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ウクライナ侵攻に反対した『メトロ』シリーズの原作者に懲役8年の実刑判決。本人はロシア国外に滞在中の模様で、インスタグラム上で「捕まらないし、犯罪者でもない」と投稿

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 ロシア国営メディアのタス通信や、AP通信などは現地時間の8月7日(月)、ゲーム『メトロ』シリーズの原作小説『メトロ2033』の著者であるドミトリー・グルホフスキー氏に対し、モスクワ・バスマニー地区裁判所より、軍に関する虚偽情報を故意に広めた罪で懲役8年の判決が言い渡されたと報じた。

 グルホフスキー氏はロシア出身の小説家、ジャーナリスト。代表作の『メトロ2033』は最終戦争の後に地下鉄(メトロ)の駅で細々と生き延びる人たちの姿を描いた作品で、FPSの形になったゲーム版は2010年に発売。その後も『メトロ ラストライト』、最新作『メトロ エクソダス』などのシリーズ展開が行われる人気タイトルとなった。

 2022年2月、ロシアによるウクライナ侵攻が開始された際には、グルホフスキー氏はSNSなどを通じて強くロシア政府を非難し、ウクライナからのロシア軍の撤退を求めた。ロシア政府側はこれを問題視し、グルホフスキー氏を指名手配の対象としていた。(参考:Moscow Times

 今回、バスマニー地区裁判所はグルホフスキー氏が「ロシア軍による犯罪の証拠とされる、捏造された文章や映像」をSNS上に投稿していたとし、懲役8年の判決を下した。ただし、裁判は被告人不在のまま行われたとのことで、記事執筆時点では同氏の身柄は確保されていない模様だ。

 なお、グルホフスキー氏は判決が下されたのちも、自身のインスタグラムにて「捕まらないし、犯罪者でもない」と投稿。にこやかな表情とともに無事を報告している。

 
 
 
 
 
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ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

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