任天堂は『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』のDLC追加キャラクター第4弾『餓狼伝説』のテリー・ボガードの配信日を、11月6日と発表した。
YouTubeのNintendo公式チャンネルで行われた放送「【スマブラSP】テリーのつかいかた」で本作のディレクターを務める桜井政博氏から明らかになったもの。テリー・ボガードの追加コンテンツは、キャラクターに加えて、複数の新規楽曲、新規ステージが加わっている。価格は個別販売が税込662円。またDLC追加キャラクター第1弾から第5弾が「ファイターパス」として税別2500円で提供されている。
ストリーミングでは、コマンド技を中心としたテクニックの要求されるテリーのキャラクター性とともに、配信される新ステージ「KOFスタジアム」も解説。『大乱闘スマッシュブラザーズ』としては初となる「壁ルール」を採用していることが明らかにされた。これは『リアルバウト餓狼伝説』から着想を得たルールで、画面両端に壁が設置されており、吹っ飛びでぶつかったキャラクターが跳ね返るようになっている。壁は近距離でキャラクターをふっとばしたり、ダメージをためて強くふっとばすことで破壊される。桜井氏によれば、より格闘ゲームらしいプレイが楽しめるようになるという。
また、総勢20名ものSNK格闘ゲームのキャラクターが背景のゲストキャラクターとして登場し、『餓狼伝説』だけでなく『THE KING OF FIGHTERS』の「草薙京」や「チャン・コーハン」、『龍虎の拳』の「リョウ・サカザキ」、さらには日英音声で収録したBGM「サイコソルジャーのテーマ」とともに「麻宮アテナ」も収録されている。なお、BGMは50曲相当のボリュームが収録されているという。
ただし桜井氏によれば、人気キュアラクターである「不知火舞」は、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』がCERO A区分であることもあり登場させられなかったそうだ。
このほかにも、11月6日に配信されるMiiコスチューム第4弾で『バーチャファイター』のアキラも登場。シモン、クロム、ガオガエンのAmiiboが11月8日に登場予定。最新アップデートで、専用部屋で固定メッセージを遅れたり、ルールが変更したりといった調整が加えられることも明らかにされた。
テリー・ボガードは、『餓狼伝説』シリーズで長らく主人公の役割を担っていたキャラクター。赤いキャップと金髪がトレードマークのアメリカ人。職業はフリーター。もともとは孤児だったが、格闘家のジェフ・ボガードの養子となる。しかしその父ジェフ・ボガードは、サウスタウンの支配者ギース・ハワードに暗殺され、義弟アンディ・ボガードと共にギースへの復讐を誓うことになる。
野球帽、革ジャン、スニーカー、ジーンズというラフなアメカジに身を包み、暗い過去を背負いながらも明るい性格というキャラクター像は、格闘ゲームの主人公に一石を投じた。『餓狼伝説』のみならず、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズにも出演しており、SNK、そして90年代の格闘ゲームを代表するキャラクターのひとりだ。
『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』には、すでに『ストリートファイター』シリーズからリュウ、ケンが出演しており、テリー・ボガードとは『SNK VS. CAPCOM』シリーズで共演しているものの、久々に90年代格闘ゲームのライバル同士が顔を合わせることになる。格闘ゲームファンなら夢の共演が『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』で実現できそうだ。
ライター/福山幸司