ファンフェス会場を右往左往。あちこちに同じクエストへ取り組んでいるヒカセンがいるの、あまりにも「現実でMMOしてる体験」すぎる
この「落とし物」は、ファンフェス会場版の場合、プレイヤーが自分の足で会場を歩き回って物理的に探し回ることになる。合計3つの落とし物を見つける必要があったのだが、これがなかなか大変だった。
というのもエッダちゃんはいちおうマップにいつものオレンジのエリアを出してはくれたのだが、これがけっこう広くてですね……。いつもゲーム内でやってるクエストポイント探しをまさか現実でやる羽目になるとは……。

ちなみに、『エッダの鞄』は開場後早々に配布分が終了するほどの人気ぶりで、会場内にはコンテンツを進めている人がたくさん行き交っていた。
マップを睨みながら「大体の場所は合ってるはずだし、多分この辺なのは分かってるのになんか見つからない」をやってるヒカセンが周囲にめちゃくちゃいて、なかなか面白かった。現実でMMOをしている感覚……!

ともあれ無事に落とし物を見つけると、エッダの記憶も徐々に戻ってきたようで、今度は彼女が元の世界に戻るための手助けをすることに。
どうやら彼女、エオルゼアの「ある地点」から、魔力の奔流に乗ってファンフェス会場に来てしまったらしいのだが……なんと、その魔力の奔流の場所は「関係者」しか入れないブースの中。
困ったな……どうやって中に入れば……おや?
- 進行に関係ない投稿もだいぶおもろい。© SQUARE ENIX
>>クエスト受注:『極・ダン箱討滅戦』<<
じつは、『エッダの鞄』の謎解きでは、本作品専用のSNS「D4-Bird」を使って調査や情報収集を行うことができる。関連するキーワードを検索することで、謎解きに役立つ情報を手に入れることができるのだ。
この架空SNS、第四境界の手掛けるARGではおなじみのシステムなのだが、今回は中身も完全にファンフェス仕様。実質ヒカセン専用SNSの様相となっており、かなり凝っていたので、謎解きが終わった後もさまざまな単語で検索をかけてみると思わぬ収穫があるかもしれない。

とはいえ今の目的はバックヤードに入ること。なので、SNSを通じて関係者らしき人にコンタクトを取り、こっちも関係者にしてもらおうという作戦だ。
さっそく現地へ向かってみると、手渡されたのは見覚えのありすぎるマークのついた段ボール箱。なるほどな……会場内で運搬クエストしてるヒカセンがめちゃくちゃいるなと思ってはいたんだ……。

たくさんのおつかいヒカセンに混じって運搬クエストをこなし、無事バックヤードに潜り込むことに成功。なんだか妙にものものしい雰囲気だが、エッダの言う通りに、鞄に入っていたお札を貼る。


これで、彼女もエオルゼアに帰れるはず……。と、固唾をのみながらアプリを確認すると……。

現実でカットシーンを連続再生させる気か!?
果たして、ここから物語がどう進展していくのかは……ぜひご自身の手でプレイして確かめてほしい。
とはいえ、後日提供されるのはオンライン版ということなので、ひとまずファンフェス会場の『エッダの鞄』への感想を書いておくと、とにかく「ヒカセンが普段やってるアレ」を自分の体で体験できるのが本当に楽しかった。
会場には「チョコボレースVR」のようなアトラクションも用意されていたが、『エッダの鞄』で体験するのは、もっとヒカセンの日常に近い、「冒険者のひとコマ」ばかり。それゆえに、ひとつひとつのアクションからリアリティのある手触りをじっくり味わうことができた。

ここで言うヒカセンとは物語的な“光の戦士”ではなく、プレイヤーが普段操作している、ゲームの中のキャラクターとしてのヒカセンだ。
物語の一部でありながらも、プレイヤーの分身として日々のクエストをこなし、プレイヤーの代わりにフィールドを迷い、物を運び、アイテムを鞄に出し入れする。そんなシステムログ1行ぶんのなにげない動作も、いざ自分の手でやってみると、そこにはリアルな質感があり、小さな感情の動きの積み重ねがあった。この感動は、会場ならではの体験だったかもしれない。
難しいことは置いといても、みんなでクエストをやるのが普通に楽しかったので、来年似たような機会があればぜひ経験してもらいたいものだ。全員個別にクエストを受けてるはずなのに同じ場所で同じ動作をしている状況、思った以上に面白いです。
謎解きに使うシステムが『FF14』すぎて、気持ちを強制的にヒカセンにされる
前の項では意図的に説明を省いていたが、『エッダの鞄』の謎解きでは、本作品専用のサポートツール「アドベンチャラーナビ」を使用する。「D4-Bird」も、このアドベンチャラーナビの機能のひとつだ。

