ドワンゴは12月20日、同社が運営するniconicoの自作ゲーム投稿コミュニティサービス「ゲームアツマール」の提供を、2023年6月28日(水)をもって終了すると発表した。
https://twitter.com/nico_indiesgame/status/1605071048957136897
「ゲームアツマール」は、ユーザーが『RPGツクールMV』や『RPGツクールMZ』などで制作したゲームを投稿し、ブラウザ上でプレイできるゲームとして共有できるniconicoのゲーム投稿サービスだ。
本サービスはアプリのインストールをすることなくブラウザ上で手軽にゲームを楽しめるほか、niconicoのサービスらしく、シーンに応じてユーザーが画面上に流れるコメントを投稿できる機能や、収益化機能であるクリエイター奨励プログラムや課金システムにも対応しているのが特徴となっている。
本サービスは「RPGアツマール」として2016年よりサービスの提供を開始。これまでには漫画家のナンキダイ氏による『キミガシネ -多数決デスゲーム-』や、ゲームハードの歴史を描いた「ゲーム機大戦」シリーズの動画で人気を博したMIDORIKAWA氏による『ヘビ貿易』など多数の作品が投稿され、ユーザーの人気を集めた。
その後、2021年には「ゲームアツマール」へと名称を変更。引き続きサービスの提供を続けてきたが、このたび約7年間の運営を経て終了が告知される運びとなった。
サービス終了の理由についてドワンゴは「昨今のネイティブゲーム市場拡大におけるブラウザゲーム市場の縮小を受け、今後ユーザーが満足できるサービスを提供し続けることが難しいとの判断に至った」とコメントしている。
また今回の発表に伴い、「ゲームアツマール」には投稿者向け機能として「ゲームプロジェクトファイルDL機能」が実装。投稿者は自身のゲームをダウンロードし、別の場所での公開などに備えられるようになった。また同時に、投稿されたコメントをダウンロードする機能も実装されている。
なおドワンゴは、現在ゲームアツマールを通してniconicoのライブ配信サービス「ニコニコ生放送」内でプレイできる「ニコ生ゲーム」の投稿を行っているクリエイターの支援については引き続き行っていくと発表し、2023年4月19日(水)にニコ生ゲームの投稿が可能となる新機能をリリース予定と伝えている。
ゲームアツマールがサービス終了にはなりますが、ニコ生ゲームとしては引き続き自作ゲームの開発者を応援していきたいと考えています。改めてニコ生ゲームをご紹介させてください。
— ニコ生自作ゲーム窓口 (@akashic_talk) December 20, 2022
このほかの本サービスの終了に関する詳細については、「ニコニコインフォ」内で公開されているトピックスよりご確認いただきたい。
「ゲームアツマール」は2023年6月28日(水)をもってサービスの提供を終了する。お気に入りのゲームや気になったゲームがある方は、本サービスが終了する前に今一度それらの作品を遊んでみてはいかがだろうか。