いま読まれている記事

Nintendo Switch 2 版『スト6』先行プレイレポート。”消費カロリー”を競うアツい新モードで、Joy-conを60秒間ノンストップで振り続けることになった

article-thumbnail-250530y

2025年6月5日、カプコンよりNintendo Switch 2 (以下、Switch 2 )用ソフトとして対戦格闘ゲーム『Street Fighter 6』(以下、『スト6』)が発売される。

本作は言わずとしれた対戦格闘ゲームの金字塔であるStreet Fighter』シリーズの最新作。PCや家庭用ゲーム機向けソフトは2023年6月に発売された。発売から2年が経過した現在でも、eスポーツシーンの盛り上がりと合致したこともあり、圧倒的なアクティブプレイヤー率を誇るタイトルでもある。

さらにSwitch 2 版の発売と同日に最新キャラクターのエレナがDLCキャラクターとして登場予定。また、Switch 2 版には既存のソフトと同様のクロスプラットフォーム機能が実装されるため、PCや各種ゲーム機のプレイヤーとゲーム環境の垣根を越えて対戦することが可能だ。

そんなeスポーツや格闘ゲームとして旬の本作だが、Switch 2 版では本体の特徴を活かしたカジュアルな完全新規の対戦モードが数多く搭載。

「ジャイロバトル」と「カロリーコンテスト」という対戦モードでは、技のコマンド入力を必要とせず、Joy-Con™ 2(Nintendo SwitchのJoy-Conにも対応)を動かしたり振ったりする操作を使い、フィットネス感覚で『スト6』を楽しめる。

発売に先駆けてメディア向け試遊会で、「ジャイロバトル」や「カロリーコンテスト」などを体験できたので、本記事では各モードの概要とプレイフィーリングをお届けしよう。

※ゲーム画像と仕様はテスト版のものです

文・取材/キック一郎
編集/anymo

通常の対戦モードとルールは共通、でも“コマンド”はナシ!独自の「ジャイロバトル」

まずSwitch 2 版の『スト6』では、既存のソフトと同様のゲームモードをプレイすることが可能だ。格闘ゲームの要となるオンライン対戦はもちろん、トレーニングモードやストーリーモードも既存のソフトと遜色なくプレイできる

スイッチ 2版『スト6』レビュー・評価・感想:とにかくJoy-conを多く振った方が勝ちの新モードで試合も脂肪も燃える_001

そしてSwitch 2 版ならではの要素として、Switch 2 本体の「ローカル通信」機能を用いたローカル通信対戦にも対応

そのうえSwitch 2 本体の「テーブルモード」にも対応しており、自宅や外出先など、どんな場所でも1個の本体と1対のJoy-Con™で誰とでも戦うことが可能だ。

スイッチ 2版『スト6』レビュー・評価・感想:とにかくJoy-conを多く振った方が勝ちの新モードで試合も脂肪も燃える_002
「テーブルモード」では、Joy-Con™が1対あれば、新たにコントローラーを購入しなくても二人で対戦できる。

Switch 2 版『スト6』は、まさに格闘ゲームを始める切っ掛けに最適な仕様がてんこ盛りだが、パーティゲームのようにワイワイと遊べる「ジャイロバトル」と「カロリーコンテスト」が、さらに間口を広げてくれそうだ。

「ジャイロバトル」は、対戦相手のライフをゼロにさせたら勝利という基本ルールや使用キャラクターなどは、通常の対戦システムと変わらないゲームモードだ。

しかし操作方法がまったく異なり、本体から分離させたJoy-Con™を右に傾ければ使用キャラクターが右に移動し、左に傾ければ使用キャラクターが左に移動する。

攻撃はJoy-Con™を上下に振ることで発生し、SAゲージを使った特殊な必殺技である「スーパーアーツ」は、Joy-Con™を手前から奥に向かってぐるりと円形に回すことで発生する。

スイッチ 2版『スト6』レビュー・評価・感想:とにかくJoy-conを多く振った方が勝ちの新モードで試合も脂肪も燃える_003

『スト6』の独自システム「ドライブインパクト」はJoy-Con™のボタン、「ドライブパリィ」はJoy-Con™のSLかSRボタンを押すことで発動できる。

なお、意図的に操作キャラクターをジャンプさせる方法は存在しない。攻撃と同じJoy-Con™を上下に振る動作をしたとき、相手キャラクターとの距離や状況に応じて自動でジャンプが発生する。

