いま読まれている記事

新たな“怪異都市”オープンワールドRPG『人間奇想計画』の世界が奇妙でおもしろすぎる…!「不穏」も爆盛りで考察が止まらない22分の映像が公開

article-thumbnail-2610212b

家電や人形たちが列をなし、楽しげに街を練り歩く。今敏監督の映画『パプリカ』で描かれた、あの奇妙なパレードを覚えているだろうか。不気味なのに、なぜか目が離せない。怖いはずなのに、どこか愛おしい。

今回紹介するオープンワールドRPGのPVを観て、筆者が真っ先に思い出したのが、まさにあの光景だった。

新たな“怪異都市”オープンワールドRPG『人間奇想計画』の世界が奇妙でおもしろすぎる…!_001

10月21日、怪異都市オープンワールドRPG『人間奇想計画』が日本・欧米向けに初公開された。対応機種はPCおよびコンソールで、基本プレイ無料。公式サイトでは同日より事前登録の受付が始まっている。

本作は、いくつもの浮遊島からなる空中都市「エリシアン」を舞台にしたオープンワールドRPG。街を探索しながら、複数のキャラクターを切り替えて戦う連携バトルや、生活シミュレーション要素を楽しめるタイトルだ。

新たな“怪異都市”オープンワールドRPG『人間奇想計画』の世界が奇妙でおもしろすぎる…!_002

最大の特徴は、「フシギ」と呼ばれる“奇妙な存在”たちと人間が、隣人として共に暮らしている点。フシギは、人を襲ったり怖がらせたりする怪物ではなく、あくまで街に暮らす住民の一員。だからこそ、本作で語られる怪異は恐怖ではなく、ちょっと奇妙でおかしな日常として描かれる。それが、本作の掲げる「怪異都市」だ。

実際、あわせて公開されたPVも、不気味さとユーモアが同居しながら、どこかかわいらしさを感じさせる映像に仕上がっている。第一印象で「この世界をもっと見てみたい」「今すぐ遊びたい」――そうワクワクさせてくれる要素が、随所に詰め込まれていた。

新たな“怪異都市”オープンワールドRPG『人間奇想計画』の世界が奇妙でおもしろすぎる…!_003

異常が日常となった空中都市で、人間とフシギはどのように共に生きているのか。そして、その穏やかな日常の裏には何が隠されているのか。本稿では、PVと公開情報から本作の輪郭を紐解いていく。

執筆/つばきマン
編集/ishigenn


人間とフシギが“共生”する奇妙すぎる「空中都市」

本作の物語の軸は「人間とフシギの共生」だ。フシギは、恐怖やグロテスクな描写、暴力で脅かす従来のホラー的な存在ではない。現代怪談やルール系怪談をベースにしたものでもなく、すべてが本作オリジナルの怪異であり、街の住民の一員として暮らしている。

PVでは、街を挙げて開催される「フシギの日」のパレードの様子が描かれている。そこに漂うのは、テーマパークのような愉快さと、ホラーゲームのような不気味さが入り混じった、独特の空気だ。

新たな“怪異都市”オープンワールドRPG『人間奇想計画』の世界が奇妙でおもしろすぎる…!_004

とはいえ、登場するフシギには愛らしい見た目のものも多く、楽しそうに暮らす彼らの姿からは、むしろハッピーな印象を受ける瞬間のほうが多い。

フシギにはお菓子のようなデザインのものや、家電のようなデザインのものなど、そのバリエーションも実に多彩だ。現実の街にカートゥーンの世界が侵食してきたら、こんな光景になるのかもしれないと感じさせる。

オープンワールドの都市RPGといえば、アニメ調や異世界ファンタジーが主流だが、「怪異都市」という独自のテーマが魅力的だ。

ワケアリな主人公と謎の美しき女性を繋ぐ「ナイチンゲール劇場事件」とは?

プレイヤーは、フシギ事務所の所長、通称「特別調査官」としてこの街に関わっていく。主人公の経歴が謎に包まれている点もそうだが、本作の魅力のひとつは、深掘りの余地のあるストーリーにある。一見平和なエリシアンの日常の裏には、まだ誰も知らない“秘密”が隠されているという。

新たな“怪異都市”オープンワールドRPG『人間奇想計画』の世界が奇妙でおもしろすぎる…!_007

その鍵を握るのが、PVでも登場した謎の女・ルミナー。世界そのものに強い負の感情を抱く彼女は、「フシギの日」の祝祭パレードのさなかに大騒動を引き起こす。そして、彼女は主人公に「ボス、私たちを裏切ったの?」と問う。

新たな“怪異都市”オープンワールドRPG『人間奇想計画』の世界が奇妙でおもしろすぎる…!_008

PVを見る限り、ふたりは古くからの知り合いのようだが、互いの思いはどこか空回りしている。かつて起きた「ナイチンゲール劇場事件」とは何だったのか。そして、ふたりの愛憎はこの先どう転がっていくのか。気にならずにはいられない。

「教育」「実験」「卒業」「裏切り」──“不穏”散りばめられすぎなストーリー

主人公たちはかつて、「何か」に適合する子どもを育てる施設に在籍。そこでは、キャンディを食べることが“教育”とされていたように見える。

おそらくそのキャンディは、大人にとって都合のいい子どもをつくるため、何らかの影響を与えるものだったのだろう。そう考えると、パレードを荒らしたルミナーがキャンディを配って人々を脅かしていたのも、その記憶と無関係ではなさそうだ。

