6月7日(水)に開かれた参院本会議にて、不正競争防止法や商標法など知的財産に関連する改正法案6本が決議され可決・成立した。該当法案にはインターネット上における3次元の仮想空間「メタバース」などデジタル空間上における模倣品の差し止め請求を可能とするものが含まれている。
時事通信や日本経済新聞など一般メディアの報道によると、今後はリアル空間の衣装などを模倣したデジタルアイテムだけでなく、自身の分身である「アバター」が着用する衣装や小物を模倣したデジタルアイテムについても規制の対象となる。
経済産業省が公開している資料によると、今回の法改正はデジタル化にともなう「事業活動の多様化を踏まえたブランド・デザイン等の保護強化」や「コロナ禍・デジタル化に対応した知的財産手続き」などの整備、および「国際的な事業展開に関する制度整備」の3点を柱に提出。閣議決定を経て今回の成立へと至っている。