サブゲーとして付き合いやすい。始めるのも、戻るのも、ふらっとでいい
筆者は2013年ごろからスマホゲームに触れ、美少女ゲームを中心に遊んできた。いまは端末2台体制で、しっかりプレイするものもあれば、軽く触れる程度のものもあるが、合計11タイトルをかけ持ちしている。
そんな身から見た、『ステラソラ』のサブゲーとしての付き合いやすさを紹介したい。
新しくゲームを始めるとき、日課(デイリー)の重さは死活問題だ。毎日のプレイが大変だと、手を出しにくい。すでにほかのゲームを遊んでいる人なら、なおさらだろう。
その点、『ステラソラ』の日課は軽い。3分ほどで終わる。Xで流れてきた動画で見かけたが、極めた人なら1分程度で終わらせられるらしい。この軽さのおかげで、筆者もなんだかんだで1年続いている(ログインできていない日も、ちらほらあるが)。

本作のジャンルは、ローグライト要素を含むアクションRPG。ダンジョン(星ノ塔)を攻略して強い記録(編成データ)を作り、その記録でさまざまなコンテンツに挑んでいく……という流れだ。
理想の強さを突き詰めようとすると、相応の時間がかかる。周回数はとんでもないことになる。上を目指すほど、キャラクターやロスレコ(装備)に求められる水準も上がる。限界突破まで見すえてガチャを回す人もいるだろう。そこまでやるなら、課金なしで遊ぶのは難しい。
逆に言えば、そこを目指さなければ、プレイ感は変わる。あくまで超絶ライトに遊んできた筆者の視点だが、本作は時間の面でも、お財布の面でも、付き合いやすいと感じている。
筆者自身のプレイスタイルは、こうだ。
普段は日課をこなし、イベントやメインストーリーが追加されたら物語を読む。強い記録づくりに集中するのは、週末や時間のあるときくらいだ。
ガチャを回すのも、好きなキャラクターくらいだ。たまたまそのキャラたちが光属性と闇属性に集まっていたので、この2属性を中心に育てている。これでも、コンテンツを攻略するうえで不便は感じていない。
課金は、月額パック(星巡り定期券)と、お得なパックをときどき買う程度。感覚としては、お布施に近い。それでも、いま手元には石が約12万個(ガチャ400連分)、キャラチケット(青空旅券)が95枚ある。
これまで性能目当てで引いたことはないが、属性をひとつかふたつに絞るなら、ちょっと背伸びして戦力目当てで引いても困らなそうだ。
かわいいを摂取できて、しかも時間的にもお財布的にもやさしい。正直、とても助かっている。
運営さんがこの遊びかたをどう感じるかはわからないが……。いちスマホ美少女ゲーム好きとしては、端末に忍ばせておくのにちょうどいい一本だと感じている。
そして、いまは1周年のタイミングでもある。無料100回ガチャや1周年記念のログインボーナスは、これから始める人にもうれしいはずだ。
少し離れていた魔王さんにも朗報がある。
周年のアップデートにより、星ノ塔の攻略を自動で進めてくれる「代理掃討」機能と、上限の240を超えてあふれたやる気を最大2400までストックできる「やる気ストック」機能が実装される。
さらに、「記録編集」機能も追加された。強い記録の要となる素質(能力を強化する要素)のレベルを、あとからある程度調整できるようになったのだ。記録作りにかかる時間を短くしてくれる機能で助かる。これなら、より気楽に付き合っていけるだろう。
また、プレゼントやログインボーナス、限定ミッションなどを詰め込んだカムバックイベントも開催される。始めるハードルも、復帰するハードルも、いまなら限りなく低い。

※ここから先は、メインストーリー第八章、第九章のネタバレを含みます。
メインストーリーだけ、なぜか容赦がない。やり直すたびに地獄が深まる第九章の話をします
そんな『ステラソラ』なのだが、最近のメインストーリーが、少し……けっこう……いや、だいぶひりついている。
本作のストーリーを語るうえで欠かせないのが、バッドエンドというシステムである。
物語の途中では、ときどき選択肢が出てくる。たいていは、どれを選んでも本筋は変わらない。ところが一部には、選ぶと魔王さん(主人公)が死んでしまうものがある。これがバッドエンドだ。
死ぬと、魔王さんは「白い部屋」と呼ばれる場所に送られる。そこで、自分の最期を振り返る。そして時間をさかのぼり、その経験を活かして未来を選び直す。そういう流れだ。
