いま読まれている記事

日本マイクロソフトがコントローラー操作に制限があるゲーマーを補助するために設計された「Xbox アダプティブ コントローラー」に関する、北海道医療センターの取り組みを紹介

article-thumbnail-210422t

 日本マイクロソフトは、通常のコントローラー操作に制限があるゲーマーを補助するために設計された「Xbox アダプティブ コントローラー」に関する北海道医療センターの取り組みを紹介するとともに、2本の動画を公開した。

 2018年に発売した「Xbox アダプティブ コントローラー」は、通常のコントローラー操作に制限があるゲーマーのニーズに合わせてデザインされた統一ハブ。
 表面に大きなボタンが設置されているとともに、側面にある3.5mm ジャックとUSB ポートからボタン、ジョイスティックといった外部デバイスに接続し、独自のカスタムコントローラーを構築できる。価格は税込10978円。Xbox One、Xbox Series X|S、Windows 10で利用が可能だ。

 このコントローラーに衝撃を受けたのが、北海道医療センターに勤務する作業療法士の田中栄一さん。これまで田中さんは障がいのある人々へのゲームプレイの支援に取り組んできたが、最大の課題がゲームをプレイするためのコントローラーそのものにあったという。

日本マイクロソフトがコントローラー操作に制限があるゲーマーを補助するために設計された「Xbox アダプティブ コントローラー」に関する、北海道医療センターの取り組みを紹介_001
(画像はゲームは自分の世界と外の世界をつなげる架け橋。あらゆる人がプレイを通じてつながるために – News Center Japanより)
日本マイクロソフトがコントローラー操作に制限があるゲーマーを補助するために設計された「Xbox アダプティブ コントローラー」に関する、北海道医療センターの取り組みを紹介_002
(画像はゲームは自分の世界と外の世界をつなげる架け橋。あらゆる人がプレイを通じてつながるために – News Center Japanより)
日本マイクロソフトがコントローラー操作に制限があるゲーマーを補助するために設計された「Xbox アダプティブ コントローラー」に関する、北海道医療センターの取り組みを紹介_003
(画像はゲームは自分の世界と外の世界をつなげる架け橋。あらゆる人がプレイを通じてつながるために – News Center Japanより)
日本マイクロソフトがコントローラー操作に制限があるゲーマーを補助するために設計された「Xbox アダプティブ コントローラー」に関する、北海道医療センターの取り組みを紹介_004
(画像はゲームは自分の世界と外の世界をつなげる架け橋。あらゆる人がプレイを通じてつながるために – News Center Japanより)

 北海道医療センターの神経筋/成育センターには100名程度の長期入院をされている患者さんがいるが、その7-8割の方が携帯電話、PC、コンソールを使ってゲームをプレイしているとのこと。ゲーム自身はリハビリテーションの一環になると同時に、患者さん同士のコミュニケーション、インターネットを介して病院の外の世界とのコミュニケーションの場となっている。

 動画では患者さんの新井さんがXbox アダプティブ コントローラーを使ってアクションゲーム『オリとウィスプの意思』に挑戦。このゲームは左スティックと10個のボタンが必要だが、あごの動きや足を使ってゲームを操作しても、新井さんは6個のボタンしか操作できない。しかしシフトボタンを設定することによって10個のボタンを操作することが可能となった。

 この動画は「導入・概要編」と「設定・活用編」に分かれており、Xbox アダプティブ コントローラーの分かりやすい説明になっており、このコントローラーの柔軟さがよくわかるものとなっている。たとえば、コントローラーの側面には三脚やアームなどのマウントを取り付けるネジ穴があり、車椅子のフレームにをつければ、Xbox アダプティブ コントローラーを固定することができる。

 障がいといっても、指先だけが動く人、あごがコントロールしやすい人、腕より脚が素早く動かせる人など、その症状はさまざまだが、このコントローラーを使えば、より多くの人がゲームを楽しめそうだ。もしそのような身近にいたり、自身が障がいがある立場だったら、このXbox アダプティブ コントローラーの導入を検討してみてはいかがだろうか。

ライター/福山幸司

ライター
日本マイクロソフトがコントローラー操作に制限があるゲーマーを補助するために設計された「Xbox アダプティブ コントローラー」に関する、北海道医療センターの取り組みを紹介_005
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