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クラシック音楽界初の技術を導入。東京交響楽団が監修する「バーチャルアーティスト」プロジェクトが始動、ピアニストの“中の人”を選ぶオーディションが開催決定

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 ドワンゴとKADOKAWAは10月24日(火)、業界初の“バーチャルアーティスト”開発プロジェクト「ポルタメタ」を始動すると発表した。プロジェクト第1弾としてピアニストのバーチャルキャラクターを開発し、その“中の人”にあたるピアニストを発掘するオーディションのエントリー受付を11月1日(水)より開始する。

 現在のクラシック音楽界ではオーディエンスの高齢化が進んでおり、ファン層の先細りが懸念されている。本プロジェクトでは若い世代にクラシックの魅力を伝え、新たなファン層の獲得、ひいてはクラシック音楽界の活性化に貢献することを目指しているそうだ。

 プロジェクト名の「ポルタメタ(portameta)」は、音楽用語の「portamento」と“高次元の”という意味を持つ「メタ」を掛けあわせた造語だ。クラシック音楽を取り巻く状況を、滑らかに音程を変える「portamento」のように返信さえ手行きたいという想いが込められているという。

 ピアニスト・オーディションは第1弾として演奏活動するバーチャルアーティストの“中の人”を選定するもので、年齢・性別・国籍は不問。オーディションの審査委員長は東京交響楽団の正指揮者であり、アメリカ、ヨーロッパ、アジアを中心に活躍する原田慶太楼氏が務める。

【原田慶太楼氏:コメント】
VRとクラシック音楽がフュージョンできるプロジェクトの実現を待っていました!2023年の夏、アメリカでVRの世界をコンセプトにしたオペラを指揮してきたばかりなので、今回はテクノロジーのメッカである日本でVRとオーケストラのマリアージュが実現するのがとても楽しみです。今回のプロジェクトは世界初の発想。KADOKAWA+東響で成功させて世界に発信して行きたいと思います。このプロジェクトがきっかけで新たなオーディエンスとファンが増える事を期待しております!
クラシック音楽の歴史に新たな1ページを刻むチャンスです。あなたの応募をお待ちしています!

(プレスリリースより引用)

東京交響楽団が監修する「バーチャルアーティスト」プロジェクトが始動1

 オーディションの応募要項についてはポルタメタの公式サイトなどを参照されたい。なお来年以降のスケジュールについては、随時公式サイトなどでお知らせするとしている。

プレスリリースの全文は以下のとおり。


クラシック×最新テクノロジー、東京交響楽団が特別監修
業界初”バーチャルアーティスト”開発プロジェクト始動第一弾ピアニスト(中の人)オーディション開催

~審査員長に原田慶太楼、11月1日よりエントリー開始~

株式会社ドワンゴ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:夏野剛)と株式会社KADOKAWAは、東京交響楽団の特別監修のもと、クラシック界初となる「バーチャル上に精密に楽器演奏者を再現する」技術を導入したバーチャルアーティスト開発を行うプロジェクト「ポルタメタ」を始動します。プロジェクト第一弾として、ピアニストのバーチャルキャラクターを開発し、あわせて、世界に通用するピアニスト(バーチャルアーティストの”中の人”)を発掘するオーディションを開催します。2023年11月1日(水)よりエントリー受付を開始します。

リアルとバーチャル、クラシック音楽とテクノロジーが融合した新しいコンセプトのバーチャルアーティストは、クラシックファンの裾野を広げることを目指して、動画・SNSでの音楽活動を中心に、リアルのコンサートでの演奏も視野に入れ、世界を舞台に展開していきます。オーディションの審査委員長には、東京交響楽団の正指揮者で、アメリカ、ヨーロッパ、アジアを中心に活躍する原田慶太楼を迎え、バーチャルアーティストとして世界に羽ばたく新たな才能を発掘します。

東京交響楽団が監修する「バーチャルアーティスト」プロジェクトが始動1
東京交響楽団正指揮者 原田慶太楼
東京交響楽団が監修する「バーチャルアーティスト」プロジェクトが始動2
バーチャルアーティスト イメージ(イラスト:さん)

■プロジェクトの背景

ドワンゴとKADOKAWAは、かねてより、クラシック音楽の事業に携わってきました。

ドワンゴと東京交響楽団の取り組みは、2020年3月、コロナ禍でライブイベントの中止が相次いでいることを受け、”観客のいない音楽会”と銘打ったオーケストラ史上初となる無観客コンサートをニコニコ生放送でライブ配信したことに始まります。大きな反響を得たことから、同年6月、プロオーケストラ初となるニコニコチャンネル「ニコニコ東京交響楽団(ニコ響)」
※を開設し、この4年間で46公演を、趣向を凝らしたライブ配信でお届けしてきました。また、昨年1月、角川文化振興財団主催による東京交響楽団とコラボレーションした1日限りのコンサート『オーケストラコンサートin浮世絵劇場』を成功させるなど、これまでにない様々なオーケストラ鑑賞の楽しみ方を提供してきました。