とはいえ、これまでのバッドエンドは、さほど強烈なものではなかった。死にざまはダイジェスト風にさらっと描かれる程度。ちょっと変わった演出だな、くらいの感覚で受け流していたプレイヤーも多かったのではないだろうか。
それが一変したのが、第八章だ。この章のバッドエンドは、一部始終が妙に丁寧に描かれていく。気合いの入れかたが、第七章までとまるで違っていた。
鍵を握るのは、エリーというキャラである。孤児院「ヒナギクの家」のママで、空白旅団のアヤメ、コハク、セイナの3人を育ててきた。
その3人が、魔王とともに無残な死を遂げる。残されたエリーは復讐に走り、狂気に陥っていく。我が子同然の存在を失った彼女の姿は、あまりに痛ましかった。
この場面にはボイスによる演出も用意されていて、なかでもエリーの鼻歌は、耳に残って離れない。忘れられないプレイヤーも、少なくないはずだ。
ただ、第八章までは、選択しだいで回避できるバッドエンドだった。
しかし第九章は違う。最初に出てくる選択肢は、ひとつだけ。それを選ぶとバッドエンドになり、やり直すと選択肢がひとつ増える。
その新しい選択肢を選んでも、またバッドエンド。避けようのない、強制バッドエンドの構造になっている。開発陣は人の心を捨てたのだろうか?
最初のバッドエンドで命を落としたのは、セイナだった。
敵の攻撃で、土砂が崩れ落ちてくる。セイナは魔王さんをかばうように、その土砂を支え続ける。そして、やがて力尽きる。魔王さんは、その姿を見せつけられることになる。
やり直した2周目では、空白旅団の全員が倒れる。炎天下の砂漠で、干からびての死だ。
魔王さんが気を失っている間に、セイナとコハクは力尽きていた。そして、魔王さんの目の前で、アヤメも力尽きる。仲間を失っていく光景が、魔王さんの目に焼きつく。
第九章は、2026年9月29日に前半、10月6日に後半が実装された。
前半で突きつけられたバッドエンドは、2回。だから期待していた。後半ではきっと、バッドエンドを乗り越えて、ハッピーエンドにたどり着くのだと。
しかし、違った。
3周目。今度は仲間だけでなく、周囲の町の人たちまで巻き込まれた。過去2周とは比べものにならない数の人が、死んでしまったのだ。
3回連続のバッドエンド。魔王さんも追い詰められていく。
そんななか、これこそが真のハッピーエンドに続く道だ、という顔で、もうひとつのルートが解放される。
今度こそ……今度こそ……。そう思いながら、物語を読み進める。
すると、なぜか魔王さんがギロチンで首を落とされていた。ご丁寧にも、処刑シーンはアニメーションつきである。
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しかもである。本来なら、バッドエンドを迎えた魔王さんは白い部屋に戻り、やり直すことができる。これまでのバッドエンドも、ずっとそうだった。
しかし今回は、どうやらそれもできないらしい。魔王さんの行動によって、もう死に戻りができない状況になったことが示唆されているのだ。
え……つまり、これで終わりってこと?
どうしてこんなことに? 『ステラソラ』って、こんなゲームだったっけ?
たしかにメインストーリーは、ぐっと刺激的になった。おもしろいし、先が楽しみだ。
なにより、ストーリーの展開をきっかけに興味を持ってくれる人を、見かけるようになった。はじめてプレイする人も、復帰する人も。同志が増えるのは、どの時代でもうれしいものだ。
とはいえ、それだけが『ステラソラ』のいいところではない、と思っている自分もいる。だからこの記事では、1年間遊んできて好きになったところを、あらためて書かせてもらった。
なお、メインストーリー最新章の紹介PVを見るかぎり、魔王さんは生きているようだ。この先、どういう展開になっていくのか……。ハッピーな未来を切に願う。
メインストーリーで地獄のような展開を供給し、イベントストーリーで癒やしを供給する。そういうバランスのゲームもなくはない。もしかしたら『ステラソラ』も、今後はそういう方向に進んでいくのかもしれない。
メインストーリーで情緒をおかしくされるのも『ステラソラ』だし、お紳士モードで景色を楽しめるのも『ステラソラ』だ。どっちも好きだ。
甘い香りがするのに、血の味がするゲーム『ステラソラ』を、どうぞよろしくお願いします。
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