個人サイト「みゃん☆みゃん☆ふぁくとりぃ☆」を運営するもろぼし☆らむ氏は5月31日、Windows上で動作するCDリッピングツール「CD2WAV32」の最新バージョン(Revision 4.00)を公開した。2009年に公開したパッチから約16年ぶり、正式なバージョンから数えると約20年ぶりのアップデートとのこと。
「CD2WAV32」はオーディオCDから音楽データをリッピングし、WAVファイルなどへ変換できるフリーウェア。確認できる限りでは1998年から配布されており、公開が停止されていた時期もあったものの、歴史の長いツールとしてその名を轟かせていた。MP3ファイルの出力(変換)には「午後のこ~だ」といったコーデックにも対応しており、聞き馴染みのある利用者も少なくはないだろう。
そんな本ツールだが、この度のアップデートはWindows11 (24H2) のみに対応。開発者によれば、Windows10でも動く可能性は高いものの保証はできないという。というのも本ツールのアップデートのきっかけ自体がメインマシンをWindows11に入れ替えたことに伴うもので、その他の環境では十分な検証ができていないとしている。
とはいえ最近のPC環境に合わせた修正を施しており、内部の文字コード処理が概ねUnicodeベースになったことで、絵文字などの特殊な文字を正しく表示するようになった。また、CD-ROMドライブが存在していなくても起動するようになったという。
「もうこのソフトを使ってる人もいないとは思う」「完全に自己満足かもしれません」と記しつつ、本ツールの修正・対応内容は他にも掲載されている。詳しくは開発者のブログ記事を参照しよう。