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『ガンダム』のハロが現実の宇宙へ。大河原邦男氏デザインの自律型ロボット「みんなのハロ」をISS「きぼう」に打ち上げる「HELLO, HARO」プロジェクトが始動。4月14日よりクラファン開始

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スペースエントリー株式会社は4月7日、メカニックデザイナー大河原邦男氏がデザインした自律型宇宙ロボット「みんなのハロ」プロジェクトについて記者会見を実施した。「みんなのハロ」を国際宇宙ステーション(ISS)へ打ち上げ、「きぼう」日本実験棟に長期滞在させるミッション「HELLO, HARO」を始動させるというものだ。

「みんなのハロ」は、『機動戦士ガンダム』に登場するペットロボット・ハロを手がけた大河原邦男氏の協力のもとでデザインされた。大河原氏は日本における「メカニックデザイナー」の先駆者として知られる。

「みんなのハロ」大河原邦男氏デザインの宇宙ロボットがISS「きぼう」へ。クラファン4/14開始_001


誰でも宇宙開発に参加できる!誰からも愛されているハロを通じて宇宙を身近に

本プロジェクトでは、ロボットの開発・組立・打上げ・宇宙での運用にいたるまで、一般の人々が参加可能な体験を提供することをコンセプトとしている。ミッション参加権はクラウドファンディングを通じて獲得することができ、4月14日7時より募集を開始する。同社は以下のようにコメントしている。

『見るだけの宇宙』から『参加する宇宙』へ変化する瞬間に立ち会えます。
宇宙は、もう遠い世界ではありません。あなたの想いが、宇宙に届く時代がはじまります!

同社によると、民間企業によるロボットのISS長期滞在、最新OS「ゼファー」搭載の宇宙ロボットの開発、会話ができる自律型宇宙ロボットであることの3点は、いずれも世界初の取り組みだという。

そして、本プロジェクトのデザインを大河原氏に依頼した理由について、同社の代表である熊谷氏は「親しみやすいデザインが宇宙へのハードルを下げる」、「機能美とリアリティを両立したデザインを実現できる」、「ガンダムという世代を超えた共通言語的アイコンが必要」といった点を挙げていた。

単なる作業機械の枠を超えて、「私もあのロボットを動かしてみたい・一緒に宇宙で働きたい」といったワクワクした感情のきっかけをつくり、「宇宙の民主化」に向けた一歩となると信じている、ということを語っていた。

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「みんなのハロ」、原案はシンプルな球体だったが、大河原邦男氏のアイデアで「ハロ」モチーフに

「きぼう」に送られた「みんなのハロ」は、以下の3フェーズにおける検証を通じて、宇宙環境下における自律型ロボットの活用可能性に関するデータの取得に役立てられるそうだ。

① 地上環境下での稼働テスト:宇宙環境を想定した条件下での動作検証
② 微小重力環境での稼働テスト:地上と同様の動きができるかの検証
③ コミュニケーション機能の検証:宇宙飛行士やユーザーとのやりとりを想定した運用テスト

また、当日行われた会見では、データ取得以外にも、エンタメ方面の活用案が打ち出されていた。地上のPCから、つくば宇宙センターを経由して「みんなのハロ」に接続し、民間のイベントなどに対してISSの様子を中継するというものだ。

機体仕様は以下の画像のとおり。スペースエントリー原案の球体のデザインから、無重力環境下における移動性・機能性を維持させつつ、大河原氏によって「ハロ」を模したデザインへとブラッシュアップされたとのこと。

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また、当日の会見では、スペースエントリーが大河原氏に原案を提出した時点では「ハロ」の構想はなく、シンプルな球状のデザインであったことが明かされた。

大河原氏はその球状のデザインを見て「ハロ」をモチーフとしたデザインを思いつき、バンダイナムコフィルムワークス(サンライズ)に許諾を取ったうえで上記のデザインを完成させたそう。もともと四角形だった吹き出し口を、丸い頬のような形状にした点が本人としても気に入っているそうだ。

また、会見では機体内部に小さなハロを格納する構想も明かされた。原作のハロの「完全自律型AIコア」をモチーフとして、小さなハロ型の記憶媒体に関係者や支援者の名前を記録して内蔵するという設計が採用されたという。

なお、機能的な面についての会見での説明によると、宇宙に送るハロの機体自体にはAIを搭載できないが、地上およびISS上の端末にてAIが自然言語をコマンドに変換し、ハロに送信する仕組みを想定している模様。障害物を自律的に回避するなどの動作が可能で、この意味での「自律型」とのこと。

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クラファンで検証試験や打ち上げイベントに参加可能。支援者の声を統合して「みんなのハロ」の声を作るプランも

また、本プロジェクトではクラウドファンディングを通じてクルー(参加者)とサポーター(支援者)を募集する。4月14日7時より開始予定となっている。会見によると、クラファンの目標金額は300万円となっている。

クルーになることで、開発プロセスへの関与やプロジェクト
関連の体験機会、打ち上げイベントなど様々なミッションに参加する権利を得られる。サポーターはお礼メッセージにくわえ、特別デザインのノベルティを選ぶこともできるとのことだ。

参加プランの中には、支援者の声を収録・統合して「みんなのハロ」の声を作り上げるというユニークなものも確認できる。

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本プロジェクトには、協賛の「HELLO, HARO パートナーズ」として、大河原邦男氏、株式会社バンダイナムコフィルムワークス、愛三工業株式会社、Uvance Innovation Studio、稲城市、学校法人柳商学園が参画している。

「みんなのハロ」プロジェクトのクラウドファンディングは4月14日7時より募集を開始する。

ライター
Steamを徘徊している人。ローグライクとコロニーシミュに学生時代を捧げる。 好きなキャラクターはダンガンロンパの七海千秋。

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