリア」だった。

Dはどこか哀愁を漂わせ、自身のクランを壊滅させた犯人への復讐という物騒な目的を抱えている。ところが本編では、ロマンと会話する際に見せる“いいお兄ちゃん”感がたまらない。このギャップが、最高に“癖”に刺さるキャラクターだ。

そして、90年代を感じさせるエアインテーク型の髪型が特徴のタリアは言わずもがな。美しくもどこか恐ろしいビジュアルが公開された時点で、筆者はもう心を持っていかれていた。案の定、第1話でもスタイリッシュかつ手荒な空気をまとったクールビューティーだった。

ところが第1話を観終えて、頭から離れなくなったのは別の人物だった。ウィークという、ひとりのおっさんである。

かつて「キング」と呼ばれた往年のエッジランナー。それが今は「ウィーク」と名乗っている。そう、「Weak」だ。王と呼ばれた男が、いまは自分の名前に“弱さ”を背負って生きている。この名前の落差だけで、彼の現状が痛いほど伝わってくる。

栄光を失った自分を、彼はどう受け入れるのか。そして、そこからどう打開していくのか。気になりすぎて、第1話で止められるのが本当に辛い。

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そんなウィークを含めた4人が、本作の主人公だ。しかも彼らは、最初から同じ場所にいるわけではない。それぞれが別々の街角で、別々の理由を抱えて生きている。

だからこそ、観ている間ずっと「このバラバラな4人は、どこで交わるんだ……?」というワクワクが途切れない。出自も目的も違う者同士が、少しずつ距離を詰めていく。そんな物語の幕開けは、まるで仲間集めから始まるRPGの冒険のように感じられた。

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ネオンの夜から、まぶしい朝へ。景色が違うナイトシティ

先日公開された本編映像を観た人なら、もう気づいているはずだが、TRIGGERの作画も表現も、相変わらずすべてが超クール。けれどそこには、前作からの“進化”だけでなく、確かな“変化”がある。

画面を観ていて何度もハッとさせられたのが、朝の光だ。ネオンと夜のイメージが強いナイトシティに、今作はまぶしいぐらいの朝日が差し込む。同じ街のはずなのに、見えている景色がまるで違う。

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(画像は『サイバーパンク: エッジランナーズ2』公式サイトより)

ロマンのカメラも効いている。彼がファインダーを覗いた瞬間と、通常の画面とで切り替わる強弱。未来都市を観ているはずなのに、どこか90年代の映画のような懐かしさがある。

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(画像は『サイバーパンク: エッジランナーズ2』公式サイトより)

実際に舞台挨拶では、五十嵐監督をはじめ制作陣には「絵柄をガラッと変えたい」という思いがあったことが語られた。

もっとも、大きな変化には挑戦と苦労がつきものだ。大塚氏は前作の制作と比べて「今回の方が圧倒的に大変」だったと振り返る。とくに難航したのが物語づくりで、脚本のシュティボル氏と五十嵐監督の考えはまるで「水と油」だったという。

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大塚氏は、この2人の意見をどう噛み合わせるかに心を砕き続けたそうだ。それでも、ぶつかり合いながら形にしたからこそ、前作とは違う広がりが生まれたのだという。

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(画像は『サイバーパンク: エッジランナーズ2』公式サイトより)

前作と比較されるとは思うが、まったく違うものを提供している。だからこそ、また違った視点で観てほしい──制作陣は舞台挨拶で、そう語っていた。

ロマンのカメラが映し出すものは?もう“続き”が待ちきれない

冒頭で「拷問だ」と書いたのは、けっして大げさではない。

RPGで例えるなら、主人公たちの紹介ムービーを観終え、ようやく最初の街から一歩踏み出そうとした瞬間に、電源を切られたようなものだ。ウィーク、D、ロマン、タリア。誰を主人公に据えても1本の物語が作れそうな4人の顔ぶれが出揃ったところで、第1話は幕を下ろしてしまう。

冒険は、まだ始まってすらいない。それでも、もう続きが気になって仕方がない。

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ウィークやロマンの今後の展開、Dやタリアが抱える謎や真実。この4人が同じ画面に並んだとき、どんな化学反応が起きるのか、それを見届けるまでは、とても落ち着いていられない。

まぶしい朝の光に、ファインダー越しの90年代的な手触り。“進化”しながら確かに“変化”したTRIGGERのナイトシティは、前作を観た人ほど新鮮に映るはずだ。そして独立した新しい物語である以上、前作を知らない人にとっても、ナイトシティへの入り口として申し分なさそうだ。

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『サイバーパンク: エッジランナーズ2』は、2026年10月20日よりNetflixにて独占配信。「嘘偽りのない真実」をフィルムに収めるためにロマンが回し続けるカメラには何が映っていくのか。第1話だけで放り出された筆者は、正直もう待ちきれない。

 

ライター
ゲームハードは昭和から令和まで、年齢以上に多方面のゲームに囲まれながら脚本家/シナリオライターとして生きてきたゲーマー文人。ノベルゲーから格ゲー、FPSまで自分がプレイせねば気が済まない性分で、ホラゲーは見るのが趣味。学生時代に新人アニメ脚本家としてテレビに出演。その後チームで自主制作などを行う。シナリオライターとしては、Youtubeにて総再生数2500万回を記録している。【Xアカウント:@tubaki_MAN_7974】
編集者
ニュースから企画まで幅広く執筆予定の編集部デスク。ペーペーのフリーライター時代からゲーム情報サイト「AUTOMATON」の二代目編集長を経て電ファミニコゲーマーにたどり着く。「インディーとか洋ゲーばっかりやってるんでしょ?」とよく言われるが、和ゲーもソシャゲもレトロも楽しくたしなむ雑食派。
Twitter:@ishigenn

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