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“英単語”でアガる麻雀風ゲーム『WORJONG』のルールが【宇宙】すぎておもしろい。「天和が一翻」「作者の名前の役がある」…なにもかも異質なのに感じる“麻雀らしいあの駆け引き”

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「天和が……役満じゃない!?」

遊び始める前は、「英単語」を揃えるだけのドンジャラのようなゲームで、麻雀を初心者にも親しみやすくした作品なのだろうと思っていた。その印象が一変したのが、この瞬間だった。

配牌直後にアガる天和といえば、麻雀では誰もが一度は夢見る“役満”。ところが、Circle KENが手がける『WORJONG』(ワージャン)では、これらがわずか「1翻」の役として扱われている。

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天和は1翻、文法成立は3翻で4翻

そんな『WORJONG』は、A〜Zの26種類のアルファベット牌を使い、3文字の英単語などで面子を作ってアガる麻雀ライクゲーム。10月30日からSteamにて発売され、最大4人でのオンライン対戦に対応している。

英単語の組み合わせが膨大なぶんテンパイに至るまでのスピードは異常で、配牌直後のアガリも珍しくない。だから麻雀ではめったにお目にかかれない一部の高い役が、ここでは当たり前の安手になってしまうのだ。

リーチ、ツモ、ロン、ドラとおなじみの言葉が並んでいても、いつもの強い手が強いとは限らない。それが『WORJONG』なのである。

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しかも、本作が麻雀の常識から外れているのは、それだけではない。アガれば自分の手牌も捨て牌も卓から回収され、そのまま3周のお休み。それなのに、ほかの3人の手牌は次の局へ持ち越される。役も、英単語やアルファベットを生かした本作オリジナルのものばかり。

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EAST 1局、開始早々の1巡目に「ロン」

初めてプレイしたときの率直な感想は、

「なんだ……この麻雀……?」。しかし、プレイしていくごとに、新しい戦略や戦法を見出しながら4人で楽しんだ時間は、まるで「麻雀という共通言語」を通じて、まったく新しいボードゲームを一緒にプレイするような楽しさがあった。

本稿では、そんな本作の体験版を4人での対人戦で遊んでみたうえで、簡単なルールから、『WORJONG』ならではの楽しみ方までを一打ずつ読み解いていこうと思う。

執筆/つばきマン
編集/ishigenn

※この記事は『WORJONG』の魅力をもっと知ってもらいたいCircle KENさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


麻雀をベースにした、まったく新しいゲーム性。1、2順で上がれるが…

まず、手牌の枚数からして麻雀とは違う。麻雀は13枚の手牌に1枚を足した14枚でアガリを目指すが、本作で持つのは11枚。

1枚を足した12枚でアガリ形を作る。

その12枚は、3枚1組を4つそろえる形が基本となる。1組になるのは、まず「DOG」や「SKY」といった3文字の英単語。使える3文字の英単語は650個と、面子の候補は麻雀とは比べものにならないほど多い。

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麻雀のような順子や刻子といった考え方はなく、アガれるかどうかは「12枚で3文字の英単語が4つ作れるか」だけで決まる。役も、このアガリ形を満たしたうえで、それぞれの条件をそろえることで成立する仕組みだ。 

テンパイ、リーチ、ツモ、ロン、役やドラ、チーやポンといった基本的な仕組みは、おおむね麻雀と同じ。アガるには役が1つ以上必要だが、迷ったらリーチをかけておけば、それが役になる。

しかし、麻雀と決定的に違うのは、アガったあとの処理だ。アガった人の手牌と捨て牌は、すべて卓から消えて山に戻される。手牌が0枚になった人は、自分の番が来るたびに4枚、4枚、3枚と牌を補充していく。11枚に戻るまでの3周はポンやチーはできるものの、実質お休みになる。

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「ロン」した後、捨て牌が山に戻り、手牌が少しずつ増加

一方、アガらなかったほかの3人の手牌は、そのまま次の局に持ち越される。誰かがアガっても、自分の手は崩れないし、逆に相手の高い手を安手で流すといった通常の麻雀の戦法は使えないのだ。

また、牌はA〜Zの26種類が4枚ずつの計104枚。山の牌がすべてなくなるか、誰かの点数がマイナスになった時点で、ゲームは途中でも終了となる。

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お気づきの人もいるだろうが、英単語による牌の組み合わせは通常の麻雀のそれよりも圧倒的に多い。おそらく『WORJONG』初心者が集まると、あまりの受けの広さにゲームは通常の麻雀とは比べものにならない速さで進みがちになる。

卓を囲んだ4人は公式ルールサイトをさらっと眺めただけで遊び始めたため、最初は1翻の安い手でガンガンアガりまくっていた。1巡目、2巡目でのアガりも当たり前だ。

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とにかく「ロン」「ツモ」の声がかかるので、自分もひとまずアガってみる。しかし、手に入るのは1000〜2000点ほどで、続くのは小競り合い。

ふと、はたしてこれが本当に正しい『WORJONG』の遊び方なのかと、疑問に思い始めた。このスピード感では英単語を予想したり認識したりする暇がない。ただ配られた手牌を絵合わせして倒すだけだ。本作はルールが大きく違うとはいえ、ベースは麻雀。「役作り」や「手を育てる」といった要素があるはず……。

