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『スト6』エレナをいち早くプレイしたら、CAが華麗すぎてステージが“強制大草原”になってしまった(?)。ガチ勢じゃなくても、モダンタイプで躍動感あふれるダンスと足技をカマせた

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カプコンの対戦型格闘ゲーム『ストリートファイター6』(以下、スト6)。同作のYear 2追加キャラクターとして、エレナが6月5日(木)より登場する。

昨年6月に登場したベガから始まったYear 2追加キャラクターのラインナップは、テリーや不知火舞など豪華なラインナップが続いてきた。今回のエレナは、そのトリをつとめるのにうってつけのキャラクターだろう。

6月の配信に先駆けて、メディア向けの試遊会が開催された。今回は、エレナを1時間半ほどかけてじっくりとプレイすることができた。こちらの記事では、その先行プレイで感じたエレナの特徴や魅力についてレポートしていく。

『スト6』エレナレビュー・評価・感想:CAが華麗すぎて、ステージが「強制大草原」になってしまう_001

文・取材/高島おしゃむ
編集/anymo


タイプはトリッキーで間合いはミドルレンジ、操作難易度はハード。アウトフィット 2では懐かしい衣装も再現

エレナがシリーズに初めて登場したのは、『ストリートファイターIII』。アフリカの大自然が広がるケニア出身で、褐色の肌に白い髪が印象的。格闘技とダンスが融合したスタイルの、カポエイラを駆使して戦う点も特徴だ。

今回『スト6』に追加されるエレナは、ヘアスタイルや衣装をイメチェンしたものの、快活な印象はそのまま。長い脚を活かしたトリッキーな攻撃の数々で相手を翻弄するという特徴も、しっかりと受け継がれている。

南国育ちらしく、おおらかで明るい性格のエレナ。本作では、友人でもある豪鬼と激しいバトルを繰り広げた後で、彼から教わった教訓の意味を探す旅に出ることになる。

エレナの「アウトフィット 1」の衣装は、ゼブラ柄のパンツ姿に上半身はやや露出度が高めの、動きやすそうなビジュアルだ。

また、「アウトフィット 2」は、『ストリートファイターIII』や『ウルトラストリートファイターIV』シリーズのときに身に付けていた、懐かしいスタイル。

もちろん、他のキャラクター同様にどちらも複数のカラーバリエーションが用意されている。衣装だけではなく髪の色も変化するため、同じキャラクターでありながら異なる印象に見えるのが面白いところだ。それらにくわえて、対戦直前に操作できる変顔のバリエーションも可愛らしく、もっといろいろな表情が見たくなる。

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こちらがエレナの「アウトフィット1」と「2」のカラーバリエーション。ゲームではもっと多くの種類を選ぶことが可能だ。
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左が「アウトフィット 1」で右が「アウトフィット 2」。まるで別のキャラクターのようだ。
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対戦前の変顔のバリエーションもキュートだ。

システム側で設定されているエレナのタイプはトリッキーで、間合いはミドルレンジ、操作難易度はハードとなっている。既存のキャラクターで同じような設定になっているのはラシードしかいないため、バリエーションが増えるという意味でも貴重なキャラクターと言えるだろう。

今回は主にモダンタイプでプレイ。操作に関して、どの技に関しても出しにくいと感じることはほとんどなかった。技自体のバリエーションも一部を除けばそれほど複雑でもないため、ある程度触ればすぐに馴染むことができそうだ。

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キャラクター選択画面では、リズムに合わせて常に踊りまくっている。

使い勝手のいい必殺技の「ライノホーン」や「リンクシング」からの派生技で相手を翻弄!

エレナの必殺技は、派生技を含めて全部で9種類。モダンタイプでは、回転蹴りを連続で繰り出す「スピンサイズ」以外の技は、比較的簡単なコマンド入力で繰り出すことが可能だ。少しだけ慣れが必要だったのが、勢いを付けて前方に回転しながら移動する「リンクシング」から繰り出せる、4種類の派生技である。

前方へのリーチが長い「レオパードスナップ」と相手を打ち上げる「ハーベストサークル」、打ち下ろしの中段技「マレットスマッシュ」に回転の勢いを増す「リンクスワール」が存在しており、このうち「リンクスワール」以外は「リンクシング」で回転移動して敵を攻撃する流れで使うことが可能だ。

なお、「リンクスワール」は、同じコマンドを入力することで、回転し続けることができる。回転している間は相手への攻撃ができないため、対戦での活用は、プレイヤーの腕の見せ所となりそうだ。

