アスミック・エース株式会社は5月24日(金)、ポニーキャニオン、TBSテレビ、アスミック・エースの共同製作にて、劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』の制作、および2025年の劇場公開が決定したと発表した。
原作は、『チ。-地球の運動について-』で、手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した「魚豊」(うおと)氏の連載デビュー作『ひゃくえむ。』(講談社刊)。監督は、長編第1作『音楽』で「アニメ界のアカデミー賞」と呼ばれる米アニー賞にノミネート、国内外の多数の映画賞でも高い評価を受けた岩井澤健治氏が務める。
原作である『ひゃくえむ。』は、100m走で全国1位の天才スプリンター「トガシ」とネガティブないじめられっ子の転校生「小宮」が出会い、陸上競技に情熱をかける物語。「マガジンポケット」にて2018年10月から~2019年7月に連載されていた著者の連載デビュー作である。
本作の映画化決定に際し、原作者魚豊氏からは描き下ろしの特別イラストとコメントが届いた。特別イラストには、青空の下、トラックの上に立つ主人公「トガシ」の姿が描かれている。コメント全文は以下のとおりだ。
≪原作 魚豊コメント全文≫
この作品をこの制作陣でアニメ化していただけることを、心から嬉しく思います。「距離」に翻弄された登場人物達は、漫画とは違った映画という「時間」を通して、どのような「速さ」を出力するのか。私も鑑賞者の1人としてワクワクドキドキ、出走を待望しております。
今回劇場長編アニメーションの監督を務める岩井澤健治氏からもコメントが届いている。コメント全文は以下のとおりだ。
≪監督 岩井澤健治コメント全文≫
「ひゃくえむ。」を映画化できること、大変光栄に思います!”走る”とはシンプルだからこそ、表現することの難しさを日々感じつつ辿り着いたイメージを形にしていっています。アニメーション制作は地道ですが、一歩一歩踏みしめながら進んでいますので、完成まで今しばらくお待ちいただければ幸いです。
なお本作は、世界最大規模のアニメーション映画祭として知られるアヌシー国際アニメーション映画祭の「Work in Progress」部門への選出が決定されている。現地時間6月11日には岩井澤監督らが登壇し、現地の映画ファンや世界の映画関係者に向けてプレゼンテーションを行うという。
プレスリリースの全文は以下のとおり。
アニー賞ノミネート作品『音楽』岩井澤健治監督最新作原作者魚豊の原点『ひゃくえむ。』「チ。-地球の運動について-」劇場アニメ化決定 2025 年公開!魚豊の描き下ろしイラストとコメント到着「鑑賞者の 1 人としてワクワクドキドキ」仏・アヌシー国際アニメーション映画祭 Work in Progress 部門に選出
この度、ポニーキャニオン、TBS テレビ、アスミック・エースの共同製作にて、劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』の制作、および 2025 年の劇場公開が決定いたしました。原作は、「チ。-地球の運動について-」で、手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した新鋭・魚豊の連載デビュー作「ひゃくえむ。」(講談社刊)。陸上競技の世界で、「100m」というわずか10秒間の一瞬の輝きに人生を懸けた人間たちの栄光と挫折を描いた情熱の物語は、多くの共感を呼び、完結後も今なお熱狂的な人気を集めています。
監督は、長編第 1 作『音楽』で「アニメ界のアカデミー賞」と呼ばれる米アニー賞ノミネートはじめ国内外の多数の映画賞で高い評価を受け、20 年の劇場公開では 9 か月に渡るロングラン上映を果たし、映画界はじめ多くの著名人にもファンを持つ気鋭のクリエーター・岩井澤健治。
映画化決定に際し、魚豊描き下ろしの特別イラストとコメントが到着しました。特別イラストには、青空の下、トラックの上に立つ主人公・トガシの姿が描かれます。穏やかでありながら、どこか憂いを帯びた目線の先に「最速」に挑む男達の熱い戦いを予感させます。
魚豊は「「距離」に翻弄された登場人物達は、漫画とは違った映画という「時間」を通して、どのような「速さ」を出力するのか。私も鑑賞者の 1 人としてワクワクドキドキ、出走を待望しております。」とアニメ映画化へ期待を寄せます。岩井澤監督は、「”走る”とはシンプルだからこそ、表現することの難しさを日々感じつつ辿り着いたイメージを形にしていっています。」と制作の意気込みを語ります。
原作者・魚豊による描き下ろしイラスト©魚豊・講談社/「ひゃくえむ。」製作委員会
『ひゃくえむ。』は、世界最大規模のアニメーション映画祭として知られるアヌシー国際アニメーション映画祭の「Work in Progress」部門への選出が決定。現地時間 6 月 11 日には、岩井澤監督らが登壇し、現地の映画ファンや世界の映画関係者に向け、現在制作進行中である本作のプレゼンテーションを行います。
©魚豊/講談社
原作魚豊コメント全文 |
この作品をこの制作陣でアニメ化していただけることを、心から嬉しく思います。「距離」に翻弄された登場人物達は、漫画とは違った映画という「時間」を通して、どのような「速さ」を出力するのか。私も鑑賞者の 1 人としてワクワクドキドキ、出走を待望しております。
監督岩井澤健治コメント全文 |
「ひゃくえむ。」を映画化できること、大変光栄に思います!”走る”とはシンプルだからこそ、表現することの難しさを日々感じつつ辿り着いたイメージを形にしていっています。アニメーション制作は地道ですが、一歩一歩踏みしめながら進んでいますので、完成まで今しばらくお待ちいただければ幸いです。
タイトル:『ひゃくえむ。』
公開表記:2025 年全国公開
コピーライト:©魚豊・講談社/「ひゃくえむ。」製作委員会
原作:魚豊「ひゃくえむ。」(講談社『KCデラックス』所載)
監督:岩井澤健治
キャラクターデザイン・作画監督:小嶋慶祐
美術監督:山口渓観薫
プロデューサー:寺田悠輔、片山悠樹、武次茜
アニメーション制作:ロックンロール・マウンテン
製作:ポニーキャニオン、TBS テレビ、アスミック・エース