昨今のクラシック音楽界は、オーディエンスが高齢化し、ファン層の先細りが懸念されています。ドワンゴとKADOKAWAは、本プロジェクトを通じて、若い世代を中心にクラシックの魅力を伝え、新たなファンの獲得、ひいてはクラシック音楽界の活性化に貢献できればと考えています。

※ニコニコ東京交響楽団(ニコ響)▶https://ch.nicovideo.jp/tokyosymphony

東京交響楽団が監修する「バーチャルアーティスト」プロジェクトが始動3
バックステージでの奏者ニコ生インタビューの模様
© niconico/TSO

【原田慶太楼からのコメント】

VRとクラシック音楽がフュージョンできるプロジェクトの実現を待っていました!2023年の夏、アメリカでVRの世界をコンセプトにしたオペラを指揮してきたばかりなので、今回はテクノロジーのメッカである日本でVRとオーケストラのマリアージュが実現するのがとても楽しみです。今回のプロジェクトは世界初の発想。KADOKAWA+東響で成功させて世界に発信して行きたいと思います。このプロジェクトがきっかけで新たなオーディエンスとファンが増える事を期待しております!

クラシック音楽の歴史に新たな1ページを刻むチャンスです。あなたの応募をお待ちしています!

【原田慶太楼プロフィール】

欧米を中心に目覚しい活躍を続けている期待の俊英。東京交響楽団正指揮者。シンシナティ交響楽団およびシンシナティ・ポップス・オーケストラ、アリゾナ・オペラ、リッチモンド交響楽団のアソシエイト・コンダクターを経て、2020年シーズンから、ジョージア州サヴァンナ・フィルハーモニックの音楽&芸術監督に就任。オペラ指揮者としてアリゾナ・オペラやノースカロライナ・オペラ、シンシナティ・オペラ、ブルガリア国立歌劇場でも活躍。2010年タングルウッド音楽祭で小澤征爾フェロー賞、13年ブルーノ・ワルター指揮者プレビュー賞、米国ショルティ財団キャリア支援賞6度、23年には日本人初となるトップのコンダクター賞を受賞。09年キャッソルトン・フェスティバルにロリン・マゼールの招待を受けて参加。11年には芸術監督ファビオ・ルイジの招聘によりPMFに参加。1985年東京生まれ。指揮をF.フェネルに師事。室内楽、バレエ、ポップスやジャズ、そして教育的プログラムにも積極的に携わっている。第29回渡邉曉雄音楽基金音楽賞、第20回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。

※オフィシャルサイト▶https://kharada.com/

【プロジェクト名「ポルタメタ -portameta-」とは】

音楽用語の「portamento」と”高次元の”という意味の「メタ」をかけ合わせた造語です。リアルな演奏者クラシック音楽の演奏会に行ったことがない人をクラシック音楽ファンに。クラシック音楽をとりまく状況を、滑らかに音程を変える「portamento」のように変身させていきたいという想いが込められています。

東京交響楽団が監修する「バーチャルアーティスト」プロジェクトが始動4

■ピアニスト・オーディション概要

バーチャルアーティストのピアニスト・オーディションは、潜在的なクラシックファンを活性化させ、新たなクラシック市場の拡大を目的とする、バーチャルアーティストとして演奏活動していただく方を選定するオーディションです。年齢、性別、国籍は問いません。来年以降のスケジュールについては、随時公式サイト等でお知らせします。

【一次選考】

応募期間 :2023年11月1日(水)~2024年1月5日(金)

応募方法 :オーディション受付フォームよりご応募ください(11月1日にオープン)
https://secure.nicovideo.jp/form/entry/portameta_audition

応募要項 :詳細は、ポルタメタ公式サイトにてご確認ください▶https://portameta.com/

<主催・企画・協力>
KADOKAWA/ドワンゴ/東京交響楽団

<オーディションに関する問合わせ先>
問合わせフォーム▶https://secure.nicovideo.jp/form/entry/portameta_faq

©portameta Project ©KADOKAWA CORPORATION 2023 ©DWANGO Co., Ltd.

編集者
オーバーウォッチを遊んでいたら大学を中退しており、気づけばライターになっていました。今では格ゲーもFPSもMOBAも楽しんでいます。ブラウザはOpera

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