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新作『リズム天国 ミラクルスターズ』先行プレイ。あんなにタイミングがシビアな『リズム天国』なのに、今作は好きなリズムを創り出せる!?「与えられたリズムにノる」から「自らリズムを創る」体験へ

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料理中や勉強、仕事の合間、街中でノリのいい音楽が聴こえてきたとき。つい指でリズムを取ってしまうことはないだろうか?

筆者はめっちゃあります。

で、ビートが白熱しすぎちゃって、親に「うるさい!」と怒られる。ええ、わかります。溢れるビートが止まらないんですよね。そんなときは、やったらいいじゃないの、『リズム天国』を!

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筆者イチ押しのミニゲーム「下ごしらえ」

ということで、今回は、11年ぶりに帰ってきたNintendo Switch向けリズムゲーム『リズム天国 ミラクルスターズ』を大紹介。一足先にゲームをプレイさせていただいた筆者の興奮を、みんなにもおすそ分けしていきたい。

その手触りは、よく知っているあの『リズム天国』そのもの。シンプルなボタン操作で、ノリノリのビートを叩きまくれる爽快感はあの頃のまんま。楽しいにきまってるのだ。

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マッチョが夕日に向かって己の筋肉を誇示する「パンプアップル」

そして、筆者が大注目したのは、今作から追加された「ビートスペル」なるRPG風の新モード。リズム天国界の異端児ともいえる革新っぷりは、筆者のハートを一瞬で鷲掴みにしてしまうほどの面白さだった!

文/澤田アツシ
編集/柳本マリエ


リズム天国界の異端児!?  新モード「ビートスペル」とは

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『リズム天国 ミラクルスターズ』は、つんく♂氏がプロデュースと楽曲提供を務めるリズムゲーム。リズムに合わせてタイミングよくボタンを押すだけのシンプル操作で「リズム感を養っちゃおう」というのがシリーズのコンセプトだ。

今作はシリーズ5作目で、前作からじつに11年ぶりの新作。ファンの間では長らく、新作の発売は絶望視されていたことから、昨年の「Nintendo Direct 2025.3.27」でいきなり発表されたときの歓喜の声は、いまでも耳に新しい。

そんななか、「ビートスペル」という新モードは本シリーズ最大の革新と言えるのではないかと感じている。ニンテンドー3DSの本体内蔵ソフト「すれちがい伝説」が、のちにNintendo Switchの『ミートピア』に生まれ変わったのと同じようなすごみを感じる。

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このモードは「ひとりであそぶリズムゲーム」を進めることで遊べるモードだ。実際にプレイした筆者は、この「ビートスペル」に歓喜している(現在進行形)! ちょっと大袈裟だって自覚してるけど、言わせてほしい。

ビートスペルは、マジで「カ☆ク☆メ☆イ」!

何がそんなに「革命」なのか、説明するからついてきて。
オーケイ? スリー・ツー・ワン。

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基本は『リズム天国』と同じように、4ビートに合わせてボタンを叩くだけ

そもそも、ビートスペルがどんなゲームかというと、リズムに合わせて魔法を唱え、敵をなぎ倒しながらダンジョンを進み、最奥にいる四天王をぶっ倒すというもの。

リズムに合わせてボタンを押すのは、これまでのリズム天国と一緒。では、何が違うのかというと、「ガイド」があるのだ!

……え、ガイドがあるくらいで騒ぐなって? いや、騒ぐ。だって、リズム天国は「ガイドがない」のが、シリーズのアイデンティティなのだから。ガイドに合わせてボタンを押さないから、プレイヤーはリズムを鍛えられるのだ。

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リズムのタイミングがピッタリ合わさるとクリティカルヒットに

それが、初代から貫いてきたこだわりなのだと認識している。その証拠に、今作もほかのモードでは、ガイドやUIは一切登場しない。

じゃあ、ビートスペルではリズムは鍛えられないのか? いや、鍛えられると思う。それどころか、ビートスペルこそが、『リズム天国』の応用編じゃないかとすら思えてしまう。
だって、ノリノリのリズムを刻みながら、敵をぶっ飛ばす爽快感も同時に味わえちゃうのだから。

ビートを自由に組み替え、魔法をビートに変えて撃て!

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「すれちがい伝説」のような一本道のマップを突き進む

ではどうやって魔法を唱えるのか説明しよう。まずは、最も基本的な攻撃魔法の「ファイア」。ファイアは「B」でステップを踏んで、「A」でキメると魔法が発動する。

戦闘中は常に「タン・タン・タン・タン」という4ビートが流れ続けているので、プレイヤーはこれに合わせて「B・A」とボタンを押すだけ。4ビートだから「B・A・B・A」とノリノリで押し続ければ、連続して敵にダメージを与えることができる。つまり1小節で2度攻撃ができるというわけ。

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異なるリズムを刻む別の魔法も登場。MPなどはないので、リズムが合う限り自由に組み合わせて、何度でも発動できる

当然、ビートを外すと詠唱は失敗する。逆に、ステップとキメをガイドにピッタリ合わせると、クリティカルヒットする。敵に大ダメージを与えられるので積極的に狙っていきたい。
次に回復魔法の「キュア」。これは「B・↓」とステップを踏んで「A」でキメる。お気づきだろうか? ステップがひとつ間に入ることで、リズムが「タタ・タン」という8ビートに変化しているのだ。

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敵を倒して魔法をレベルアップ。レベルは毎ゲームリセットされるようだ

ビートスペルの楽しさはここにある。魔法を唱えるというアクションに、さまざまなリズムを落とし込んでいるのだ。つまり「ファイア→キュア」の順で魔法を唱えるのなら、リズムは「タン・タン・タタ・タン」になるし、「キュア→キュア→ファイア」なら、「タタ・タン・タタ・タン・タン・タン」となる。

