6月17日は『俺の屍を越えてゆけ』が発売された日だ。
『俺の屍を越えてゆけ』は、1999年6月17日にソニー・コンピュータエンタテインメント(現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)から発売された、プレイステーション用RPG。本作は、『メタルマックス』、『リンダキューブ』、『天外魔境』などに携わった桝田省治氏がゲームデザインを手がけている。
画像は『俺の屍を越えてゆけ』公式サイトより

タイトルからして当時のゲームユーザーに大きなインパクトを与えたが、尖ったゲーム内容もそのインパクトに負けない内容となっている。
プレイヤーはある一族の歴代当主となり、京で暴れまわる鬼とその頭目の朱点童子を倒すことが目的。だが、”ある一族”は朱点童子によって、数年で寿命を迎える”短命の呪い”、人と交わって子孫を残せない”種絶の呪い”というものを受けてしまっていた。そのため、一族は神様と交わって子どもを作りながら、朱点童子の討伐を目指すことになる。
画像は『俺の屍を越えてゆけ』公式サイトより
この設定により、『俺の屍を越えてゆけ』では、寿命を迎える前に戦闘を行ってキャラクターを育成する、育成したキャラクターと神を交わらせて子を成す、さらにその子を育成して神と子を成す……という工程をくり返し、朱点童子の討伐を目指していくことになる。まさに、”俺の屍をこえてゆく”ことで強い子孫を生んでいくのだ。
画像は『俺の屍を越えてゆけ』公式サイトより
親の特性を受け継いだ子が活躍するRPGというのは、いくつかのゲーム作品でも見られる例だが、次々と子孫を残して能力を継承していき一族単位で戦うというのは『俺の屍を越えてゆけ』ならではだろう。
また、キャラクターが戦闘中に倒された場合はそのまま死亡してもう戻らなかったり、寿命が近づくにつれ能力がダウンするといった要素もあり、一族として子孫を残し、一族全体で戦うという意味合いが非常に強くなっている。
画像は『俺の屍を越えてゆけ』公式サイトより
『俺の屍を越えてゆけ』は、屍を越えていくことで子孫を強くしていき、一族の悲願を果たすべく戦っていくという、まさにタイトルに偽りなしの作品となっている。