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「リンクシング」からの派生技である「レオパードスナップ」。
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こちらも「リンクシング」からの派生技「ハーベストサークル」。
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相手の前でクルクルと回転を続けることもできる「リンクスワール」。

必殺技の中でも、特に活用しやすいと感じたのが「ライノホーン」「スクラッチホイール」のふたつだ。

「ライノホーン」は、突進しながら素早い連続蹴りを出すことができるというもの。相手をステージの端にまで追いやることができるという効果もあり、使い勝手がいい。

もうひとつの「スクラッチホイール」は、蹴りながら自身も飛び上がることができる必殺技だ。とくに相手がジャンプ攻撃を仕掛けたときに無敵となるため、まさに対空用の技といえるだろう。

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エレナの必殺技の中では、もっとも使い勝手のいい「ライノホーン」。
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こちらも積極的に繰り出したい技の「スクラッチホイール」。
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こちらはクラシックタイプの必殺技コマンドだ。
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モダンタイプの必殺技コマンド。派生技がクラシックタイプよりもシンプルになっている。

エレナのスーパーアーツは3種類。ド派手な演出の「グラスランドソング」は一見の価値あり!アシストコンボなら初心者でも技が決まりやすい

エレナのスーパーアーツは全部で3種類用意されている。

レベル1のスーパーアーツ「ミーティアボレー」は、斜め上方向に向けて強烈な跳び蹴りを食らわすことができる技だ。相手のジャンプ攻撃に対して無敵となるうえ、ヒットしたときに追撃を繰り出すこともできるのが特徴である。

レベル2のスーパーアーツである「リヴァイブダンス」は、前進からの突進蹴りから乱舞を繰り出すことができる技だ。それにくわえて、ヒットしているときにボタンの下方向を押し続けることで体力を回復することができるというメリットも用意されている。

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レベル1のスーパーアーツ「ミーティアボレー」。連続で相手を蹴り上げてダメージを与えることができる。
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レベル2のスーパーアーツ「リヴァイブダンス」。その名の通り、ダンスを踊るように体を回転させながら様々な蹴りを入れることができる技だ。

エレナのすべての技の中で、最もド派手な演出が盛り込まれているのがレベル3のスーパーアーツ「グラスランドソング」

相手を空高く蹴り上げて、渾身の蹴りと共に地面に叩きつけることができるという技である。特に技の出始めは無敵になっているため、相手の攻撃に対してのカウンターのように繰り出すことができる。なによりも、この「グラスランドソング」でフィニッシュが決まると、めちゃくちゃ気持ちいい。

ちなみに「グラスランドソング」は、残り体力が25パーセントのときに繰り出すことで性能がアップ。まさに、ここぞというときに決めて、一発逆転を狙うということも夢ではないかもしれない。

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演出が楽しいレベル3のスーパーアーツ「グラスランドソング」。
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クラシックタイプのスーパーアーツのコマンドだ。
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こちらはモダンタイプのスーパーアーツのコマンド。

もうひとつ、モダンタイプを選んでいるというときのメリットとして「アシストコンボ」使える点が挙げられる。簡単なボタンの組みを連打するだけでコンボを狙うことができるうえ、スーパーアーツまで繋げていくこともできるのだ。

エレナのアシストコンボとして用意されているのは、全部で3種類。

「アシストコンボ1」は、PS5の場合はR2ボタンを押しながら□ボタンを3回押すことで蹴りを中心としたコンボを繰り出すことができる。

残りのふたつはドライブゲージとスーパーアーツゲージが必要だが、R2ボタンを押しながら×ボタンを4回押すことで、最後のスーパーアーツ2の「リヴァイブダンス」を決めることが可能だ。

また、R2ボタンを押しながら○ボタンを7回押すことで、コンボの最後にスーパーアーツ3の「グラスランドソング」も繰り出すことができる。

とくに初心者の場合は、せっかくスーパーアーツ3を繰り出してもタイミングが悪くスカってしまうということがあるが、アシストコンボならば連続攻撃の最後にスーパーアーツが出せるため、技が決まりやすいのも嬉しい。

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モダンタイプで使えるアシストコンボのコマンド。
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スーパーアーツを単発で出すよりもアシストコンボのほうが決まりやすい。
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そのままKOを決めて気分も爽快!

モダンタイプを選択すれば、シンプルなコマンド入力とアシストコンボなどを活用し、初心者でもエレナの魅力を引き出した戦いができそうだ。6月5日(木)の実装を楽しみに待ちたい。

ライター
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。

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