また、相手に攻撃を連続ヒットさせるコンボは、Joy-Con™を上下に連続で振ることで自動で成立するため、格闘ゲーム経験が一切ない人でも十分に『スト6』の爽快感を味わえるはず。

スイッチ 2版『スト6』レビュー・評価・感想:とにかくJoy-conを多く振った方が勝ちの新モードで試合も脂肪も燃える_004

実際に今回の試遊中もJoy-Con™を上下に振るだけでリュウのコンボを決めることができた。元来、格闘ゲームは対戦相手のライフをゼロにしたら勝ちというシンプルなルールを持つジャンルなので、「テーブルモード」を活用して家族や友達と気楽に遊ぶことができそうだ。

消費カロリーで勝敗が決まる「カロリーコンテスト」

「カロリーコンテスト」は、対戦ルール自体が通常と完全に違うモードだ。各操作は「ジャイロバトル」と共通しているが、「ドライブパリィ」が削除され、よりシンプルになっている。

ルールはJoy-Con™を振ったことによる消費カロリーを競うというユニークなもので、通常のルールにおいてHPバーの代わりとなるカロリーゲージが空の状態で対戦がスタート。

スイッチ 2版『スト6』レビュー・評価・感想:とにかくJoy-conを多く振った方が勝ちの新モードで試合も脂肪も燃える_005

Joy-Con™を振れば振るほどカロリーゲージが増加していき、60カウントが終了するまでに相手よりも多くのゲージを獲得すれば勝利となる。

対戦相手に自キャラクターの攻撃を当てると、Joy-Con™を振っているだけのときよりも激しくゲージが増加し、「ドライブインパクト」を当てれば相手のゲージを減少させることが可能だ。

スイッチ 2版『スト6』レビュー・評価・感想:とにかくJoy-conを多く振った方が勝ちの新モードで試合も脂肪も燃える_006

ちなみに相手のコンボを受けている最中や「スーパーアーツ」の演出中など、自キャラクターが動けない状況でもJoy-Con™を振っておけば、自身のゲージの減少を少し抑えることが可能だ。

つまり「カロリーコンテスト」は、60カウント中に一瞬たりともJoy-Con™を振る動作を休むことができない対戦モードだとも言えるだろう。

スイッチ 2版『スト6』レビュー・評価・感想:とにかくJoy-conを多く振った方が勝ちの新モードで試合も脂肪も燃える_007

60カウントの終了時には、勝敗とともに両プレイヤーの消費カロリーが表示される。試遊では「1978kcal」というド級の消費カロリーが表示されたが、もちろんイメージ上の数値で、実際の消費カロリーとは違うようだ。

スイッチ 2版『スト6』レビュー・評価・感想:とにかくJoy-conを多く振った方が勝ちの新モードで試合も脂肪も燃える_008
この試合後には腕が上がらないほどの疲労感が待ち受けていた。

本作は2023年の発売当初、簡易的な入力で必殺技を出せる「モダン」という操作タイプの実装でプレイヤー間の話題を呼んだ。そのときには、「モダン」タイプの登場に加え、eスポーツシーンの情勢とマッチしたこともあり、新たに格闘ゲームに触れるプレイヤーが数多く現れた。

Switch 2 版では、カジュアルな操作タイプどころか、「ジャイロバトル」と「カロリーコンテスト」が新たに追加されたので、これまで以上に誰もが『スト6』を気軽に体験できるだろう。

友達や家族に『スト6』を勧める際に「カロリーコンテスト」でワイワイと雰囲気を楽しんでから、徐々に「ジャイロバトル」へと移行。格闘ゲームの形式に少しずつ馴染んでもらい、最終的に「モダン」タイプで通常の対戦をしてもらえるような未来もあるかもしれない。

ライター
ゲーム、アニメ、マンガ、舞台など、イベントレポートやインタビューを含めたエンタメ系ジャンルを中心に活動するフリーライター。各分野の経験を活かして、ゲームの魅力を楽しくわかりやすくお届けします。

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