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そうして最初の数戦を終えると、分からないなりに「これはこういうことなのか?」と、卓のあちこちで試行錯誤が生まれ始めた。ここからが、本当の『WORJONG』の楽しみ方だった。

手牌が残るので「強い手」をじっくり育成可能。ロマン砲で一発逆転も

そんな試行錯誤を重ね、公式ルールサイトをしっかり読み込んでいくうちに、卓のメンバーはある可能性に気づき始めた。状況によっては、あえてロンやツモをしない「上がりの見逃し」をしたほうが、強いのではないか?ということだ。

理由は、誰かがアガっても自分の手牌は流れないからである。山に戻るのは、アガった人の牌だけ。つまり、通常の麻雀では局が終わるたびに崩れてしまう「ロマン砲」的な役釣りを、局をまたいで携え続けることができるのだ。安手で何度もアガるより、じっくり高い手を育てたほうが得をする場面がある。

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役には、4つの単語で文章を作ると付く「文法成立」をはじめ、方角のイニシャルである「E」「W」「S」「N」だけで12枚を埋める「四風一色」、母音の「A」「I」「U」「E」「O」「Y」を1枚も含まない「真断母音」、逆に12枚すべてを母音で作る「断子音」など、麻雀にはない発想の役がずらりと並ぶ。作者である「KEN」がアガリ4単語の中に含まれている場合の役(二翻)まである。

実際、強い手を作るために、ロンやツモを3回、4回と見逃すこともあった。1巡目でロンできる牌が回ってきても、このままでは1翻にしかならない。もう少しいい英単語を並べたい……!たとえほかの人が安手でアガっていこうとも、ロンしたい気持ちをぐっと抑え続けた。

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とはいえ、ロマン砲を抱え続けることにはデメリットもある。卓にある牌は104枚だけ。誰もアガらなければ山は減る一方で、すべてなくなればゲームは終了してしまう。高い手を育てているあいだに、ほかのプレイヤーにコツコツと点数を積まれ、そのまま勝ち逃げされてしまうこともあるのだ。

高い手を狙いつつも、山の残り枚数や捨て牌による山読みと相談しながら、どこかでその手に見切りをつけてアガる必要がある。強い手を狙うか、安手で盤面を回すか。この強弱の駆け引きが、実にいい塩梅なのだ。

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ここでまた、ふと気づく。

山の残りを気にし、相手の手を読み、勝負どころを見極める。ルールを理解した瞬間、卓にはいつもの麻雀と同じ、あの張り詰めた空気が流れ始めていた。

もっとも、650個の英単語と独自の役を前に、いきなり大物手を狙うのは難しい。まずは翻数が低めの役を狙うところから慣れていった。6種類の文字を2枚ずつ使う「六対子」や、使う文字を5種類だけに絞る「清五字」、アルファベット順に9文字連続した牌を含む「連九」などだ。

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これらは狙いがシンプルで、知っている文字を並べていくだけなので、とにかく作りやすい。さらに、ドラが手に入った時点でリーチをかけるといった、麻雀らしいアガりやすく点数も伸ばしやすい戦法も。どこで勝負に出て、どこで一歩引くか。そのメリハリがつき始めると、本作は一気にとっつきやすくなった。

「麻雀」の勘所で“新しい戦法”を開拓できる。『WORJONG』という未開の新作

このように『WORJONG』は、麻雀の仕組みを借りながら、その常識をことごとくひっくり返してくるゲームだ。だからこそ、卓に麻雀を知っている人がひとりでもいると、より面白くなる。経験者が「これは強いはず」と思った手が崩れていく様子は、それだけで笑いが起きる。

そして何より、本作の醍醐味は、強い動きをゼロから発見していく手探りの過程にある。定石がまだ存在しない今だからこそ、仲間と一緒にメタを回していく体験は格別だ。友達と集まって、一晩ワイワイ遊ぶのに適している。

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もちろん、長い歴史をかけて進化してきた麻雀のように、まだまだ未発掘の戦略や戦法もあるはずだ。本稿では深く触れなかったが、英単語でアガる以上、語彙力はそのまま武器になる。英語が得意な人がいれば、その知識を強さに活かせるかもしれない。麻雀の経験と英語の知識、どちらが勝つのかという視点で遊んでみるのも一興だろう。

なお、本作はオンライン対戦だけでなく、ひとりで遊べるストーリーモードも収録している。人間からタヌキの里を取り戻すという物語で、タヌキの術による爆破や時間停止といったイカサマも使えるという。友達と卓を囲む前に、まずはひとりでルールに慣れておくのもおすすめだ。

『WORJONG』は、Steamにて10月30日より発売予定だ。

ライター
ゲームハードは昭和から令和まで、年齢以上に多方面のゲームに囲まれながら脚本家/シナリオライターとして生きてきたゲーマー文人。ノベルゲーから格ゲー、FPSまで自分がプレイせねば気が済まない性分で、ホラゲーは見るのが趣味。学生時代に新人アニメ脚本家としてテレビに出演。その後チームで自主制作などを行う。シナリオライターとしては、Youtubeにて総再生数2500万回を記録している。【Xアカウント:@tubaki_MAN_7974】

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