うおおおお、これはすごいっすよ。だって、これまでのリズム天国は、良くも悪くもゲームが与えてくるリズムをプレイヤーはなぞるだけだった。それだけでじゅうぶん面白かったのだ。

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ダンジョンの奥に待ち受けるボスを撃破しよう。単体のゲームとしてもじゅうぶんに遊べると感じた

でも今作は違う。自分でリズムを組み替えられてしまう。しかも、きちんとゲームとして成立する形で応用編になっている。クリティカルが連続で決まりだすと、マジでトリップやらゾーン状態に突入して、もう、オールナイトでタンタンやれる勢いだ。

これを革命と呼ばず何と呼ぶのだ!?
あ、ビートスペルか。

ボタンひとつかふたつで即ノリノリ。やめどき失くして、オールナイロング!

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公式トレイラーの冒頭に登場する「壮大なストーリーとかはないけれど。ヘンテコなリズムゲームがいっぱいあります!」の言葉通り、本作には、ちょっとおかしなミニゲームが山ほど収録されている。

例えば、謎の丸いキャラがひたすらジャンプする「輪くぐり」。丸っこい猫のオブジェが転がり続ける「コロコロ行進」、ビーチでマッチョが裸でパンプアップする「パンプアップル」、なぜか空き缶をハンマーで叩き続ける「リサイクル」などさまざま。

その中で、筆者の大のお気に入りは「下ごしらえ」。料理するお母さんに向かって飛んでくる食材をリズミカルにキャッチして包丁で切り刻む内容だ。そもそも、料理するお母さんが後ろ姿なのがいい。筆者の子どもの頃の記憶とも重なる。

左右からトマトやら、パプリカみたいなものがやたら飛んできて、それをビシッ!バシッ!とキャッチする。そのときにお母さんが「フッフー♪」とハミングするんだけど、それがすごく楽しそうで幸せな気持ちになれるのだ。

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ノリノリのお母さんが、クジラとイルカを背景にノリノリで料理の「下ごしらえ」。世界観が崩壊してるけど、幸せな気持ちは伝わってくる。これでいいのだ

一体どこから、誰が食材を投げているのか、そして何人分の料理を作っているのか!? という謎も含めて、ブロッコリーを「タンッ・タンッ・タンッ」と連続キャッチする、軽快なお母さんの後ろ姿に胸キュンしてしまうこと間違いなしだ。え、筆者だけだって? まあ、一度ぜひ試してみてちょうだいな。

じつはこの「下ごしらえ」は「Nintendo Direct 2025.3.27」の初報トレーラーでも登場しているんだけど、製品版では、お母さんのデザインや背景などの大部分を刷新している(お母さんが後ろ姿なのは変わらない)。開発陣のこだわりが感じられるようで興味深い。

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アルミっぽい空き缶を何故かスレッジハンマーでぺちゃんこにする「リサイクル」。ものすごく効率が悪いと思う

そして、こうしたミニゲームのほとんどが、ひとつかふたつのボタンを押すだけで完結している。そのシンプルさは永遠に色褪せない。むしろ、ゲームが複雑化する令和では、新鮮さすら感じる。起動からゲーム開始までも爆速で、電源入れたら秒でリズムに乗れるお手軽さは特筆すべきものがあると思う。

「ヘン」な任天堂の宝石箱

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「みんなであそぶリズムゲーム」では、シリーズ定番の、あの玉ねぎもちゃんといます

このほかにも、今作では最大4人で遊べる「みんなであそぶリズムゲーム」を収録。シリーズお馴染みの、玉ねぎから生えてくるムダ毛を抜きまくる「リズム脱毛」などを、コントローラーを持ち寄って遊べる。

また、『リズム天国ゴールド』『みんなのリズム天国』にあった「リズムおもちゃ」は今作にも収録されている。筆者は3つほど確認できたが、すべて新規収録のおもちゃのようだ。

また、11年ぶりの『リズム天国』新作が、Nintendo Switchのタイトルだってことに、筆者は個人的にエモさを感じている。だって、初代の『リズム天国』は、最後のゲームボーイアドバンスのタイトルだったのだから。

そういう意味でも、本作がいつもの『リズム天国』であることの安心感は計り知れない。同時に、まったく新しい手触りの「ビートスペル」が、シリーズの新たな境地を予感させる仕上がりになっていることに、筆者は素直に拍手を送りたい。

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みんなで遊べる「アニマル宅配便」。撃って溜める動作が気持ちいい

これまでのシリーズを総括しつつ、これからの『リズム天国』を垣間見る……。それが『リズム天国 ミラクルスターズ』なのだと、筆者は思う。

昔から思っていたことだが、ムダ毛抜きをリズムゲームにしちゃうメーカーなんて、世界広しといえども任天堂しかないだろう。本作は、そんな任天堂のものづくりの「ビート」が、画面の向こうから聞こえてきそうな作品だ。

© Nintendo © つんく♂ Codeveloped by TNX

ライター
フリーランス物書き。面白そうなことはとりあえずやってみる系ライター。趣味は子どもと遊ぶこと。子どもと一緒にゲームやって、ドーナツ食べて、バカみたいに笑うのが生きがい。コミュニティFM局「TOKYO854くるめラ」でパーソナリティーもしています。普段は塾講師。
Twitter:@Ashy256
編集
幼少期からホラーゲームが好き。RPGは登場人物への感情移入が激しく的外れな考察をしがちで、レベル上げも怠るため終盤に苦しくなるタイプ。自著『デブからの脱却』(KADOKAWA)発売中
Twitter:@MarieYanamoto

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