そんな施設で、子どもたちに「ボス」と呼ばれ慕われていたのが主人公。そんな彼らに迫る、「卒業」という名の失敗すれば化け物になってしまう適合実験が迫る中、ボスを筆頭に子どもたちは脱出を計画した。その計画の中心にいたのが、主人公、ルミナー、そしてアラベラの3人だ。

現在は主人公の助手を務める、身体部分が透明な“服”のフシギ・アラベラに対し、ルミナーは「昔から頭はカラッポだったけど 身体までなくなっちゃったんだね」と言い放っており、ふたりも旧知の仲であることがうかがえる。

新たな“怪異都市”オープンワールドRPG『人間奇想計画』の世界が奇妙でおもしろすぎる…!_013

脱出のさいは、主人公はルミナーに力を使って逃げろと命令し、自らはアラベラたちと追っ手を食い止めると告げていた。ところが、肝心の主人公自身が捕まり、“適合”してしまう。

その結果、何者かに従わされ、主人公は残された子どもたちを「ガラクタ」として、その手で処分してしまったような描写がある。仲間を救うはずだった「ボス」による裏切り、ルミナーの怒りはここに根ざしているようだ。

新たな“怪異都市”オープンワールドRPG『人間奇想計画』の世界が奇妙でおもしろすぎる…!_014

さらに気になるのが、PVの最後に登場するルミナーによく似た人形だ。実はこの人形、映像の序盤から点々と、画面のどこかに映り込んでいる。ルミナーは人形を通じて、主人公をずっと監視しているのかもしれない。かつての仲間でありながら、いまは敵として主人公の前に立ちはだかる存在。その執着の深さがうかがえる演出なのかもしれない。

この複雑な関係が今後どう描かれていくのかと、映像を一つ見ただけで考察が止まらない。物語が進んだ時、はたしてルミナーとの因果はどう決着するのか。

新たな“怪異都市”オープンワールドRPG『人間奇想計画』の世界が奇妙でおもしろすぎる…!_015

ボスによって演出がガラリと変わる「バトル」はスタイリッシュ!

都市設定や舞台だけでなく、バトルも見どころ満載だ。編成した複数のキャラクターを切り替えながら、それぞれの固有スキルを活かして戦う連携型のシステムとなっている。

このほか、フシギごとに異なる多彩な戦闘ギミックや、敵の攻撃に対応するインタラクション要素も用意されており、ボス戦では華やかな演出も楽しめるという。

PVの各ボス戦を見ればわかるように、敵ごとに戦闘スタイルが異なり、見ていて飽きさせない。それぞれのストーリー性に合わせた個性的な攻撃も多く、演出そのものが面白い。

さらに、ジャストガードのようなアクションはスタイリッシュで、眺めているだけでも爽快だ。必殺技のような演出もテンポがよく、「戦闘」だけでも十分に楽しめそうだ。

新たな“怪異都市”オープンワールドRPG『人間奇想計画』の世界が奇妙でおもしろすぎる…!_018

終盤のダンスのような戦闘演出も、艶やかでスタイリッシュ。敵の大技らしき攻撃ですら、思わず見入ってしまうほどかっこいい。そこに重なる神秘的な「音楽」もすばらしく、テンションが爆上がりする。

新たな“怪異都市”オープンワールドRPG『人間奇想計画』の世界が奇妙でおもしろすぎる…!_019

「Unreal Engine 5」による魅力的な街を早く探索したすぎる。事前登録を受付中

映像はUnreal Engine 5で制作され、スタイライズドな3Dにリアルな質感を融合したビジュアルを採用。フシギの世界観を彩る華やかな映像とサウンドが、街での日常から迫力あるバトルまでの没入感を支えている。

思わず訪れてみたくなるほど風景は美しく、光の差し込み方ひとつ取っても目を奪われる。大量の「フシギ」が街なかを闊歩するシーンなどでは、神秘的で美しく、それでいて不思議な万華鏡をのぞき込んでいるような感覚を覚えた。

そんな映像で描かれる街並みも、穏やかな住宅街やにぎやかな商業地、影の市街地など、区画ごとにがらりと表情を変え、隅々まで歩き回ってみたくなる。PVではワイヤーアクションのような動きで少し高い場所へ移動する様子も確認でき、生活シミュレーション要素とあわせて、街の探索そのものも楽しめそうだ。

『人間奇想計画』は、公式サイトにて事前登録を受付中。Steamストアページでも後日公開を予定しており、続報は公式XやYouTube、Discordでも発信されるようだ。

ライター
ゲームハードは昭和から令和まで、年齢以上に多方面のゲームに囲まれながら脚本家/シナリオライターとして生きてきたゲーマー文人。ノベルゲーから格ゲー、FPSまで自分がプレイせねば気が済まない性分で、ホラゲーは見るのが趣味。学生時代に新人アニメ脚本家としてテレビに出演。その後チームで自主制作などを行う。シナリオライターとしては、Youtubeにて総再生数2500万回を記録している。【Xアカウント:@tubaki_MAN_7974】
編集者
ニュースから企画まで幅広く執筆予定の編集部デスク。ペーペーのフリーライター時代からゲーム情報サイト「AUTOMATON」の二代目編集長を経て電ファミニコゲーマーにたどり着く。「インディーとか洋ゲーばっかりやってるんでしょ?」とよく言われるが、和ゲーもソシャゲもレトロも楽しくたしなむ雑食派。
Twitter:@ishigenn

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ

インタビュー

インタビューの記事一覧