これがアドベンチャラーナビの画面なのだが、初めて見るのに見覚えしかないのがすごい。ボタンを押した時の効果音なども完全に聞き覚えのあるもので構成されていて、自分の指でメニュー選択時のあの音を鳴らす感覚は、異世界転生もののステータス画面みたいでかなり楽しい。
個人的にめちゃくちゃ好きだったのが、「所持品」の項目だ。ここにはエッダの鞄に入っていたアイテムが登録されるほか、クエストを進行するとクエストアイテムがちゃんと所持品欄に増えていく。

基本的には、一部のアイテムの詳細を確認したり、アイテムを使用するために開く画面なのだが、謎を解くうえで画面から触れる必要のないアイテムにもちゃんとアイテム説明が作ってある。これがまた凝っていて面白いのだ。


また、「ジャーナル」にはクリアしたクエストがちゃんと溜まっていくし、会場マップもちゃんと『FF14』と同じ画風にアレンジされた専用のものが用意されていた。現実世界の自分の行動のためにこの画面が存在すると考えると、なかなか不思議な気持ちになる。

逆に『FF14』に存在しない機能といえば、キャラクターとやりとりをするためのチャット欄だろうか。しかしこのチャットも、アイテム名を入力すると、ゲーム内で「基本性能を伝える」コマンドを選んだ時のように、アイテム詳細を直接チャット欄に出せたりするのだ。
とにかく細かい所まで作り込まれたアドベンチャラーナビは、まさに『FF14』の世界と現実世界の境界を崩すために存在するツールであるといえるだろう。謎解きが終わった後も、ぜひアチラコチラを見返してみてほしい。
吉田直樹氏もイベントのエンディングで語っていたが、『FF14』のファンフェスは、たったひとつのゲームのプレイヤーが一堂に会する特別なイベントだ。リアルでおこなわれるイベントであっても、「ヒカセン」しかいないあの空間は、あの瞬間は、現実よりも少しだけエオルゼアに近い。
『エッダの鞄』は、そんなファンフェスの雰囲気を、さらに一歩エオルゼアに向けて押し込んでくれるような作品だった。
オンライン版では内容が異なる予定とのことだが、『エッダの鞄』である以上、プレイヤーの手元に彼女の鞄が届くことになるのだろうし、その中身を自分の手で広げて、質感を確かめながら謎を解いていくことになるだろう。
自分の手で地図を広げ、ページをめくり、トームストーンをかざす瞬間、あなたとあなたのヒカセンは少しだけ重なるのかもしれない。
『エッダの鞄』2日間
— 第四境界 (@daiyonkyokai) November 1, 2026
誠にありがとうございました
またどこかでお会いしましょう#FFXIVFanFest pic.twitter.com/fzh5IZDink
ちなみに、今回できる限りネタバレに配慮して現地の体験をお届けしたが、正直なことを言うと、本当はめちゃくちゃストーリーのことも話したい。手触りや体験の部分も本当にすごい作品な上に、その手触りから伝わる物語の中身がまた本当に良くってぇ……!!!
ひとつだけ言わせてもらうなら、『エッダの鞄』は、ヒカセンが体験したエッダの物語では欠けていた「もうひとつの視点」についてのお話だ。
もしもまだ「惨劇霊殿 タムタラの墓所(Hard)」をクリアしていない人は、どうかタムタラをクリアしてから遊んで欲しい。ずっと昔にクリアして記憶がおぼろげだという人は、「愛用の紀行録」でストーリーを読み返しておくと良いだろう。
そしてオンライン版が発売されたら、こんどはあなたのヒカセンの視点から、彼女の、エッダのもうひとつの物語を見届けてほしい。
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