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『スト6』ウメハラらレジェンドと初心者が一同に介した「CRカップ」は“格ゲーの新時代”を予感させた。Crazy Raccoonにどぐら氏が加入し、更なる盛り上がりに期待が高まる

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 6月25日、プロゲーミングチーム・Crazy Raccoonが主催する『ストリートファイター6』の大会「第1回 Crazy Raccoon Cup Street Fighter 6」(以下、CRカップ)が開催され、異例の大盛況のうちに閉幕した。

 本大会にあわせて、Crazy Raccoonに『ストリートファイター6』の部門が新たに設立され、プロゲーマーのどぐら氏が同チームに所属することも判明。大会の盛り上がりとあわせて「格闘ゲーム」の新たな時代を予感させる一夜となった。

『スト6』CRカップは“格ゲーの新時代”を予感させた。CRにどぐら加入で更なる展開に期待_001
(画像はCrazy Raccoon CupのTwitterより)

 このたび開催されたCRカップは「格ゲー界のレジェンド」である梅原大吾さん、ふ~どさん、かずのこさん、どぐらさんが率いいる4チームに、初心者から上級者を含むVTuberやストリーマーが参加するチーム戦となっていた。

 VTuberとしてはホロライブ所属の戌神ころねさんと獅白ぼたんさんのほか、にじさんじ所属の葛葉さん、叶さん、イブラヒムさん、個人で活動する赤見カルビさんが参加。また「ZETA DIVISION」所属の関優太さん、k4senさんや、CrazyRaccoon所属のだるまいずごっどさんも加わり、バラエティ豊かな人気ストリーマーが顔を揃えた。

『スト6』CRカップは“格ゲーの新時代”を予感させた。CRにどぐら加入で更なる展開に期待_002
(画像はCrazy Raccoon CupのTwitterより)

 つまるところ、いわゆる“格ゲー勢”以外のストリーマーたちが、各々の練度と関係なく一同に介する形式が大会の特徴のひとつだ。結果として格闘ゲームのプロたちが見せる「普段以上にお茶目な姿」や「教える上手さ」は勿論のこと、今作から登場した“コマンド入力不要”の新たな操作方法「モダンタイプ」などにより初心者が数日で目まぐるしく成長する姿も大会の魅力となっていただろう。

 今回のCRカップでは梅原大吾さん率いるチーム・ビーストチルドレン(k4senさん・叶さん・関優太さん・葛葉さん・梅原大吾さん)が優勝した。

 優勝に至るプロセスは決して「圧勝」と呼べるものではなく、関優太さんがどぐらさんから勝ち取った「どぐら事件」と呼ばれる勝利や、初心者であるk4senさんの「チャカ」や「レールガン」といったユニークなスラングを携えて勝ち取った第一試合、叶さんの大会中に見せた成長、上級者である葛葉さんの「エドモンド・本田」対策、そして王である梅原大吾さんが魅せた白熱の戦いにより結実したものとなっている。

https://twitter.com/CrazyRaccoonCup/status/1673002074471301121

 優勝が決定した際にはチームメイトの全員が優勝の喜びと『ストリートファイター6』が最高であることを叫び、関優太さんにおいては優勝の喜びで涙を滲ませるドラマチックなエンディングを迎えた。

 各ストリーマーの配信では「格闘ゲームの大会を初めて見た」というコメントも多く、まさに「新時代」を予感させる大会となっていただろう。

 また、このたびCrazy Raccoonの『ストリートファイター6』部門に所属することとなったどぐらさんは、以前所属していたプロゲーミングチーム・CAGを退団する時点で「CRに所属し『ストリートファイター6』を盛り上げたいと考えていた」とTwitchでの配信にて語っている。

 『ギルティギア』シリーズ『ブレイブルー』シリーズ『ストリートファイターⅣ』『ストリートファイターⅤ』などを中心に数々の実績を残すどぐらさんは、大会を目指し活動するのみならず、格闘ゲームのオーバーパワーなキャラクターを紹介する企画動画シリーズ「クソキャラ列伝」を約2年間投稿していたり、Twitchで初心者からの質問に積極的に答えたりと、「格闘ゲームを広めること」にも力を入れていることが伺えた。

 そんなどぐらさんはCrazy Raccoonが若年層に求心力があると考え移籍し、梅原大吾さんやふ~どさん、「CrazyRaccoon」を運営するSamurai工房の社長である通称「CRおじじ」、大会で司会を務めたプロゲーマーの立川さんらとルールを会議し、CRカップの開催に至ったという。

 どぐらさんは大盛況となった大会を終えてやや意気消沈しつつ、「これからはCRどぐらとして、格ゲーの良さを広めていきますんで、皆さん応援よろしくお願いします」と前向きに意気込みを語った。

 ちなみに、同氏は大会終了後には大会開始前に比べてTwitterアカウントのフォロワー数が1万人増加したようだ。今大会を期にどぐら氏を知った方には、かつての格ゲー文化との面白エピソードを同時に味わえる「落語」をぜひおススメしたい。

 どぐらさんの話芸を存分に味わえるはずだ。

 大会を大成功に導いた「どぐら氏」の活躍と『ストリートファイター6』の更なる盛り上がりに期待してやまない。

  『ストリートファイター6』のはPS5、PS4、Xbox Series X|S、PC(Steam)向けに発売中だ。

編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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