中国では16年以上に渡り、多くのプレイヤーを惹きつけてきた『Roco Kingdom(ロコキングダム)』。そんな同作が、オープンワールドモンスター収集RPGとして新たにサービスを開始している。
10月27日から実施される日本でのクローズドβテスト開始に先駆けて、日本版発表会&体験試遊会が9月21日にベルサール渋谷ファーストで開催された。
冒頭、Morefun Studios ナラティブディレクター兼ローカライズ責任者の小野(シャオ・イェ)氏から、ゲームの特徴について紹介が行われた。『ロコキングダム』は、プレイヤーが仲間と出会って共に成長し、一緒に冒険へ出かけられる世界を作りたいという、シンプルな思いから生まれた作品だ。
当初はブラウザゲームからスタートしており、現在は累計登録者数が3億5000万人を超える規模にまで成長している。その人気IPに最新の技術を取り入れて生まれたのが、『ロコキングダム』である。
中国本土では2026年3月26日に正式サービスを開始。サービス開始日には、登録者数が1500万人を突破している。

小野(シャオ・イエ)氏は、本作が大切にしているのは「出会い」「寄り添い」「共に歩む」という3つの要素だという。その言葉を象徴するように、広大なオープンワールドでは、プレイヤー自身が探索する中でモンスター「ジニ」と出会い、共に冒険していくことになるのである。
ジニたちは単に収集するだけの存在ではなく、それぞれに性格や習慣を持ち、天候によって姿を現したり、仲間同士で遊んだりと、世界の中で暮らす存在として描かれている。また、ジニとの出会いをガチャに頼らず、PvPでも課金が勝敗を直接左右しない方針を掲げるなど、探索や発見、戦略そのものを楽しめるゲームデザインを目指している。
声優のKENNさんと相羽あいなさんが生アフレコやデモプレイに挑戦!
小野(シャオ・イエ)氏によるゲーム紹介の後、本作でキャラクターボイスを担当する声優のKENNさんと相羽あいなさんがスペシャルゲストとして登壇した。
初めて『ロコキングダム』の世界に触れたときの印象について、中学生の頃から大のゲーム好きだという KENNさんは「色味や形が可愛らしく、何よりも世界観が素晴らしい。広大なオープンワールド、王国や遺跡など様々なエリアがあり、実際に旅行しているような感覚になれる点に魅力を感じました」とコメント。
また、相羽さんは「ジニが特徴的。かわいいジニやかっこいいジニがいるので、どんな子がいるのか探したくなる。(ジニが)400 種類もいると伺って、想像以上の多さに驚きました」と語った。

ここで、重大発表としてスペシャルゲストのふたり以外に出演する声優陣6名の名前と担当するキャラクターが発表された。
エンザー役は小林裕介さん、フレイヤ役は鬼頭明里さん、クラリッサ役は古賀葵さん、白樹役は日笠陽子さん、ルイス役は河瀬茉希さん、ホイッホル役は大河元気さんだ。
続いて特別企画として、ふたりが生アフレコに挑戦。今回披露されたのは、イリスとイェッシーがそれぞれ初登場する場面だ。
ふたりが演じたキャラクターについては、大魔法使いイリス役を演じたKENNさんは「自信があり、明るく元気で、少し強引な一面もありますが優しい性格です。また、どこか秘密を抱えている部分もあり、(知れば知るほど)深みのあるキャラクターになっています」とのこと。
イェッシーを演じた相羽さんは、「なんでも知っている博識なキャラクターです。皆さんの先輩として、時には戦うことが
あるかもしれませんね…。その時は、敵として立ちはだかるイェッシーを楽しみにしていてほしいです」とのことだ。
このコーナーの最後には、KENNさんが実際にゲームへ挑戦するデモプレイが行われた。今回のお題は、ユニコーンを捕まえて実際に乗ってみるというもの。KENNさんは、迷うことなくサクサクとプレイを進め、見事ユニコーンの捕獲に成功した。しかも今回は1匹だけではなく、なんと2匹も捕まえるという好プレイを披露した。
また、本作のジニについて聞かれたKENNさんは「僕はユニコーンが好きですね。初めて見た時も小さくて可愛い感じが素敵だなと思っていたのですが、成⻑するととてもかっこいい感じになるので、そのギャップも好きです」とコメント。
相羽さんは「私はダッキージです。触れられるのが嫌いだと伺ったのですが、触ろうとすると嫌がる様子が愛らしくて、気になりました。目元もすごく印象的で、魅力的だなと思っています」とそれぞれジニへの印象を語った。
こうして和やかな雰囲気の中で発表会パートは終了し、この後はいよいよ実際に『ロコキングダム』の世界を体験する試遊へと移っていった。
ジニとの出会いからバトルまで、『ロコキングダム』をじっくり試遊!
今回体験できたのは、ゲーム開始から2時間ほどの序盤パートだ。本作自体はオープンワールドRPGだが、この段階では物語の導入とチュートリアルが自然に組み合わされており、ゲームの世界や基本的な遊び方を少しずつ理解していける構成になっていた。


