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作家・西谷史氏が『女神転生』の“残った権利”を管理下に。1987年発売のPC向け『デジタル・デビル物語 女神転生』(日本テレネット版)の移植にも前向きな姿勢を示す

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 作家の西谷史氏は自身のTwitterアカウントにて『女神転生』の“残った権利”を一元管理できる状態になったことを報告した。これにあわせ、日本テレネットから発売されたゲーム『デジタル・デビル物語 女神転生』の移植に同氏の許可が必要な場合は「喜んで許諾します」としている。

 1987年にPC向けに発売されたゲーム『デジタル・デビル物語 女神転生』は、西谷史氏の小説『デジタル・デビル・ストーリー 女神転生』を原作とするメディアミックス作品。のちにファミリーコンピュータ向けに発売された同名タイトルの3DダンジョンRPGとは別のゲームであり、見下ろし型のアクションゲームだ。

 今回、西谷史氏は2022年にPC版『デジタル・デビル物語 女神転生』の再発売の話が持ち上がったものの、そのタイミングでは断ったことを明らかにした。しかし、4月に版権を管理していた代理人から権利の返却が行われており、現在は上述のように移植を許可する姿勢を示している。

 そして、すでにレトロサービス「プロジェクトEGG」などを運営するD4エンタープライズからリプライの形で「PC版『女神転生』の復刻ができると嬉しいです」との声が寄せられている。西谷史氏もこれを了承する旨を表明しており、「移植されることを祈っています」とコメント。今後も進展があれば個人の範囲内で報告するとした。

 なお、D4エンタープライズのリプライによれば、本件には西谷史氏以外のいくつかの会社や権利者も関係しているとのこと。今後、移植の実現に向けて関係者内での話し合いが進んでいくことが予想される。

 西谷史氏が一元管理するという権利の詳細は公にされておらず、記事執筆時点では移植が決定したというわけではないが、その可能性は芽生えたと言ってもいいだろう。引き続き、本件に関する続報にも注目していきたいところだ。

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

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