簡単なアバターメイキングが終わると、物語は主人公が魔法学院への入学手続きに向かうところから始まる。その途中、ホロッホーが暴走したダッキージに襲われている場面に遭遇。ここで最初の相棒となるジニを、ニャーブ、スパーカ、ポワワの中から選ぶことになる。
こうしたイベントをこなしながら、新たなキャラクターやジニ、バトルなどに次々と触れていくことになるのだが、それぞれが物語の流れの中に自然に組み込まれている。そのため「ここからチュートリアルです」と教え込まれているような感覚は薄く、遊んでいるうちに少しずつ『ロコキングダム』の世界に溶け込んでいくことができた。


この序盤では、ジニの捕まえ方や、その際に必要となる「バディオーブ」の作り方など、この世界で冒険していくために必要な基本をひとつずつ学んでいくことになる。中でも感心させられたのが、新たな要素を一度に詰め込むのではなく、ゲームの進行に合わせて少しずつ覚えられるように作られている点だ。
たとえば、ジニを捕まえる際に使用するバディオーブには、いくつかの種類が用意されている。こうした情報を最初から一気に説明されても、なかなか頭には入ってこない。
しかし本作では、まず基本となる使い方を覚え、ゲームに少し慣れてきたところでストーリーを通して新たな種類が登場するといった具合に、段階を踏んでシステムを理解できるようになっていた。

相手との相性を考えてジニを繰り出そう!
ある程度ゲームを進めていくと、仲間にしたジニの数も徐々に増えていく。バトルに連れていけるジニは最大6匹までセット可能で、「ジニケース」を開けば自由に入れ替えることができる。お気に入りのジニを使いたいときはもちろん、同じジニが増えてきた場合なども、ここで編成を見直していくことになる。

本作では、ストーリー上の戦闘をはじめ、野生のジニと遭遇したときなど、さまざまな場面でバトルが発生する。そこで重要になってくるのが、ジニ同士の相性だ。それぞれのジニには属性が設定されており、水は火に強いといった具合に、いわゆる3すくみに近い相性関係が存在している。
バトル中は出場しているジニを交代することができるため、属性的に不利だと感じたら、別のジニに切り替えながら戦っていくのが基本になりそうだ。

バトル自体の操作は比較的シンプルで、画面左側に表示されたスキルから行動を選択していくというもの。ゲーム序盤では、まだそれほど複雑な駆け引きを要求される場面は多くなかったが、ジニの種類や技が増えていくことで、今後どのように戦略性が広がっていくのかも気になるところだ。

ちなみにバトルには、1回の勝敗で決着するものだけでなく、相手の魔力を先にすべて削りきったほうが勝利となる形式も用意されている。魔力はジニが倒されるたびにひとつずつ減っていく仕組みだ。
こうした魔力を削り合うバトルでは、途中で繰り出すジニや戦い方を切り替えることで、劣勢から逆転できる可能性もある。そのため、相手の編成や状況を見ながら、どのジニを出すかじっくり考えて戦っていくのが重要になりそうだ。

物語を彩る個性豊かなキャラクターたち!
本作のもうひとつの魅力が、ストーリーを進める中で出会う個性豊かなキャラクターたちだ。河瀬茉希さん演じるルイス先生は、どこか男勝りな話し方が印象的で、みんなを引っ張っていくリーダー的な存在だ。
一方、いきなり主人公の前に立ちはだかる野心あふれる人物が、王国の姫・クラリッサである。古賀葵さんが演じる彼女は、見た目の印象そのままにどこかツンデレ感もありつつ、憎めないキャラクターに仕上がっていた。


活発な雰囲気を漂わせているのが、今回のイベントにもスペシャルゲストとして登壇した相羽あいなさん演じるイェッシーだ。先生のアシスタントを務めており、野外で生き延びるための術を生徒たちに教えているという、頼れる先輩のような存在でもある。
同じくスペシャルゲストとして登壇したKENNさんが演じるイリスは、大魔法使いでありながら、どこかおっちょこちょいな一面も持つ人物だ。自信にあふれた天才肌で、主人公を指導する立場にもなるという。はたして物語の中で主人公とどのような関係を築いていくのか……そのあたりも楽しみなポイントだ。
昼と夜で表情を変える世界を、光と音が彩る
最後に触れておきたいのが、本作のグラフィックやサウンド面だ。キャラクターや背景は全体的に優しい色合いでまとめられており、柔らかく親しみやすいビジュアルに仕上げられている。
その一方で、技術面ではスタイライズド・セルシェーディングやリアルタイムTOD、マルチポイントライティングなど、現代的なテクノロジーもふんだんに取り入れられている。
こうした技術によって、昼間の太陽光から夜の明かりまで、時間帯によって光と影の表情が自然に変化していく。アニメ調のビジュアルでありながら光の表現だけが浮いて見えることもなく、世界全体にうまく溶け込んでいるのが印象的だった。

そうしたシーンを彩っているのが、BGMやさまざまなSEだ。今回はヘッドセットを装着してプレイしたが、ひとつひとつの音に意識を向けてみると、細かな演出にもいろいろな発見があって面白い。夜の場面ではしっとりとした楽曲が流れる一方、コミカルなシーンでは軽快な曲調へと切り替わるなど、場面ごとに雰囲気がしっかりと作り分けられていた。
さらに、単に楽曲を切り替えるだけではなく、シーンに合わせて音量や盛り上がり方にも細かな変化が付けられている。BGMだけでなく、場面ごとに挿入されるSEにも丁寧な作り込みが感じられ、サウンド面からも世界への没入感を高めていた。
海外生まれのタイトルではあるが、日本のゲームでいうと非常に近いのが『ポケットモンスター』シリーズだ。最初に3種類の中からお気に入りのジニを選ぶところなど、思わずニヤリとしてしまったほどである。
もっとも、単に似ているというだけではない。実際にプレイしてみると、ゲームのルールや世界観にもすんなりと入り込めるように作られており、キャラクターを集めて育てていく楽しさもしっかりと感じられた。中国で爆発的な人気を集めたというのも、実際に触れてみると納得できる出来映えだ。
『ポケモン』をはじめとしたモンスター収集・育成系のゲームが好きな人ならば、本作にもどっぷりとハマってしまう可能性は高そうだ。
Morefun Studios ナラティブディレクター兼ローカライズ責任者・小野(シャオ・イェ)氏インタビュー
試遊の合間という限られた時間ではあったが、Morefun Studiosのナラティブディレクター兼ローカライズ責任者である小野(シャオ・イェ)氏に、話を聞くことができた。
──2010年のFlash版から16年が経ち、中国には懐かしさを感じるプレイヤーも多いかと思います。また、かつてオンラインコミュニティとして培われた下地もあります。そうした中で、日本市場のどこに勝ち筋を見出されていますか?
小野(シャオ・イェ)氏:
このゲームには長い歴史があり、これまでにたくさんのジニやストーリーが生み出されてきました。そうした蓄積からインスピレーションを得られることも、質の高いサービスを提供していくうえでの強みになっています。また、映像面でもさまざまな技術を取り入れています。
現在、ゲーム内には約400種類のジニが登場していますが、今後も2カ月ごとに10数匹ずつ追加していく予定です。ジニのデザインも単純なものではありません。声やグラフィックはもちろん、プレイヤーとの関わり方まで、それぞれ異なるものになっています。
そうした細かな部分まで含めてこだわりがあるものが作れたと考えていますし、オンラインで継続的にアップデートしていくことで、世界そのものもどんどん広がっていきます。つまり、ある地点まで遊んだらそこで終わり、というゲームではありません。
また、世界中のプレイヤーと一緒に遊ぶこともできます。
たとえば、日本のユーザーがアメリカのユーザーと一緒に冒険するといったことも可能です。そうしたソーシャル性の高さも、本作の特徴のひとつです。何人かの友人と遊ぶこともでき、一緒にジニに乗ったり、おもちゃで遊んだりすることもできます。日本市場においては、いまお話ししたような特徴を持つ作品は、まだそれほど多くないと考えています。
──gamescomで海外展開を発表された中で、日本はどういう位置づけの市場なのでしょうか?
小野(シャオ・イェ)氏:
私たちは日本市場をとても重視しています。なぜなら、日本のユーザーとこのゲームの親和性が高いと考えているからです。キャラクターのデザインにも漫画的な要素があり、日本のユーザーにも受け入れてもらいやすいと考えています。だから、ここでこのような発表会をさせていただきました。
──オープンワールドで固有名詞やテキスト量が膨大かと思いますが、日本語ローカライズはどの規模・体制で進めていますか。
小野(シャオ・イェ)氏:
150万字ほどを翻訳する必要があり、ストーリーも中国語から日本語に訳さなければなりません。また、ジニの名前も翻訳する必要があり、そこに時間が掛かっています。
オリジナルのニュアンスを伝えたいのですが、ジニの名前に関しては日本のユーザーにもユーモアが伝わるものに訳さなければなりません。そのため20人体制でローカライズ作業をおこなっています。
──サービス開始から13時間で新規登録者数1500万人を突破したとのことですが、中国での街中やSNSで、どのように受け止められているのかを教えてください。
小野(シャオ・イェ)氏:
かなり広く知られているゲームだと思います。2026年3月に中国でサービスを開始して以降、さまざまな方面から注目を集めています。そのため、多くの人に知られているゲームですね。近所のコンビニの店長も知っていました(笑)。
──ありがとうございます!
今回の試遊では序盤の約2時間という限られた範囲ではあったものの、ジニとの出会いやバトル、個性豊かなキャラクター、そしてグラフィックやサウンドまで、『ロコキングダム』が持つ魅力の一端をしっかりと味わうことができた。
10月27日からは、いよいよ日本でのクローズドβテストもスタートする予定だ。中国で長く愛されてきたこの世界が、日本のプレイヤーにはどのように映るのか。そして、実際に多くの人が触れることで、どんな盛り上がりを見せていくのか。まずは今回のクローズドβテストで、その第一歩を確かめてみたいところだ。
『ロコキングダム』は、クローズトβテストの参加者を募集中。詳細は以下の公式サイトからチェックしてほしい。














